兵法三大源流(念流・陰流・神道流)別の剣豪一覧

      2019/12/12

はじめに

日本の剣術流派は元を辿れば、ほとんどが『兵法三大源流』とされる「念流」「陰流」「神道流」に行き着くといいます。

この記事ではこれら『兵法三大源流』剣豪たちの記事を流派別に一覧にしていますが、「念流」については「中条流」と切り離して『四大源流』としても整理されることもありますので、「念流」の系統を①‐❶【念流】、①‐❷【中条流】とさせていただきました。

自分好みの流派の剣豪を選び、名前部分をクリックして人物の紹介記事へ飛んでもらえたら幸いです。なお、人物は追加更新、紹介記事も加筆修正等がありますので予めご了承下さい。

 

⓪兵法三大源流に影響を与えた剣豪

日本の剣術流派の元となった『兵法三大源流』の以前、各流派に影響を与えたとされる剣豪がいました。平安時代の伝説上の人物・鬼一法眼は「太刀の術」を編み出し、京の鞍馬寺で8人の僧侶に教えたことで「京八流」が生まれて剣術の基礎を作り、室町時代初期の念阿弥慈恩は鞍馬寺で学んだのち、鎌倉で『鹿島の太刀の秘伝(神道流系?)』を受けて関東に8人、京で6人の弟子(十四哲)を持ちました。この念阿弥慈恩の十四哲、樋口兼重が「念流」を、中条判官が「中条流」を、猿御前が「陰の流」を伝え、『兵法三大源流』の基礎が生まれたのです。下では日本剣術の源流の中の源流である二人の剣豪を『兵法三大源流』の前に紹介しています。

【京八流】鬼一法眼

【念流】念阿弥慈恩

 

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①‐❶【念流】系の剣豪

室町時代初期、念阿弥慈恩から「念流」学んだ樋口兼重は樋口家の兵法として「念流」を伝えていきました。その後、樋口家が馬庭に移り住むようになると「念流」の道統は樋口家から一時離れますが、戦国時代に樋口又七郎が執念で復活させ「馬庭念流」となり、江戸中期に赤穂浪士で有名な堀部安兵衛を輩出して樋口十郎兵衛の代に最盛期を迎えます。下の一覧では古式の剣術とされながらも『護身の剣』で一目置かれた「念流」系統の剣豪を紹介しています。

【念流】念阿弥慈恩

【馬庭念流】樋口又七郎

【馬庭念流】堀部安兵衛

【馬庭念流】樋口十郎兵衛

①‐❷【中条流】系の剣豪

室町時代初期、中条長秀が中条家家伝の刀法と念阿弥慈恩の「念流」を合わせて創始したのが「中条流」でした。戦国時代、中条家が断絶してから冨田家が継承していた「中条流」は「富田流」と呼ばれるようになり、「富田流」を学んだ鐘捲自斎の弟子・伊藤一刀斎が「一刀流」を創始。そして徳川家の剣術指南役・小野忠明から江戸時代に一大流派が形成されて幕末には「一刀流」の剣豪たちが多く活躍していきました。下の一覧では「一刀流」へと派生していった剣術の源流「念流」の中の「中条流」の流れを汲む剣豪たちを紹介しています。

【中条流】中条長秀

【富田流】富田勢源

【富田流】富田重政

【鐘捲流】鐘捲自斎

【巌流】佐々木小次郎

【一刀流】伊藤一刀斎

【小野派一刀流】小野忠明

【忠也派一刀流】伊藤忠也

【中西派一刀流】中西忠兵衛

【中西派一刀流】高柳又四郎

【中西派一刀流】浅利又七郎

【一刀正伝無刀流】山岡鉄舟

【天真一刀流】寺田宗有

【天真一刀流】白井亨

【北辰一刀流】千葉周作

【北辰一刀流】千葉栄次郎

【北辰一刀流】坂本龍馬

【北辰一刀流】清河八郎

【甲源一刀流】逸見長英

 

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②【陰流】系の剣豪

「陰流」は念阿弥慈恩の「念流」の門弟十四哲の一人である猿御前が「陰之流」として伝えたことにより生まれました。猿御前と同一人物視されている愛洲移香斎の「陰流」が最も影響を与えたのが「新陰流」で、創始者の上泉信綱は「念流」「香取神道流」「陰流」をはじめとする諸流派を参考とし、その中でも特に「陰流」を発展させたものとして「新陰流」と名づけました。上泉信綱は全国各地を巡って多数の弟子を抱え、柳生石舟斎の「柳生新陰流」は徳川将軍家御流儀となったほか、甥の疋田豊五郎の「疋田陰流」や丸目蔵人の「タイ捨流」が独自の発展を遂げました。また、奥山公重の「神影流」からは弟子の小笠原長治の「真新陰流」を経て「直心影流」や針ヶ谷夕雲の「無住心剣流」が生まれ、「新神陰一円流」から「神道無念流」が生まれて幕末に一大流派を築いていきます。下の一覧では江戸時代に大きな飛躍を見せた剣術の源流「陰流」の流れを汲む剣豪たちを紹介しています。

【陰流】愛洲移香斎

【新陰流】上泉信綱

【新陰流・鹿島新當流】足利義輝

【疋田陰流】疋田豊五郎

【タイ捨流】丸目蔵人

【民弥流】上泉義胤

【宝蔵院流】宝蔵院胤栄

【宝蔵院流】高田又兵衛

【神影流】奥山公重

【真新陰流】小笠原長治

【無住心剣流】針ヶ谷夕雲

【無住心剣流】真里谷円四郎

【直心流】神谷伝心斎

【直心影流】男谷精一郎

【直心影流】島田虎之助

【直心影流】勝海舟

【柳生新陰流】柳生石舟斎

【柳生新陰流】柳生宗矩

【柳生新陰流】柳生十兵衛

【柳生新陰流】柳生兵庫助

【柳生新陰流】柳生連也

【柳生新陰流】荒木又右衛門

【小栗流】小栗仁右衛門

【神道無念流】戸賀崎熊太郎

【神道無念流】岡田十松

【神道無念流】斎藤弥九郎

【神道無念流】斎藤新太郎

【神道無念流】斎藤歓之助

【神道無念流】大川平兵衛

【神道無念流】桂小五郎

【神道無念流・柳生新陰流】高杉晋作

【神道無念流】仏生寺弥助

【神道無念流】渡辺昇

【大石新陰流】大石進

【加藤田新陰流】加藤田平八郎

【加藤田新陰流】松崎浪四郎

 

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③【神道流】系の剣豪

剣技である「神道流」とは特定の流派を指すのではなく、複数の剣術が影響し合ってできた香取、鹿島の地で受け継がれてきた剣術流派をいいます。室町時代中期に飯篠家直によって創始された「天真正伝香取神道流」や塚原卜伝「直心影流」「直心影流」の「鹿島新當流」は実戦に対応した剣術として発達したため、平和な江戸時代には大きく発展することはなく、幕末の動乱期になって流れを汲んでいた「天然理心流」や「薬丸自顕流」が実戦の中で名を馳せていきました。ちなみに前述の「陰流」系に配置した「直心影流」では上泉信綱松本政信から「鹿島神伝神影流」を学んで「新陰流」を興したとも伝えており、それを正しいとするなら「新陰流」以降の流派は全て「神道流」系となってしまいます。下の一覧は「新陰流」からの「直心影流」の流れは前述の「陰流」のものと整理して、武士から崇拝された香取神宮、鹿島神宮に深く関わってきた「神道流」系の剣豪を紹介しています。

【天真正伝香取神道流】飯篠家直

【鹿島神流】松本政信

【鹿島新當流】塚原卜伝

【鹿島新當流・新陰流】足利義輝

【天流】斎藤伝鬼坊

【一羽流】師岡一羽

【微塵流】根岸兎角

【神夢想林崎流】林崎甚助

【田宮流】田宮平兵衛

【伯耆流】片山久安

【示現流】東郷重位

【薬丸自顕流】薬丸兼陳

【薬丸自顕流】中村半次郎

【神道夢想流】夢想権之助

【関口流】関口氏業

【天然理心流】近藤長裕

【天然理心流】近藤勇

 

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その他流派の剣豪

『兵法三大源流』である「念流(中条流)」「陰流」「神道流」系統ではなくても、日本では多くの剣術が生まれて互いに影響を与えていったと思われます。例えば山本勘助の「京流」や吉岡憲法の「吉岡流」は『兵法三大源流』に大きな影響を与えた鬼一法眼の「京八流」の影響と受けていると考えられていますし、伊庭家の「心形刀流」や幕末三大道場の士学館の「鏡新明智流」は「新陰流」や「一刀流」など諸流の剣技を集めて作られたとされています。下の一覧では『兵法三大源流』に区分けできなかった独自の流派を持った剣豪たちをまとめて紹介しています。

【太刀の術】源義経

【京流】山本勘助

【竹内流】竹内久盛

【吉岡流】吉岡憲法

【二天一流】宮本武蔵

【二階堂平法】松山主水

【初實剣理方一流】今枝佐仲

【夢想願流】松林蝙也斎

【高木流】高木馬之輔

【心形刀流】伊庭是水軒

【心形刀流】伊庭八郎

【講武実用流】平山行蔵

【法神流】楳本法神

【鏡新明智流】桃井春蔵

【鏡新明智流】岡田以蔵

【鏡新明智流】上田馬之助

【神夢想一刀流】黒河内伝五郎

【柳剛流】岡田惣右衛門

【神道精武流】佐々木只三郎

【我流】河上彦斎

【自得院流】高橋泥舟

 

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日本剣豪一覧

鬼一法眼:全ての剣術の元祖となる伝説の剣豪

源義経:孤独から「太刀の術」を学んだ剣豪

念阿弥慈恩:新陰流と一刀流の原点となる剣豪

中条長秀:初代「不殺の剣」を説いた剣豪

飯篠家直:天真正伝香取神道流の祖となる剣豪

松本政信:極意「一つの太刀」を生む剣豪

愛洲移香斎:陰流の祖となった伝説の剣豪

塚原卜伝:多くの剣豪たちに影響を与えた剣聖

山本勘助:諸国流浪の果てに川中島で散る剣豪

上泉信綱:柳生の師で有名な新陰流の剣聖

竹内久盛:柔術の源流となった名門出身の剣豪

宝蔵院胤栄:仏法と殺生の狭間に悩む槍の剣豪

奥山公重:家康の初代剣術指南役となった剣豪

斎藤伝鬼坊:弟子のため壮絶な死を遂げた剣豪

師岡一羽:香取、鹿島の剣を引き継いだ剣豪

足利義輝:壮絶な最期を遂げた天才剣豪将軍

根岸兎角:師匠を見捨てた恩知らずな剣豪

疋田豊五郎:剣聖伊勢守の甥で一番弟子の剣豪

丸目蔵人:新陰流を受け継いだタイ捨流の剣豪

上泉義胤:剣聖伊勢守の孫で変わり者の剣豪

林崎甚助:仇討ちのために居合を極めた剣豪

田宮平兵衛:紀州藩に採用された居合の剣豪

片山久安:天下に名を轟かせた居合の剣豪

樋口又七郎:念流を復活させた岩をも砕く剣豪

富田勢源:中条流小太刀の使い手で盲目の剣豪

富田重政:実戦に長け名人越後と呼ばれた剣豪

鐘捲自斎:偉大すぎる師匠と弟子を持った剣豪

小笠原長治:幻の技「八寸の延金」を使う剣豪

伊藤一刀斎:生涯を剣のみに捧げた無双の剣鬼

小野忠明:一刀流を受け継いだワガママ剣豪

吉岡憲法:将軍家に結びつきの強い名門剣豪

宮本武蔵:文才にも長けた天下無双の剣豪

佐々木小次郎:負けたことで有名になった剣豪

柳生石舟斎:柳生新陰流を創始した剣豪

柳生宗矩:幕府で「治世の剣」を振るった剣豪

松山主水:暗殺されたサイキック剣豪

柳生十兵衛:主君に仕えられない梟雄剣豪

東郷重位:タイ捨流を破った示現流の剣豪

薬丸兼陳:薬丸自顕流の祖となった剣豪

柳生兵庫助:尾張藩に柳生を根付かせた剣豪

柳生連也:江戸柳生を破る尾張柳生の天才剣豪

高田又兵衛:胤栄から宝蔵院流を学んだ剣豪

小栗仁右衛門:柔術の元となった組討術の剣豪

今枝佐仲:中国地方の名流となった剣豪

松林蝙也斎:将軍の前で飛んだバットマン剣豪

夢想権之助:棒術で武蔵を破ったお調子者剣豪

神谷伝心斎:直心陰流の源流となった剣豪

針ヶ谷夕雲:「相抜け」を境地とした剣豪

荒木又右衛門:仇討ちで名を轟かせた剣豪

関口氏業:名門出身の傾奇者剣豪

堀部安兵衛:忠臣蔵で活躍する剣豪

高木馬之輔:楊の枝から覚醒した柔術の剣豪

伊庭是水軒:実力重視の心形刀流を興した剣豪

真里谷円四郎:悟りを開いた無住心剣流の剣豪

戸賀崎熊太郎:最後まで師を敬った優しき剣豪

岡田十松:神道無念流を託され発展させた剣豪

平山行蔵:変態級の厳しい修行を行う剣豪

楳本法神:医術にも長け天狗と慕われた剣豪

黒河内伝五郎:会津で武芸全般に通じた剣豪

白井亨:「八寸の延金」を習得した努力の剣豪

寺田宗有:実力と品格を備えた江戸時代の剣聖

大石進:江戸名門道場を次々と破る怪物剣豪

近藤長裕:多摩に実力重視の剣術を広めた剣豪

樋口十郎兵衛:馬庭念流の最盛期を作った剣豪

千葉周作:玄武館で剣をマニュアル化した剣豪

千葉栄次郎:北辰一刀流後継者の天才剣豪

斎藤弥九郎:練兵館で志士たちを育てた剣豪

桃井春蔵:士学館を立て直す品格を備えた剣豪

岡田惣右衛門:スネ打ちを実用性を説いた剣豪

中西忠兵衛:幕末有名剣豪を多く輩出した剣豪

逸見長英:甲源一刀流の名を守った天才剣豪

大川平兵衛:復讐に燃え革命を目指した剣豪

浅利又七郎:鉄舟を育てた中西派一刀流の剣豪

男谷精一郎:強さと謙虚さを持つ幕末の剣聖

島田虎之助:師に「心の剣」と称された剣豪

勝海舟:厳しい修行を政治にも生かした剣豪

坂本龍馬:薩長同盟を成し遂げた幕末の英雄

伊庭八郎:新時代に抗う悲劇の隻腕剣豪

桂小五郎:「逃げの小五郎」も実力ある剣豪

清河八郎:幕府を出し抜いた裏のある剣豪

佐々木只三郎:龍馬を暗殺したとされる剣豪

岡田以蔵:残忍な人斬りを好んだ狂気の剣豪

河上彦斎:るろうに剣心のモデルとなった剣豪

高杉晋作:幕末の革命者は意外に真面目な剣豪

仏生寺弥助:粗暴で心優しい幕末最強の剣豪

中村半次郎:人斬りの印象がつきまとう剣豪

山岡鉄舟:剣禅書から人の道を極めた剣豪

高橋泥舟:槍のように真っすぐに生きた剣豪

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