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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【樋口又七郎】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2018年3月20日 更新日:

はじめに

この記事ではシリーズ化して伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【樋口又七郎】です。【樋口又七郎】は家伝であった念流を追い求め、ついに再興を果たした伝説の剣豪です。それでは【樋口又七郎】について流派や出身地も含め簡単に説明していきます。

 

出典:https://www.amazon.co.jp/

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樋口又七郎 

名前:樋口又七郎定次

流派:馬庭念流

出身:上野国

年代:戦国時代(1554~1600)

念流への思い

樋口家の遠祖は木曽義仲四天王の一人・樋口次郎兼光であり、11代目に当たる樋口太郎兼重は念阿弥慈恩の高弟となり、「念流」の兵法を修めて「兼重念流」を興していました。

この兼重の子孫たちは樋口家の兵法として「念流」を受け継いでいましたが、13代目の高重の代に上野国馬庭村に移り住むと、高重は「新當流」を修めて樋口家の兵法は「新當流」へ変わっていき、17代目の又七郎定次の頃には「念流」の兵法はほとんど忘れ去られていました。

『樋口家系』には「念流8世又七郎定次、父業を継ぎ新當流を修め、業祖の遺流を復せんと欲すれど得る処なく」とあり、又七郎は父から「新當流」を学んだものの満足できず、祖先が修めた「念流」へ回帰の思いが強かったことが分かります。

ともかく、かつて家伝であった「念流」への思いがありながら日々過ごしていた又七郎。

ある日、又七郎が住む馬庭に眼医者の友松偽庵がフラッとやってきました。

そして友松偽庵は樋口家の親戚であった串田清兵衛と試合を行って散々に打ち負かします。

「新當流」を学んでいた清兵衛が眼医者ごときに簡単に負けたことに疑問を持った又七郎。

よくよく調べてみると、実はこの友松偽庵は念流正当7世にあたる者でした。

素性を知った又七郎は運命を感じ、すぐさま入門を願い出て友松偽庵から「念流」を学び、修行の末17年後に印可を与えられることなりました。

その後、又七郎は馬庭で念流道場を開いてさらに修行に邁進し、慶長3年(1598)に友松偽庵から伝書を受けて、ついに念流正当8世を名乗るようになりました。

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決闘

慶長5年(1600)、又七郎は馬庭に現れた「村上天流」を名乗る村上権右衛門と木剣での試合を行うことになります。

この権右衛門は木剣の中に真剣を仕込んだ得物を使うとの噂があり、又七郎は試合にあたり神明の加護を求めて山名八幡宮に三日三晩の参籠を行いました。

すると満願の日、又七郎は持っていた木剣で岩を叩くと岩は真っ二つに割れたといいます。

 

出典:http://s.webry.info/

 

3月15日、又七郎と権右衛門の決闘は高崎烏河原で行われました。

開始早々、権右衛門は噂通り真剣を仕込んだ木剣を振りかざし、飛び出した真剣が又七郎を襲います。

しかし、これをギリギリでかわした又七郎は、真っすぐに権右衛門の頭上に木剣を振り下ろしました。

権右衛門もこれを十文字の形で受け止めようとしましたが、又七郎の剛剣は無常にもそのまま権右衛門の脳天を砕きました。

のちに決闘について又七郎は「我の木剣をかわすか切り落とせばいいものを、引いて受け止めるとは未熟」と語ったといいます。

この後、又七郎は樋口家当主の座を弟・頼次に譲り「修行に終わりはない」と言って、彦根にいる師・友松偽庵のもとへ旅立っていきました。

樋口家の縁の松本家には、その後又七郎は彦根で右京という者と闘って敗死したと伝わっています。

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おわりに

決闘の時、樋口又七郎の剣は受け止められたにもかかわらず、権右衛門の脳天をカチ割ることができたのは「念流」の日々の稽古のおかげってとこでしょうか。

現在でも「念流」の組太刀で頭から股下まで一気に斬り下ろす稽古が行われているのは、この又七郎の剛腕が影響しているといわれています。

さらに現在でも「念流」の演武では十文字に受け止められた状態から押し切る技が伝えられているというのですから、この又七郎の決闘が「念流」の中でいかに重要な出来事だったのかって話ですよね。

最後は「いやいや、死ぬんかいっ!」とツッコミたくなりますが。

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時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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