伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【高柳又四郎】日本最強は誰?流派は?

      2019/12/06

はじめに

伝説の剣豪・剣士・剣の達人を流派などを含めて紹介していきます。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【高柳又四郎】です。【高柳又四郎】は中西道場で圧倒的な強さを誇ったという『音無の剣』を振るった伝説の剣豪です。それでは【高柳又四郎】について流派や出身地も含め簡単に説明していきます。

 

 

出典:https://7net.omni7.jp/

スポンサーリンク

高柳又四郎

名前:高柳又四郎、高柳義正

流派:中西派一刀流、戸田流

出身:江戸

年代:江戸時代末期~?(1808~?)

戸田流と高柳家の因縁

高柳又四郎は文化5年(1808) に幕臣・高柳左京亮定用の次男として生まれました。

高柳家は祖先・源五右衛門定政が「戸田流」の戸田綱義から印可を受けて以降、代々「戸田流」を家伝としていましたが、安永元年(1772)に又四郎の祖父・左京亮定常が家伝に加えて「梶派一刀流」や「東軍新当流」を学び、「高柳派」を興します。

しかし、これには「戸田流」から異議の申し立てがあって「高柳派」は定常の一代限りとして「戸田流」に戻すことを約束させられました。

やがて高柳家は又四郎の父・定用の代になりますが、定用は約束を守らず「高柳派」の2代目を名乗ったといいます。

文政2年(1819)、又四郎が12歳の時、定用が飛騨郡代として赴任。

その後、又四郎も飛騨で日々を過ごしていましたが、ある日飛騨郡内で刀剣を目当てにした強盗事件が発生します。

そして又四郎はその賊が「戸田流」の使い手だと知ると、後を追い飛騨を飛び出していきました。

4年後の文政6年(1823)、賊を追っていた又四郎は仙台胆沢郡古城村の藤木道満のもとにいました。

この藤木道満は表向きは医者でありながら、実は「戸田流」の達人で子分を抱えていた義賊でもありました。

飛騨の盗賊は藤木道満の子分であることを突き止めた又四郎でしたが、高柳家と因縁深い「戸田流」に興味を示した又四郎はここで追及はやめ、藤木道満に教えを請うて小太刀の正法を会得したといいます。

 

出典:https://www.amazon.co.jp/

スポンサーリンク

音無しの剣 VS 千葉周作

「戸田流」を学んだ又四郎は、さらに剣の腕を磨こうと江戸に出て「中西派一刀流」の中西道場に入門しました。

ここで又四郎は稽古に明け暮れ、3代目の中西子啓の死後には寺田宗有白井亨と4代目の中西子正を後見し、『中西道場の三羽烏』と呼ばれるようになります。

又四郎の剣は相手の動きを誘い、打ち込んできた隙にカウンターを取るやり方で、竹刀にかすることもさせなかったことから『音無しの剣』、『音無しの構え』と言われるようになりました。

しかし、道場での又四郎の指導方法はあまりよろしくなく、「たとえ相手が初心者であっても自分の稽古になる」としてエゲツナイ剣を振るうので、門人たちの間では不評だったといいます。

 

この又四郎の『音無しの剣』を打ち破ったのが、のちに北辰一刀流を開く千葉周作でした。

中西道場に入門した千葉周作はわずか3年で免許皆伝となり、皆伝祝いに又四郎と立ち合いました。

この時、『音無しの剣』を研究していた千葉周作は、無防備ともいえる構えのまま、又四郎がしびれを切らすのを待ち続けました。

そして焦りを見せた又四郎が誘いをかけた瞬間、千葉周作は床を蹴って飛び込みました。

すると竹刀が激しくぶつかる音と板の割れる音が道場に響き、千葉周作の竹刀が又四郎の面を、又四郎の竹刀が千葉周作の籠手を叩きました。

勝負は引き分けとなりましたが、これで又四郎の『音無しの剣』の面目は丸つぶれとなり、逆に千葉周作が踏み破った床板は記念として道場に掛けられ、もてはやされたといいます。

 

出典:http://yokozz.blog.fc2.com/

スポンサーリンク

音無しの剣 VS 大石進

江戸に剣術界の怪物・大石進が長竹刀を持ってやってきた時も、又四郎は勝負を申し込まれて立ち合っています。

このとき又四郎はやたらと大きな鍔の竹刀を用意し、「器械相手に正規の竹刀を使うこともないだろう」と言ってのけます。

このため、小バカにされた大石進は「それでは」と正規の竹刀を持って試合に臨みました。

1本目は又四郎が得意の『音無しの構え』を見せて両者40分も動かず、大石進が諸手突きを繰り出す瞬間に切り返して又四郎が胴が決めました。

しかし、このとき又四郎の竹刀は音を立てました。

続く2本目は再び両者動かずに引き分けとなり、試合後に大石進は又四郎に感想を求めました。

すると、又四郎は1本目は自分の負けだと言います。

「諸手突きの剣気を察しながら遅れ、払い上げる前に胴に入れることができなかったのは本当の勝ちではない。何より自分の竹刀が音を立てたのが、その証拠である。」

門人たちが自分の流派を立てようと中西道場から独立していく中、『音無しの剣』という己の美学にトコトン向き合った又四郎のその後はよく分かっていません。

 

出典:https://twitter.com/

スポンサーリンク

おわりに

『音無しの剣』といいながらも、有名剣豪相手では意外と音を立ててしまう高柳又四郎。

でも、試合当時の千葉周作はまだまだ未熟で、そもそも又四郎と勝負になるはずはなく、のちの千葉周作の弟子による創作とも考えられているようです。

もしかすると、又四郎からえげつないイジメを受けていた千葉周作が、のちに恨みながら逸話を作ったのかも。

また、大石進との試合でも、同じような内容が千葉周作にも伝えられており、一体どれが本当の事なのか分かりません。

しかし、のちに千葉周作が「又四郎殿には生涯かなわぬ」という言葉を残しているところをみると、又四郎には嫌悪感と共に一種の憧れのようなものがあって、逸話がゴチャゴチャになってしまったかもしれませんね。

スポンサーリンク

日本剣豪一覧

鬼一法眼:全ての剣術の元祖となる伝説の剣豪

源義経:孤独から「太刀の術」を学んだ剣豪

念阿弥慈恩:新陰流と一刀流の原点となる剣豪

中条長秀:初代「不殺の剣」を説いた剣豪

飯篠家直:天真正伝香取神道流の祖となる剣豪

松本政信:極意「一つの太刀」を生む剣豪

愛洲移香斎:陰流の祖となった伝説の剣豪

塚原卜伝:多くの剣豪たちに影響を与えた剣聖

山本勘助:諸国流浪の果てに川中島で散る剣豪

上泉信綱:柳生の師で有名な新陰流の剣聖

竹内久盛:柔術の源流となった名門出身の剣豪

宝蔵院胤栄:仏法と殺生の狭間に悩む槍の剣豪

奥山公重:家康の初代剣術指南役となった剣豪

斎藤伝鬼坊:弟子のため壮絶な死を遂げた剣豪

師岡一羽:香取、鹿島の剣を引き継いだ剣豪

足利義輝:壮絶な最期を遂げた天才剣豪将軍

根岸兎角:師匠を見捨てた恩知らずな剣豪

疋田豊五郎:剣聖伊勢守の甥で一番弟子の剣豪

丸目蔵人:新陰流を受け継いだタイ捨流の剣豪

上泉義胤:剣聖伊勢守の孫で変わり者の剣豪

林崎甚助:仇討ちのために居合を極めた剣豪

田宮平兵衛:紀州藩に採用された居合の剣豪

片山久安:天下に名を轟かせた居合の剣豪

樋口又七郎:念流を復活させた岩をも砕く剣豪

富田勢源:中条流小太刀の使い手で盲目の剣豪

富田重政:実戦に長け名人越後と呼ばれた剣豪

鐘捲自斎:偉大すぎる師匠と弟子を持った剣豪

小笠原長治:幻の技「八寸の延金」を使う剣豪

伊藤一刀斎:生涯を剣のみに捧げた無双の剣鬼

小野忠明:一刀流を受け継いだワガママ剣豪

吉岡憲法:将軍家に結びつきの強い名門剣豪

宮本武蔵:文才にも長けた天下無双の剣豪

佐々木小次郎:負けたことで有名になった剣豪

柳生石舟斎:柳生新陰流を創始した剣豪

柳生宗矩:幕府で「治世の剣」を振るった剣豪

松山主水:暗殺されたサイキック剣豪

柳生十兵衛:主君に仕えられない梟雄剣豪

東郷重位:タイ捨流を破った示現流の剣豪

薬丸兼陳:薬丸自顕流の祖となった剣豪

柳生兵庫助:尾張藩に柳生を根付かせた剣豪

柳生連也:江戸柳生を破る尾張柳生の天才剣豪

高田又兵衛:胤栄から宝蔵院流を学んだ剣豪

小栗仁右衛門:柔術の元となった組討術の剣豪

今枝佐仲:中国地方の名流となった剣豪

松林蝙也斎:将軍の前で飛んだバットマン剣豪

夢想権之助:棒術で武蔵を破ったお調子者剣豪

神谷伝心斎:直心陰流の源流となった剣豪

針ヶ谷夕雲:「相抜け」を境地とした剣豪

荒木又右衛門:仇討ちで名を轟かせた剣豪

関口氏業:名門出身の傾奇者剣豪

堀部安兵衛:忠臣蔵で活躍する剣豪

高木馬之輔:楊の枝から覚醒した柔術の剣豪

伊庭是水軒:実力重視の心形刀流を興した剣豪

真里谷円四郎:悟りを開いた無住心剣流の剣豪

戸賀崎熊太郎:最後まで師を敬った優しき剣豪

岡田十松:神道無念流を託され発展させた剣豪

平山行蔵:変態級の厳しい修行を行う剣豪

楳本法神:医術にも長け天狗と慕われた剣豪

黒河内伝五郎:会津で武芸全般に通じた剣豪

白井亨:「八寸の延金」を習得した努力の剣豪

寺田宗有:実力と品格を備えた江戸時代の剣聖

大石進:江戸名門道場を次々と破る怪物剣豪

近藤長裕:多摩に実力重視の剣術を広めた剣豪

樋口十郎兵衛:馬庭念流の最盛期を作った剣豪

千葉周作:玄武館で剣をマニュアル化した剣豪

千葉栄次郎:北辰一刀流後継者の天才剣豪

斎藤弥九郎:練兵館で志士たちを育てた剣豪

桃井春蔵:士学館を立て直す品格を備えた剣豪

岡田惣右衛門:スネ打ちを実用性を説いた剣豪

中西忠兵衛:幕末有名剣豪を多く輩出した剣豪

逸見長英:甲源一刀流の名を守った天才剣豪

大川平兵衛:復讐に燃え革命を目指した剣豪

浅利又七郎:鉄舟を育てた中西派一刀流の剣豪

男谷精一郎:強さと謙虚さを持つ幕末の剣聖

島田虎之助:師に「心の剣」と称された剣豪

勝海舟:厳しい修行を政治にも生かした剣豪

坂本龍馬:薩長同盟を成し遂げた幕末の英雄

伊庭八郎:新時代に抗う悲劇の隻腕剣豪

桂小五郎:「逃げの小五郎」も実力ある剣豪

清河八郎:幕府を出し抜いた裏のある剣豪

佐々木只三郎:龍馬を暗殺したとされる剣豪

岡田以蔵:残忍な人斬りを好んだ狂気の剣豪

河上彦斎:るろうに剣心のモデルとなった剣豪

高杉晋作:幕末の革命者は意外に真面目な剣豪

仏生寺弥助:粗暴で心優しい幕末最強の剣豪

中村半次郎:人斬りの印象がつきまとう剣豪

山岡鉄舟:剣禅書から人の道を極めた剣豪

高橋泥舟:槍のように真っすぐに生きた剣豪

スポンサーリンク

 - 剣豪