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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【渡辺昇】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2019年12月12日 更新日:

はじめに

ここではシリーズ化して伝説の剣豪・剣士・剣の達人を流派などを含めて紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【渡辺昇】です。【渡辺昇】は剣術をもとに尊王攘夷志士として活躍し、大村藩を倒幕へと導いた伝説の剣豪です。それでは【渡辺昇】について流派や出身地も含め簡単に説明していきます。

 

出典:https://www.city.omura.nagasaki.jp/

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渡辺昇

名前:渡辺昇、渡辺武常

流派:神道無念流

出身:肥前国

年代:江戸時代末期~大正時代(1838~1913)

剣術で人脈を作る

渡辺昇は天保9年(1838) に『大村五騎』に数えられる大村藩の参政・渡辺巖の次男として生まれました。

昇は幼少時から大柄な少年として有名で、藩校に入学してからは「一刀流」を藩の師範役・宮村佐久馬から学んでいました。

しかし、安政元年(1855)に江戸の練兵館・斎藤弥九郎の三男である斎藤歓之助が大村藩の剣術師範役となると、藩校の剣術は「神道無念流」に統一されます。

もともと体格が恵まれていた(180㎝)昇は『力の斎藤』の異名ととった「神道無念流」を学んだことで更に剛剣に磨きがかかり、周りの者から恐れられていきました。

安政5年(1858)、昇は江戸藩邸で勤めることになった父に従って江戸に上がり、練兵館に入門。

ここで昇は斎藤歓之助の兄・新太郎から学び、塾頭の桂小五郎と共に「練兵館の双璧」と称されるようになりました。

翌年、桂小五郎が長州に戻ると、昇は塾頭を務め「朝から晩まで相手代われど主代わらず」と言われるほど稽古に明け暮れました。

また、このころに「天然理心流」の近藤勇と親交を持ち、近藤勇の道場『試衛館』に道場破りが現れると、昇が助けに駆けつけることもあったといいます。

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尊王攘夷志士として倒幕へ

やがて尊王攘夷思想に目覚め昇は、帰藩後に勤皇集団『三十七士同盟』を密かに結成。

元治元年(1864)には梅沢武平とともに藩の財政を司っていた元締役・富永快左衛門を暗殺し、大村藩の改革を進めていきました。

また、昇は長崎で知り合った土佐浪士・坂本龍馬に協力。

旧知の仲だった桂小五郎を通じて長州藩を説得し、薩長同盟締結にも一役買いました。

その後、昇は兄・清と共に『大村勤皇党』を率いて坂本龍馬桂小五郎高杉晋作、西郷隆盛、大久保利通ら諸藩の志士と交流を深めていきました。

京都での昇は長州藩士・品川弥二郎の命令で暗殺者として人を斬っていたといいます。

昇が殺した相手には新選組の隊員もいますが、局長の近藤勇は昇が佐幕派の刺客に狙われていることを知って密かに警告に訪れたといいます。

慶応3年(1868)、同志の針尾九左衛門と松林廉之助が佐幕派から襲撃される事件が起こり、昇は大村藩を粛清によって強引に藩論を尊王にまとめ上げます。

そして大村騒動と呼ばれたこの事件以後、大村藩は薩摩藩・長州藩など共に倒幕の中枢藩の一つとして活躍していきました。

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剣道普及に尽力

明治新政府が成立すると、昇は盛岡県権知事、大阪府大参事、大阪府知事などの要職を歴任しました。

明治10年(1877)の西南戦争抜刀隊が編成されると、大阪府知事だった昇は大阪で剣術道場を開いていた元新選組隊士・谷万太郎を隊長に推薦しています。

明治16年(1883)、宮内省の道場『済寧館』が完成し、昇は山岡鉄舟と共に「宮内省剣術」を牽引して抜刀隊の活躍以後に隆盛していた「警視庁剣術」に拮抗する勢力にのし上げました。

大柄な昇が4尺3寸(約130cm)を超える長竹刀で大上段に構えると、対戦相手は皆恐怖を覚えたといいます。

その後も昇は山岡鉄舟上田馬之助逸見宗助、海江田信義、山縣有朋などと試合して腕を磨き、明治28年(1895)に日本武術を振興する「大日本武徳会」を結成。

昇の行動は専横すぎると批判されたこともありましたが、会員獲得のため全国を巡るなど剣道普及に尽力し、東京の自邸にも道場『微神堂』を設立して指導も行いました。

晩年の昇は幕末期に人を斬りすぎたことを悔やんでいたのか、亡霊が夢に現れるようになって不眠症に陥りました。

昇は「戦って斬ったのは何とも思わないが、良い心地で寝ている者や、無心でいる者を斬ったことは忘れられず、気持ちが悪い」と語っていたといいます。

大正2年(1913)死去。享年74。

 

出典:https://www.instagram.com/

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時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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