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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【宮本武蔵】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2018年3月24日 更新日:

はじめに

この記事ではシリーズで伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【宮本武蔵】です。【宮本武蔵】は改めて説明することもないであろう日本一有名で、人気もある剣豪ですので、ここでは非常にアッサリと説明していきます。

 

出典:https://sengoku-g.net/men/view/22

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宮本武蔵 

名前:宮本武蔵玄信

流派:二天一流

出身:播磨国

年代:戦国時代~江戸時代初期(1583~1645)

自画自賛

宮本武蔵は天正12年(1584)に播磨国で生まれました。

竹山城主・新免伊賀守に仕えた重臣の新免無二斎の実子とも、13歳で養子になったともいわれています。

『五輪書』には「我、若年のむかしより兵法の道に心をかけ」と記されているように、武蔵は死別するまで無二斎やその門弟たちから兵法の修行を受けていました。

また同書には、13歳ではじめて斬り合いを行ったとあり、相手の有馬喜兵衛を一刀のもとに倒したと伝えています。

さらに、16歳のときに秋山という兵法者と立ち会い、21歳で京に上って『天下の兵法者』と数度の勝負を行ったとあります。

この『天下の兵法者』とは、武蔵の名が世に知られるきっかけとなった吉岡憲法のことと思われますが、ハッキリとは書いていません。

一方、『二天記』では21歳のときに京に上がって吉岡一門と勝負し、吉岡清十郎、伝七郎、又七郎に打ち勝ったと記されています。

さらに同じ年、奈良の興福寺奥蔵院で宝蔵院流の槍と試合し、これに勝ったともいわれています。

出典:http://monnsutogatya.com/

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巌流島

武蔵は武者修行のため諸国を廻り、鎖鎌の宍戸梅軒、「神道夢想流」の夢想権之助、柳生の大瀬戸辻風らと試合を行いました。

また、この間に下総国において開墾を行い、禅にものめり込んで心の修行も行っていたといいます。

そして慶長17年(1612)、武蔵は小倉の船島にて巌流・佐々木小次郎と試合し、これを打ち負かしました。

『二天記』では小次郎は当時18歳だったとされていますが、小次郎に宛てた鐘捲自斎の伝書が残っていることから、実際は小次郎が武蔵より年上であったと考えられています。

小次郎に勝った武蔵はその後、ほとんど試合を行いませんでした。

『五輪書』にも試合は13歳~28、29歳までのことと記されています。

船島での試合のあと、慶長19年(1614)に大坂冬の陣が起きると豊臣方に属していた武蔵は大坂城の落城と共に消息不明となりました。

出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

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晩年の武蔵

武蔵が再び歴史の舞台に現れたのは、寛永11年(1634)のことで年齢はすでに51歳でした。

武蔵は養子の伊織とともに小倉の小笠原忠真の客分となり、3年後の寛永14年(1637)に起こった島原の乱に伊織と共に出陣します。

この戦いで武蔵は軍監を務めていました。

こののち、57歳で細川忠利の知遇を受けて客分となり、肥後熊本の千葉城内に屋敷を与えられます。

細川藩で武蔵は藩士の寺尾兄弟に「二天一流」を指南し、藩主の求めに応じて『兵法三十五箇条』を献上するなど、自らの兵法を整理、伝承することに努めました。

そして寛永19年(1642)、忠利が死去すると武蔵は家門を閉じて茶道や書画に明け暮れ、霊巖洞に籠って終日を座禅のうちに過ごすようになり『五輪書』を書きあげました。

 

出典:https://ja.wikipedia.org/

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武蔵の最期

霊巖洞に籠っていた頃には、すでに病魔に侵されていた武蔵。

この場所で最期を迎えようと考えていたようですが、説得されて千葉城の自宅に帰ることになり、門弟知人たちに形見分けを行います。

門弟・寺尾孫之丞には『五輪書』が与えられ、寺尾信行には『兵法三十五箇条』と愛用木刀が与えられたといいます。

そして形見分けの7日後、武蔵は62歳でその生涯を閉じました。

 

出典:https://www.suruga-ya.jp/

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おわりに

吉岡一門との決闘、佐々木小次郎との船島(巌流島)の決闘の詳細は省いていますが、この二つの決闘の内容がないと武蔵の剣豪としての生涯というのはすごくアッサリしています。

おそらく宮本武蔵の名をここまで有名にしたのは、優れた兵法書である『五輪書』があったから。

真実は分かりませんが、この『五輪書』のおかげで「ムサシってすげー」となり、前述の二つの決闘の話は大きく脚色されて日本一有名な剣豪「宮本武蔵」像が作られていったと思います。

もし、生涯を決闘に明け暮れた伊藤一刀斎や『剣聖』と名高い上泉伊勢守信綱なんかが『五輪書』のような優れた兵法書を書いていれば立場は逆転していたかもしれません。

そう考えると、武蔵のすごいところは剣術の腕に勝る「文才」があったからともいえるのではないでしょうか。

まさに「ペンは剣よりも強し!」です。

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剣豪名をクリックすると個別の剣豪紹介記事が見れます↓

時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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