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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【富田勢源】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2018年3月20日 更新日:

はじめに

この記事ではシリーズ化して伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【富田勢源】です。【富田勢源】は目が不自由でありながらも、小太刀を得意とした「中条流」を極めた伝説の剣豪です。それでは【富田勢源】について流派や出身地も含め簡単に説明していきます。

 

出典:https://ixagno.blog.fc2.com/

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富田勢源 

名前:富田勢源

流派:富田流、中条流

出身:越前国

年代:戦国時代(1523~?)

盲目の剣豪

富田勢源は朝倉氏の家臣・富田長家の子として生まれました。

父・長家は大橋勘解由左衛門から「中条流」を学んで家伝とし、流派を「富田流」と称していました。

勢源は弟の富田景政と共に父から「富田流」を学んでいましたが、勢源は目を患わってしまい、やがて失明同然の身となってしまいます。

このため富田家の家督は景政に譲られ、勢源は出家することとなりました。

 

出典:https://matome.naver.jp/

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心眼

永禄3年(1560)、勢源が美濃を訪れた時、美濃国主・斎藤義龍に剣術を教えていた「鹿島神道流」の使い手・梅津某という者が、名を上げるチャンスとばかりに試合を申し込んできました。

元来、「富田流」は他流試合を禁じていたため、勢源は丁重に断りますが、梅津は「自分の力量をよく知っているな。わしなら相手が国主であっても試合となれば容赦しない」と大口を叩きます。

これに腹を立てたのが、勢源ではなく梅津の主君である斎藤義龍。

自分のことを引き合いに出して調子に乗る梅津を何とか叩きのめしたいと、斎藤義龍は勢源に試合することを承諾させました。

3尺あまりの長い木刀を手にした巨漢の梅津と、1尺3寸ほどの薪を持った眼病持ちの勢源。

誰の目から見ても梅津の勝ちではないかと思われましたが、試合が始まるやいなや「いざっ」と勢源が素早く身を寄せて打ち据え、一瞬のうちに梅津は半身血まみれに。

苦し紛れに梅津は太刀を抜いて斬りかかろうとしましたが、勢源はそれを軽くかわしてとどめの一撃を加えます。

あまりにも鮮やかすぎる技に斎藤義龍は感動し、勢源を呼び出して褒美を与えようとしましたが、勢源はアッサリと断って越前に帰ってしまったといいます。

 

出典:https://www.amazon.co.jp/

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おわりに

これぞ心眼!しかも武器は「薪」というただの鈍器です。

たった一つのエピソードでここまで有名になるなんて、富田勢厳は本当に「伝説の剣豪」。

負けた方の梅津は下の名前も「某(なにがし)」という、のちの世に伝わらないほどのザコ扱いされてます。

やっぱり、調子乗りすぎるとロクなことありませんな。

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剣豪名をクリックすると個別の剣豪紹介記事が見れます↓

時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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