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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【関口氏業】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2018年4月7日 更新日:

はじめに

この記事ではシリーズで伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【関口氏業】です。【関口氏業】は今も伝承される「関口流」を世に広めた伝説の剣豪です。それでは【関口氏業】について流派や出身地も含め簡単に説明します。

 

出典:http://www.nihonkobudokyoukai.org/

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関口氏業 

名前:関口八郎左衛門氏業

流派:関口流

出身:紀伊国

年代:江戸時代(1630~1716)

名門出身の傾奇者

関口八郎左衛門氏業は「関口流」の開祖である父・関口氏心(柔心)の長子として紀伊国に生まれました。

関口家は今川氏の分家で、代々宗家の今川家に仕えていましたが、徳川家康の正室・築山殿が関口氏の出身であったことから、桶狭間の戦い以降の今川氏の没落とともに今川氏真との関係が悪化し、徳川氏に仕えるようになっていました。

父・氏心は幼少の頃より武芸・組討に優れていて、廻国修行の末に「神夢想林崎流」の林崎甚助の抜刀術、「三浦流柔術」の三浦義辰、さらに長崎では拳法を学んでいました

そして氏心は屋根から落ちる猫を見て開眼し、自ら屋根から落ちるという修行の末に高度な受け身を極め、柔術の流派である「関口新心流」を開きました。

その後、氏心は紀州徳川家の柔術指南役として徳川頼宣に仕え「関口新心流」は紀州藩の御流儀となりました。

 

しかし、その子・氏業は親の七光りで厚遇されることを潔しとせず、自分は自分の価値で知行をもらうべきと、指南役としての不自由ない暮らしを捨てて諸国修行の旅に出ました。

名門ともいえる氏業ですが、その身なりはかなりカブキ者ものだったらしく、帯には鉄扇を差して3尺3寸の大太刀を腰に下げて歩いていたといいます。

また、あまりに刀が大きく地面に擦るので、鞘の先に小車をつけて引いていたともいわれており、他にもお供の者に派手な着物を着せて髪を伸ばさせ、朱塗りの脇差しを携帯させていたといいます。

 

出典:https://mainichi.jp/

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師匠としての責任

諸国修行の末、江戸についた氏業は浜松町に道場を構えて「関口流」の指南をはじめました。

氏業は武芸のほかに文才もあって江戸の諸侯から絶大な人気を誇るようになり、信州松代藩主・真田幸道も門弟の一人でした。

しかし、師匠の名声が高まれば高まるほど、周りの者は調子に乗っていくもの。

常に連れて歩いていたド派手な若者・虎蔵の素行は次第に悪くなり、氏業は頭を悩ますようになっていきます。

そして氏業は虎蔵がゆくゆくは大悪党になって「関口流」の恥になるのではないかと考え、ついに虎蔵を斬ることを決心をしました。

 

いつものように虎蔵を連れ出した氏業は、青山の新坂で一刀両断のもとに斬り殺し、懐紙で刀の血をぬぐいました。

しかし、この氏業が使った懐紙が良くありませんでした。

懐紙は真田幸道から拝領したものであったため、すぐに下手人は真田の手の者との噂が立ってしまったのです。

間もなく、氏業が真田屋敷に指南に赴くと真田幸道から声をかけられました。

「虎蔵はひどい目に遭ったそうだが、不憫なことだ。聞くところによると刀をぬぐった紙がこちらのものであったという。密かに調べさせたがいまだに手がかりはない。先生も、さぞガッカリされているでしょう。心中お察しします」

全てを見透かした上での言葉に、氏業は返答のしようもなく、体よく挨拶だけして帰ったといいます。

 

氏業は多くの門弟を育て、中でも渋沢伴五郎は江戸で道場を開いて「渋川流」を称しています。

また一方で「関口流」は紀州藩に伝承され続けて、今も関口家によって広められています。

 

出典:https://blogs.yahoo.co.jp/

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おわりに

父親の七光りを嫌い、自分の価値を見出そうとするストイックさや、弟子の将来を案じて師匠としての責任を果たしたことは素晴らしいと思います。

ちょっと最後はツメが甘いというか、失敗しちゃったところがありますが。

師匠の七光りで勘違いしちゃった弟子に自分の経験からきちんと指導できていれば、こんなことにはならなかったのに。

師匠、弟子、真田の全員が悲しい思いをしてしまった嫌な事件です。

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時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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