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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【遠藤五平太】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2019年12月27日 更新日:

はじめに

ここではシリーズ化して伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【遠藤五平太】です。【遠藤五平太】は木曽福島が生んだ地元密着型の伝説の剣豪です。それでは【遠藤五平太】について流派や出身地も含め簡単に説明していきます。

 

出典:https://twitter.com/

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遠藤五平太

名前:遠藤五平太

流派:中西派一刀流

出身:信濃国

年代:江戸時代後期~明治(1808~1888)

木曽から江戸へ

遠藤五平太は文化5年(1808)に木曽で「真開流剣術」を伝えていた遠藤正芳の子として生まれました。

父は木曽の山村家に仕えて剣術指南を務めていた人物であり、五平太も剣術や体術を幼少の頃より学んでいました。

山村家は交通の要衝地であった木曽福島の関所を代々任されており、尾張藩に属していながらも幕府からは旗本待遇で扱われ、尾張藩とは別に江戸屋敷も拝領していまます。

五平太も文政5年(1822)に代官・山村良熙の小姓として出仕し、翌年には剣術修行の許しを得て、江戸の「中西派一刀流」の浅利義信に入門しました。

この頃の浅利道場は、後継者であった千葉周作が意見の対立から道場を飛び出した直後でした。

その後、「中西一刀流」を修めるため修行に明け暮れていた五平太ですが、文政10年(1827)に山村家の江戸留守居添役に任じられます。

しかし、五平太はこれを剣術修行中であると言って辞退し、引き続き浅利道場で腕を磨いて浅利道場で傑出した存在になっていきました。

五平太は江戸での修業中、師を裏切った千葉周作とも交流していますが、これが他の門下生から嫌われる原因となり、次第に千葉周作とは疎遠になっていったといいます。

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地元密着型の剣豪

文政12年(1829)、晴れて免許皆伝となった五平太は木曽福島に帰郷し、翌年に道場を開いて山村家の剣術師役に任じられました。

木曽福島では毎年、馬市が開かれ、そこで各地の剣術家が集まって試合が行われていました。

五平太もこれに毎年参加していましたが、五平太が負けたのは「北辰一刀流」の稲垣定之助だけだったといいます。

また、五平太を斬って名を上げようとする者も多くおり、試合だけでなく真剣で斬りかかられることも度々あったといいます。

やがて竹刀での試合と真剣の決闘によって、さらに剣名を上げていった五平太は関所の責任者である関所番に任じられました。

五平太は近隣各地を巡って剣術を教えていましたが、農政にも関心が深かったようで、安政6年(1859)には飛騨から帰る途中に立ち寄った西野村に新田開発の余地があることを見抜き、費用を出して当地での米作開始のきっかけを作っています。

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木曽の大剣豪へ

文久2年(1862)、五平太のもとに浅利義信の養子浅利義明から「一刀流指南本免状」が送られました。

師の浅利義信は亡くなる前に遺言として、五平太に渡すように命じたものだったといいます。

その後、五平太は尾張藩主・徳川茂徳に謁見し、明治元年(1868)に尾張藩校『明倫堂』の剣術師範後見役となった名古屋に移りました。

主家の山村家もこれを名誉として五平太を評価していましたが、維新の混乱の中で五平太は剣術師範後見役を辞任し、翌年には木曽福島に戻りました。

五平太が帰郷した頃には木曽福島の関所は新政府に引き渡されて山村家も代官を解任されていました。

このため、山村家臣団は路頭に迷うことになりましたが、五平太は鬢付け油の製造事業を興して成功を収めます。

しかし、それでも五平太は収益金を貯蓄し、自らは質素な生活を送っていたといいます。

明治14年(1881)、浅利義明の弟子で明治天皇の侍従となっていた山岡鉄舟が、天皇巡幸の先発として木曽福島を訪れました。

この時、五平太山岡鉄舟試合を行い、両者木刀を構えしばらく睨み合ったのちに山岡鉄舟が「参りました」と一礼したといいます。

木曽という僻地にありながら、弟子の数は800人にのぼり、近隣諸国からも多くの入門者を受け入れていた五平太は、惜しまれつつも明治21年(1888)に死去しました。享年81。

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時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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