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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【伊庭是水軒】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2018年4月9日 更新日:

はじめに

この記事ではシリーズで伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【伊庭是水軒】です。【伊庭是水軒】は様々な流派を学んで「心形刀流」を創始した伝説の剣豪です。それでは【伊庭是水軒】について流派や出身地も含め簡単に説明していきます。

 

出典:http://www.shingyoutouryu.com/

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伊庭是水軒 

名前:伊庭是水軒秀明

流派:心形刀流

出身:江戸

年代:江戸時代初期~江戸時代中期(1649~1713)

実力重視の伝承

伊庭是水軒は江戸時代初期の人物で幼少の頃より武芸諸流を学び、その中でも特に志賀十兵衛秀則(如見斎・常理子)の「本心刀流」に強く傾倒していました。

是水軒は京にいた秀則の師匠ともわいわれる大藤弥次右衛門秀成を訪ね、そこからさらに大和の山中にいた秀成の師匠ともいわれる妻形謙寿斎貞明を訪ねて教えを請い、延宝9年(1681)に3者連名の印可状を与えられたとされています。

その後、是水軒は江戸下谷御徒町に道場を構え、「本心刀流」をもとに諸流の剣技を合わせて「心形刀流」を唱えました。

この「心形刀流」を極めて随筆『甲子夜話』を著した肥前平戸城主・松浦静山は「心形刀流」の武道書を数多く残していて、その中の『心形刀流目録』によると、諸流の刀法を集めたといわれる「心形刀流」は、とりわけ「本心刀流」「柳生流」「一刀流」の名目が多かったと記しています。

 

是水軒の子で2代目となった伊庭軍兵衛秀康は、父の剣技を整理して「心形刀流」の体系を整え、実力者を養子にして宗家を継承していく方法を決めました。

このため、秀康以後は実力主義を重視し、江戸の剣術界を席巻していくことになっていきます。

伊庭家は養子を迎えつつ10代・伊庭相太郎に至るまで心形刀流宗家として流儀の伝承を行いましたが、明治になって伊庭家の道統は終焉を迎えました。

 

「心形刀流」では開祖・是水軒の師であった志賀秀明が『常理子』の剣名を使っていたことから、印可を受けた者は同時に「常〇子」という剣名を受けています。

是水軒は『常吟子』を名乗り、2代秀康は『常全子』、亀山藩に心形刀流を伝えた山崎雪柳軒は『常峻子』を名乗っていました。

 

出典:http://www.shimin-kyodo.sakura.ne.jp/

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おわりに

伊庭是水軒が創始した「心形刀流」は伊庭家から離れているものの、いまだに伝わっている有名な流派です。

是水軒のエピソードは非常に少ないものですが、有名な流派のイイとこ取りをしてまとめた初代、さらに実力主義を唱えた2代目など、この流派の人たちは技も道統も腐らせないように非常に合理的な判断をしているようにみえます。

特に「家」や「血」よりも、「実力」を伝承させることを重視した2代目の判断は本当に素晴らしいものだったと思います。

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時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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