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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【桂小五郎】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2018年4月28日 更新日:

はじめに

この記事ではシリーズで伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【桂小五郎】です。【桂小五郎】は幕末の京都で「逃げの小五郎」と呼ばれたものの、実は江戸では「剣」の方で超有名だった伝説の剣豪です。それでは【桂小五郎】について流派や逸話などを簡単に説明していきます。

 

出典:https://matome.naver.jp/

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桂小五郎 

名前:桂小五郎・木戸孝允

流派:神道無念流

出身:長門国

年代:江戸時代末期~明治(1833~1868)

ヤンチャ坊主から練兵間塾頭へ

明治維新の重鎮となった桂小五郎は、天保4年(1833年)に長門国萩で藩医・和田昌景の子として生まれました。

小五郎は長男でしたが、病弱で長生きしないと思われていたため、和田家は姉が婿養子を取って家を継ぎ、小五郎は7歳で桂家の養子に出されました。

少年時代の小五郎は悪戯好きのヤンチャ坊主で、川を行き来する船を転覆させる遊びをしていました。

ある時、業を煮やした船頭から櫂で頭を叩かれましたが、小五郎は額から血を流しながらも笑顔だったといいます。

 

10代になってからの小五郎は冷静沈着な頭の冴えを見せ、藩主・毛利敬親から2度にわたって褒賞を受けて藩からも注目され始めます。

吉田松陰から学び、やがて『事をなすの才あり』と評された小五郎は、長州藩の剣術師範・内藤作兵衛の道場に入門。

嘉永元年(1848)に元服した際、実父に「元が武士でない以上、人一倍武士になるよう精進せよ」と言われて以降は、小五郎は剣術修行に明け暮れて腕を上げ、実力を認められていきました。

そして小五郎は剣術修行を名目とする江戸留学が藩に許可されると、私費で江戸に上りました。

江戸では三大道場の一つ斎藤弥九郎の練兵館に入門し、「神道無念流」の指南を受けると1年後には免許皆伝となって塾頭を任せられます。

小五郎は同時期に免許皆伝となった大村藩の渡辺昇とともに『練兵館の双璧』と称えられるようになり、塾頭を務めた5年の間に幕府講武所の総裁・男谷精一郎の直弟子を破り、大村藩などの江戸藩邸に招かれて剣術指導も行うなど剣豪として名を天下に轟かせていきました。

この頃、小五郎が6尺という大柄な体格を活かして上段に構えると、「その静謐な気魄に周囲が圧倒された」といわれています。

 

出典:https://bakumatsu.org/

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小五郎の実力は?

藩命により帰国することになった小五郎は、途中の岩国で千葉門下だった宇野金太郎と試合を行っています。

宇野金太郎は箸でハエを掴むという特技を持っていた剣豪で、修行者もこの道場だけは避けて通るといわれていました。

小五郎は宇野金太郎との試合で軽く籠手で一本を取ったものの、続く二本目では強烈な籠手を受け、腕がしびれて竹刀を持つことができなくなってしまいます。

この試合は形式上は引き分けとされましたが、小五郎は江戸でも味わったことのない剛剣をくらって非常に悔しい思いをしたといいいます。

 

また一説には、小五郎は江戸に居た安政5年(1858)に武市半平太や坂本龍馬と士学館で試合を行ったとされています。

士学館が主催した様々な道場の猛者が集まる撃剣会には、小五郎は斎藤弥九郎の長男・新太郎とともに参加していました。

この時、小五郎が登場するなり瞬く間に4人を抜くと、周りから「龍馬出ろ!」の声がかかります。

小五郎と龍馬の対決は10本勝負で行われ、互いに5本づつを取り合い、延長の11本目は小五郎が得意の上段から打ち込むところを、龍馬に低く沈まれ双手突きを決められて敗北。

武市半平太は自分が小五郎と戦わなくて済んだことに安心し、龍馬の勝利に大喜びして絵入りの手紙まで送ったといいます。

 

出典:http://アカセカまとめ攻略ch.com/

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おわりに

若い頃は「剣豪」として名を馳せた桂小五郎は、幕末の京都では「逃げの小五郎」と呼ばれるほど斬り合いを好まず逃げ回った。

自分の剣に自信がなかったのか、戦いで命を失うことは「日本」のためにならないと思ったのか、小五郎本人にしか分かりませんが、のちに明治維新の立役者になることを考えると小五郎の選択は大正解だったと思います。

龍馬との対決の話は武市半平太の手紙がニセモノらしく、龍馬を良く言うための作り話だといいます。

長州を引っ張ったリーダーなのに龍馬の引き立て役にさせられる桂小五郎って何だかかわいそう・・・

この人を主役にした大河ドラマがあってもいいのになぜか評価が低いのが残念でなりません。

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剣豪名をクリックすると個別の剣豪紹介記事が見れます↓

時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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