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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【大石進】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2018年4月11日 更新日:

はじめに

この記事ではシリーズで伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【大石進】です。【大石進】は長身から繰り出す左片手突きで、江戸の有名道場を次々と打ち破っていった伝説の剣豪です。それでは【大石進】について流派や出身地も含め簡単に説明していきます。

 

出典:http://yokozz.blog.fc2.com/

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大石進 

名前:大石進種次

流派:大石神影流

出身:筑後国

年代:江戸時代後期(1797~1863)

怪物誕生

大石進は柳河藩士・大石太郎兵衛種行の長男として筑後国に生まれ、幼い頃から祖父・種芳に「神陰流」または「愛州影流」及び「大島流槍術」などを学んでいたといいます。

一方で父は柳河藩の剣槍術師範役に加え、支藩である三池藩の師範役も兼ねていたため、交際費がかさんで大石家はいつも貧乏生活を強いられていました。

進も家計を助けようと田畑を耕していたため満足な稽古ができず、正月恒例の御前試合に参加した時は大惨敗を喫してしまいました。

追わぬ敗北に発奮した進は、これ以後は突き技を重点的に稽古し、左利きを利用した独自の左片手突きを編み出していきました。


文政5年(1822)、進は「神陰流」の免許皆伝を受けて武者修行に出発。

まずは豊前国中津藩の長沼無双右衛門の道場を訪ねて試合を行います。

無双右衛門は門弟たちと進の立合いから技を観察し、用心して試合に臨みましたが、進の鋭い左片手突きを止めることができません。

なんと進の竹刀は鉄面を突き破り、無双右衛門は眼球が飛び出すほどの大怪我を負ってしまいました。

その後も進は久留米で40人と立ち合って、一度も負けなかったといいます。

 

出典:http://sukoyaka-net.com/

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江戸襲来

文政8年(1825)、父が死去したため進は跡を継いで柳河藩の剣槍師範役を担いました。

この年に傷の癒えた長沼無双右衛門が門人18人を連れて進の門下に加わり、その影響から九州各地から入門者が集まるようになったといいます。

天保3年(1832)、藩命によって江戸に出府した進は3ヶ月間にわたって江戸中の名門道場に挑み続け、7尺(210cm)といわれる長身、5尺3寸の長竹刀から繰り出す左片手突きで次々と猛者たちを倒していきました。

この時、進に勝つことができたのは「天真一刀流」の白井亨だけ。

「北辰一刀流」の千葉周作は進の突きを防ぐために樽のふたを竹刀の鍔に使用し、引き分けに持ち込むのが精一杯でした。

 

翌天保4年(1833)、進はさらに当時最強といわれた男谷精一郎信友と試合を行います。

初日は頭を左右に振る男谷に、なぜか進の突きはかわされて敗北。

しかし、翌日に進は突きの狙い所をやや下げると男谷は避けることができなくなり、進は勝利を収めることができました。

この進の技に男谷は感心し、諸方の師範や剣士の入門を斡旋したといわれています。

 

天保10年(1839)、一旦帰国していた進は再び江戸に出府。

すでに進の剣名は江戸中に轟いており、このとき旗本や藩士たちはこぞって進のもとに入門してきたといいます。

また、幕府老中・水野忠邦の邸宅にも招かれた進はその後、子の種昌に家督を譲って文久3年(1863)に67歳で死去しました。

 

出典:https://buyee.jp/item/

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おわりに

江戸時代末期、道場での剣術が全盛期の時代に江戸を席巻した九州の怪物・大石進。

勝てたのは白井亨、引き分けは千葉周作だけという驚異的な戦歴(千葉周作の戦術は卑怯かなとは思いますが)。

当時の道場主たちは「大石」の名前を聞いただけで縮み上がったんでしょうね。

どんなにゴジラみたいなドでかい男がやってきても、江戸で道場開いているプライドから死んでも「試合しません」なんて言えないだろうし。

実際、大石進の来襲によって負けた江戸の道場は門弟たちが去ってしまい大恐慌になったらしい。お金目当ての道場にとってはマジで迷惑な話っす。

その点、やはり男谷精一郎はウマいわ。

最終的には必ず相手に花を持たせ、自分も相手も不幸にならないようにするのは、さすが「幕末の剣聖」とうたわれるだけあります。

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時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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