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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【下江秀太郎】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2020年2月19日 更新日:

はじめに

ここではシリーズ化して伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【下江秀太郎】です。【下江秀太郎】は警視庁の撃剣師範として活躍し、「日本一の突きの名人」として評価された伝説の剣豪です。それでは厳しい稽古で「鬼秀」として恐れられながらも、非常に面倒見のいい一面を持っている【下江秀太郎】について、流派や出身地を含め簡単に説明していきます。

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下江秀太郎

名前:下江秀太郎

流派:北辰一刀流

出身:下野国

年代:江戸時代後期~明治時代(1848~1904)

朱鞘の秀

下江秀太郎は嘉永元年(1848)、下野国宇都宮藩士・下江恒貞の子として生まれました。諱は恒明。

父から「北辰一刀流」を学んでいた秀太郎は安政5年(1858)に江戸へ出て千葉道場『玄武館』に入門し、2代目・千葉栄次郎のもとで稽古に励みました。

文久2年(1862)に千葉栄次郎が死去すると、秀太郎は弟の千葉道三郎から剣術を学び、関東諸国を廻る武者修行も行って慶応2年(1866)に19歳で玄武館塾頭となります。

藩士から10代で有名道場『玄武館』の塾頭が出たことを宇都宮藩主・戸田忠友は喜び、朱鞘の刀を秀太郎に贈って称えたため、これ以後、秀太郎は「朱鞘の秀」をあだ名されるようになりました。

 

慶応3年(1867)、宇都宮に戻った秀太郎は藩の剣術師範となり、明治維新後は新政府の元でも剣術教授の一人として選ばれます。

明治3年(1870)に「北辰一刀流」の免許を授かった秀太郎は新政府を離れて故郷に帰りますが、明治12年(1879)には再び上京し、警視局の撃剣世話掛として剣術を指導する立場となりました。

秀太郎の稽古は手加減しているつもりでも、剣を受けた者はあまりの痛さに耐えきれなかっため、「勤務に支障が出る」と苦情が噴出したといい、当時は「鬼秀」と恐れられていました。

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天下第一の名人

明治15年(1882)に天覧試合にも出場した秀太郎でしたが、厳しい剣術指導が原因で明治17年(1884)に警視庁を退職し故郷に帰ります。

この帰郷中に、武者修行の旅をしていた内藤高治に稽古をつけたといいます。

明治18年(1885)、茨城県警部長・竹内寿貞に招かれた秀太郎は茨城県警察の剣術師範に就任し、水戸の道場『東武館』でも剣術を指導しました。

この時、『東武館』で秀太郎から稽古をつけてもらった門奈正は、のちに「下江の剣をもっとも引き継ぐ者」と評されました。

 

明治20年(1887)、上司の竹内寿貞が退職すると秀太郎は茨城県警を退職し、警視庁の撃剣世話掛に復帰して富岡門前署に配属されました。

そして秀太郎は東京に門奈正を呼んで警視庁に務めさせ、同じ年に警視庁撃剣世話掛たちに試合を挑んで連勝した内藤高治も警視庁に就職させて同じ富岡門前署に配属させます。

3人で警察官たちに稽古をつける傍ら、己の剣を磨いた秀太郎は明治23年(1890)に警視庁春季撃剣大会で逸見宗助と対戦して勝利を収め、「日本一の突きの名人」ともてはやされました。

その後、秀太郎は日本橋本石町に道場『演武館』を開くと、「名のなる剣士はまず天下第一の名人・下江秀太郎の道場、日本橋をめざした」とまで言われました。

 

門奈正内藤高治が秀太郎を慕ったように、秀太郎は竹内寿貞を慕っており、明治31年(1898)には竹内寿貞と共に愛知県に赴き、秀太郎は警察部の撃剣師範となりました。

その後、秀太郎は宮城県警の撃剣師範となり仙台に移住しましたが、この頃には目が不自由となっており、大東流合気柔術の武田惣角と試合した際には籠手打たれて負けたと言われています。

明治37年(1904)、仙台で死去。享年56。

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時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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