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伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【柳生十兵衛】日本最強は誰?流派は?

投稿日:2018年3月27日 更新日:

はじめに

この記事ではシリーズで伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【柳生十兵衛】です。【柳生十兵衛】は時代劇に欠かせない有名人、剣豪一族の人物でありながら、謎が多すぎる伝説の剣豪です。それでは【柳生十兵衛】について流派や出身地も含め簡単に説明していきます。

 

出典:https://www.nobuwiki.org/

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柳生十兵衛 

名前:柳生十兵衛三厳

流派:柳生新陰流

出身:大和国

年代:江戸時代初期(1607~1650)

柳生の異端児

柳生十兵衛は将軍家兵法指南役・柳生宗矩の嫡男として柳生庄で生まれました。

誕生年は祖父・柳生石舟斎が死去した翌年にあたり、十兵衛は「生まれ変わり」ともてはやされるほど、祖父に似て兵法家としての資質に優れていたといいます。

しかし、十兵衛は「弱冠にして天資甚だ梟雄」と評されるほど、穏やかな性格の持ち主ではありませんでした。

13歳で3代将軍・徳川家光の近習になったものの、その性格が災いしてか20歳で家光の勘気に触れて職を解かれ、小田原で謹慎したのちに柳生庄へ帰郷。

その後の十兵衛は『月之抄』の「先祖の跡をたずね、兵法の道を学ぶ」とあるように、柳生庄では修行三昧の日々を送り、また「なお諸州経歴なり」とも記されていることから、諸国を巡る武者修行の旅にも出たと考えられます。

 

11年後、十兵衛は江戸の柳生藩邸に滞在しながら、改めて父・宗矩の下で相伝を受けました。

これらをまとめた伝書を著して父に講評を仰ぐ十兵衛でしたが、宗矩はこれを全て焼き捨てるように命じます。

驚いた十兵衛は父の友人であった禅僧・沢庵宗彭に相談し、沢庵から加筆と校正を施してもらいまいした。

再度、伝書を提出した時は宗矩も「更なる精進を促すため」としながらもこれを認め、十兵衛に印可を授けたといいます。

 

出典:https://woman.infoseek.co.jp/

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主君に仕えることが続かない男

印可を受けた翌年の寛永15年(1638)、十兵衛は再び家光に出仕する事を許され、御書院番に任じられました。

そして十兵衛は弟の宗冬と、父の高弟であった木村助九郎の3人で将軍の前で「新陰流」の兵法を披露し、寛永19年(1642年)には謹慎していた12年間で蓄積した資料をもとに、流祖・上泉伊勢守信綱以来の「新陰流」の術理をまとめた『月之抄』を著しました。

 

その後、十兵衛は宗矩の死去に伴って家督を相続しましたが、わずか4年で役職を辞して柳生庄に帰ってしまいます。

そして再び十兵衛は修行に明け暮れ、多くの門弟に「新陰流」を指導してましたが、慶安3年(1650)に鷹狩りの最中で急死してしまいました。享年44。

 

生涯のほとんどを修行に費やした十兵衛は、以下のような逸話も残しています。

剣術で生計を立てる浪人に試合を挑まれた十兵衛。

二人は2度立ち合って双方相打ちとなりました。

「どうだ?勝負は見えたか?」と聞く十兵衛に対し、浪人は「二度とも相打ち」と答えます。

しかし、十兵衛は「この勝負が見分けられないようでは・・・・」とぼやきました。

すると、カチンときた浪人は真剣での立合を所望。

そして真剣で斬り結んだ際、十兵衛の剣は浪人の肩先を斬って即死させていました。

一方、浪人の剣は十兵衛の着物だけを斬っただけに留まっており、この一寸一分の違いが生命の分かれ目、これが兵法の本質であると十兵衛は説いたといいます。

 

出典:https://www30.atwiki.jp/

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おわりに

柳生十兵衛は隻眼の剣豪として描かれることが多いですが、若い頃に失明したという伝説があるだけで本当に隻眼であったかどうかは分かっていません。

伝説の多くは名門に生まれて将軍家に仕えながらも、権力から遠ざかって修行に明け暮れた謎の多い生涯から生まれたのかと思われます。

様々な時代劇に登場して真偽不明な逸話を盛り込まれ、文字通りの「伝説の剣豪」となっていった十兵衛。

何者にも縛られないその生き方が、今も昔も人を惹きつけていることに間違いはありません。

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時代 剣豪名 流派
平安 鬼一 法眼 京八流
源 判官 義経 太刀の術
室町 念阿弥 慈恩(相馬 義元) 念流
中条 兵庫頭 長秀 中条流
飯篠 長威斎 家直 天真正伝香取神道流
松本 備前守 政信 鹿島神流
愛洲 移香斎 久忠 陰流
戦国 塚原 卜伝 高幹 鹿島新當流
山本 勘助 晴幸 京流
竹内 中務大夫 久盛 竹内流
上泉 伊勢守 信綱 新陰流
宝蔵院 胤栄 宝蔵院流
富田 五郎左衛門 勢源 富田流
奥山 休賀斎 公重 神影流
柳生 石舟斎 宗厳 柳生新陰流
北畠 具教 鹿島新當流
師岡 一羽 常成 一羽流
足利 義輝 鹿島新當流・新陰流
疋田 豊五郎 景兼 疋田陰流
丸目 蔵人 長恵 タイ捨流
林崎 甚助 重信 神夢想林崎流
根岸 兎角(信太 朝勝) 微塵流
伊藤 一刀斎 景久 一刀流
斎藤 伝鬼坊 勝秀 天流
真壁 暗夜軒 氏幹 霞流
富田 越後守 重政 富田流
樋口 又七郎 定次 馬庭念流
吉岡 憲法 直綱 吉岡流
江戸 東郷 重位 示現流
小野 忠明(神子上 典膳) 小野派一刀流
小笠原 源信斎 長治 真新陰流
柳生 但馬守 宗矩 柳生新陰流
片山 伯耆守 久安 片山伯耆流
鐘捲 自斎 通家 鐘捲流
柳生 兵庫助 利厳 柳生新陰流
松山 主水 大吉 二階堂平法
夢想 権之助(山本 勝吉) 神道夢想流
小栗 仁右衛門 正信 小栗流
宮本 武蔵 玄信 二天一流
高田 又兵衛 吉次 宝蔵院流
神谷 伝心斎 直光 直心流
針ヶ谷 夕雲 正成 無住心剣流
上泉 義胤(上泉 秀信) 民弥流
松林 蝙也斎 永吉 夢想願流
田宮 平兵衛 重正 田宮流
荒木 又右衛門 保知 柳生新陰流
佐々木 巌流 小次郎 巌流
伊藤 典膳 忠也 忠也派一刀流
柳生 十兵衛 三厳 柳生新陰流
薬丸 兼陳 薬丸自顕流
柳生 連也斎 厳包 柳生新陰流
関口 八郎左衛門 氏業 関口流
高田 三之丞 為長 柳生新陰流
伊庭 是水軒 秀明 心形刀流
今枝 佐仲 良台 初實剣理方一流
辻 月丹 資茂 無外流
高木 馬之輔 重貞 高木流
真里谷 円四郎 義旭 無住心剣流
堀部 安兵衛 武庸 馬庭念流
樋口 十郎兵衛 定暠 馬庭念流
楳本 法神 政武 法神流
寺田 五右衛門 宗有 天真一刀流
戸賀崎 熊太郎 暉芳 神道無念流
近藤 内蔵之助 長裕 天然理心流
平山 行蔵 講武実用流
岡田 十松 吉利 神道無念流
岡田 惣右衛門 寄良 柳剛流
浅利 又七郎 義信 中西派一刀流
白井 亨 義兼 天真一刀流
中西 忠兵衛 子正 中西派一刀流
千葉 周作 成政 北辰一刀流
大石 進 種次 大石新陰流
男谷 精一郎 信友 直心影流
高柳 又四郎 義正 中西派一刀流
伊庭 軍兵衛 秀業 心形刀流
幕末 斎藤 弥九郎 善道 神道無念流
大川 平兵衛 英勝 神道無念流
加藤田 平八郎 重秀 加藤田新陰流
遠藤 五平太 正贇 中西派一刀流
島田 虎之助 直親 直心影流
逸見 小源太 長英 甲源一刀流
橘 内蔵介 正以 柳剛流
浅利 又七郎 義明 中西派一刀流
勝 海舟 安邦 直心影流
桃井 春蔵 直正 鏡新明智流
大山 格之助 綱良 薬丸自顕流
宇野 金太郎 重義 片山伯耆流
斎藤 新太郎 龍善 神道無念流
清河 八郎 正明 北辰一刀流
黒河内 伝五郎 兼規 神夢想一刀流
仏生寺 弥助 神道無念流
上田 馬之助 美忠 鏡新明智流
高杉 晋作 春風 神道無念流・柳生新陰流
桂 小五郎(木戸 孝允) 神道無念流
佐々木 只三郎 泰昌 神道精武流
斎藤 歓之助 歓道 神道無念流
千葉 栄次郎 成之 北辰一刀流
河上 彦斎 玄明 我流
近藤 勇 昌宜 天然理心流
坂本 龍馬 直柔 北辰一刀流
高橋 泥舟(高橋 伊勢守) 自得院流
土方 歳三 義豊 天然理心流
沖田 総司 房良 天然理心流
永倉 新八(長倉 載之) 神道無念流
伊庭 八郎 秀穎 心形刀流
斎藤 一(藤田 五郎) 無外流
岡田 以蔵 宜振 鏡新明智流
中村 半次郎(桐野 利秋) 薬丸自顕流
明治 山岡 鉄舟 高歩 一刀正伝無刀流
榊原 鍵吉 友善 直心影流
松崎 浪四郎 直之 加藤田新陰流
渡辺 昇 武常 神道無念流
奥村 左近太 奥村二刀流・直心影流
得能 関四郎 通久 直心影流
牟田 文之助 高惇 鉄人流
根岸 信五郎 資剛 神道無念流
門奈 正 水府流・北辰一刀流
高山 峰三郎 直心影流
逸見 宗助 立身流
高橋 赳太郎 高運 無外流
本間 三郎 本間念流
川崎 善三郎 重徳 無外流
高野 佐三郎 豊正 中西派一刀流
内藤 高治 北辰一刀流
山田 次朗吉 鹿島神傳直心影流
中山 博道 神道無念流

 

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