大河ドラマ直虎外伝　しの④　こどもできる？貫地谷しほりが演じる直親の妻しのの目線で勝手に物語を考える。

大河ドラマ「おんな城主　直虎」で貫地谷しほりが井伊直親（三浦春馬）の妻の しのという女性を演じていますが、大河ドラマ直虎での しのはとても嫉妬深く描かれており、直親との間になかなかこどもができないことから直虎に対し敵意むき出しのとても興味を惹かれる人物です（笑）。

ここではどうしても、こどもが欲しいと思い悩む しのの物語や心境を勝手に考えて書いてみました。

テキトーに考えてますので、時代背景とかドラマの内容と違ってたらすいません。先にご容赦ください。

 

出典：http://headlines.yahoo.co.jp/

 

焦り

川名の検地の一件が落着してから、直親と しのの夫婦は井伊の屋敷から祝田村に移ることとなった。

義母・千賀が、直親と次郎のことで悲しむ しののことを不憫に思ってくれたからだ。

さらに、間もなくして小野政次の弟・玄蕃のもとに、しのの妹・なつが輿入れすることとなった。

井伊家当主・直盛は、小野家を親族に取りこんで和を作りたいと考えたからだった。

 

義母・千賀 

出典：http://www.nhk.or.jp/

 

祝田村に移ってからの しのと直親は井伊家に大きな災いもなかったことから、日々安らかに暮らせていた。

直親は しのに対し常に優しく振る舞い、しのも幸せだった。

しかし、２年が経った頃から、二人の周囲が騒がしくなってきた。

「赤子はまだか？」

顔を合わせれば、誰もがこの言葉を しのに投げかける。

夫婦仲は悪くなく、当然行為も行っていたが、なぜかこどもはできていなかった。

不安が募ってきた しのは、直親に相談するが

直親：「天の授かりものだからの。明日、龍譚寺にでも祈願しに行ってみるか。」

しの：「行かなくてもいいです・・・」

（あそこにはあの女がいる・・・・）

直親はあまり深く考えていないようだった。

 

 

怒り

３年が過ぎた頃、父・奥山朝利や、井伊直盛、千賀らがこどもができないことを心配し、しのの元に頻繁にやってくるようになる。

「そろそろかの？」と優しく話かけてくれるが、皆、内心焦っているのは明らかだった。

この頃から、しのは人と会うのを嫌い、屋敷に閉じこもりがちになった。

 

出典：http://www.nhk.or.jp/

 

しのは、心配して様子を見に来た直親に問う。

しの：「私がいけないのでしょうか？私の体は赤子を作れない体なのでしょうか？」

直親：「そのようなことはない。」

しの：「では、直親様が赤子を作れない体なのでしょうか？」

直親：「なにを申す！それは絶対にない。俺は見事な赤子が作れる。」

しの：「？？？　なぜ、そのように言い切れるのですか？　まるで赤子を作ったことがあるような言いぶり。」

直親：「いや・・だって・・その・・・あの・・・」

直親が困り果てていると、しのはある提案を言いだす。

しの：「明日より、毎日ドジョウを食べていただきとうございます。」

直親：「毎日？　ドジョウ？　なんで？」

しの：「ドジョウは子づくりに効能があるとききました。それと、今後は毎夜、私のもとに通っていただきとうございます。」

直親：「毎夜？　それはちょっと・・・」

直親は断ろうしたが、しのの目を見た瞬間、諦めることにした。

 

当初は、約束どおり毎夜しののもとに通っていた直親も、しのの気迫のこもったプレーと疲れのため、理由をつけて通うのをサボりがちになった。

さらに、たまに通ってくる直親の眼は、真っ最中でもどこか遠くを見ているように しのには映った。

（まさか？まだ次郎のことを？）

そんなイヤな考え方もするようになっていた。

 

夫婦となって４年目を迎えたある夜、しのから直親を誘った。

しの：「直親様、久しぶりに今夜・・・」

直親：「今日は無理じゃ。気分がすぐれぬ」

この直親の言葉を聞いて、しのは突然泣き出した。

直親：「どうした？　なぜ泣いておる？」

しの：「直親様はお忘れか？　昔、亀之丞様が私にかけたお言葉を。」

直親：「なんのことかわからぬ。」

怪訝な顔で見つめる直親に、しのは言い放つ。

しの：「『俺は体が弱いからよく分かる、本当に体調が悪い者は、自分から気分がすぐれていないとは言わないものじゃ。』、『今度はもう少しまともなウソも用意しておいたほうがいいぞ。』」

これは しのと直親が幼き頃、おとわの誘いを「気分がすぐれません」と断る しのに亀之丞がかけた言葉だった。

しのは続ける。

しの：「これはかつて亀之丞様が私にかけた言葉です。直親様は私にウソをついておられるのです。今も。今までも。これからも。」

直親：「・・・・・・・・・・」

泣いて部屋を出て行く しのを直親は無言で見送るしかなかった。

 

次の日、直親は しのと、ドジョウ料理を食べていたが、長い沈黙に耐えきれず直親が口を開いた。

直親：「この分だと、井伊谷からドジョウがいなくなりそうだな。」

直親にとっては冗談のつもりだったが、今の しのには通じるわけがなかった。

しの：「このまま子ができなければ、私はお払い箱になるから堂々と別の女性と一緒になれますね。」

直親：「そうじゃな。若い女子でももらうことになうかのう。」

しの：「若い女子・・・」

それを聞いたしのは、泣き崩れてしまった。

この頃、次郎は昊天に子を授かる妙薬の情報や、すでに子をもうけていた しのの妹・なつに子に恵まれる秘訣を聞いていた。

 

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