大河ドラマ直虎　直虎が読んでいた仮名目録とは？分国法とは？今川氏親が記し武田信玄が手本にした東国最古の分国法

大河ドラマ「おんな城主　直虎」第13話「城主はつらいよ」で、直親の死後、井伊谷の領主となった井伊直虎が、南渓から授かった「仮名目録」というものを読んでいます。

この仮名目録とは、一体何なのでしょうか。

ザクッと説明すると、武田信玄も手本にしたといわれる今川義元の父・今川氏親が記した東国最古の分国法。

でも、こんな説明ではサッパリわかりません(笑)。

仮名目録、分国法の説明に加えて、そもそも今川氏親って誰？ってところまで、なるべく簡単に説明したいと思います。

詳細に仮名目録や今川氏親について知りたい方は、専門的に説明しているサイトもあると思いますのでそちらでご覧ください。

ここでは、大河ドラマ直虎でちょっと気になったけど、そこまで興味ないよ(笑)って方のために書いていきます。

 

 

 

 

まずは分国法とは？

分国法とは、戦国大名が自身の領域（分国）を支配するため、独自に制定した法令。戦国家法ともいわれる。

主な規定事項には、領民支配、家臣統制、寺社支配、所領相論、軍役などがあり、その領域（分国）内のみに有効だった。

つまり、各地の戦国大名が勝手に作った自分の国だけの法律。

 

代表例として、今川氏の「仮名目録」、武田氏の「甲州法度之次第」、伊達氏の「塵芥集」、六角氏の「六角氏式目」、長宗我部氏の「長宗我部元親百箇条」などが知られている。

 

 

 

仮名目録とは？

今川氏が制定した分国法。「今川仮名目録」ともいわれる。

1526年に今川氏親が制定した「仮名目録」33カ条と、1553年に今川義元が制定した「仮名目録追加」21カ条を合わせて『仮名目録』という。

主に、家臣統制のための条文が多く、内容は、家臣の被官関係、財産相続、ケンカ、金の貸し借り、土地の境界訴訟などに及ぶ。

特に今川義元が制定した「仮名目録追加」では、『室町幕府の権力を背景とせずに自力で領国を支配する。』と明示し、守護大名（室町幕府から任命された領主）から戦国大名（実力で支配する領主）への移行が意識的に協調されている。

 

追加じゃぁぁぁぁーっ

出典：http://www.shiritai4ne.com/

 

また、今川氏親が制定した「仮名目録」のほうは、東国における最古の分国法で、隣国の武田氏の分国法「甲州法度之次第」がこれを参考にして作られたことからも、その影響力が大きかったことが知られている。

つまり、『仮名目録』は井伊家をいじめている今川氏が作った、とってもとっても優秀な独自の法律書。

直虎は素人だから、うまく領国を治めるための教科書として読んでいると思われます。

 

 

 

今川氏親とは？

今川氏親（1471～1526）

駿河、遠江の守護。父は今川義忠で、母は北条早雲の妹（姉とも）にあたる北川殿。

正室は大河ドラマ直虎で浅丘ルリ子が演じている寿桂尼。

 

妻です・・・

出典：http://xn--ogt354ccon.com/

 

父の死後に家督争いが起こるが、縁者の北条早雲の活躍によって家督を継承し、領国経営に着手する。

1494年から井伊谷のある遠江への侵攻を始め、1517年に守護の斯波氏を追い出して遠江国を平定した。

大河ドラマ直虎で前田吟が演じている井伊直平は、この一連の戦いで三岳城を落とされ、今川氏の軍門に降った。

ここから大ジジ様・井伊直平は今川氏を嫌っているわけです。

 

今川キライじゃぁぁぁぁー

出典：http://www.nhk.or.jp/

 

今川氏親は、検地の施行や分国法「仮名目録」の制定を行い、守護大名から戦国大名への脱皮に成功。

晩年は中風で病床にあって、妻の寿桂尼が政務を補佐していたといわれます。

だから、大河ドラマ直虎でも、寿桂尼が今川の中心にいるんです。

 

直虎関係リスト

「直虎外伝　しの」

大河ドラマ「おんな城主　直虎」における【しの】だけの物語を勝手に作ってみました。

しの伝　第１話【しのと亀之丞】
しの伝　第２話【再会と嫉妬】
しの伝　第３話【喜びと悲しみ】
しの伝　第４話【焦りと怒り】
しの伝　第５話【憎悪と覚悟】
しの伝　第６話【落胆と兆候】
しの伝　第７話【芽生えと誕生】

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