大河ドラマ直虎　塩止めとは？武田信玄に裏切られた今川氏真の仕返し！上杉謙信の「敵に塩を送る」の故事を生む

大河ドラマ「おんな城主　直虎」で、桶狭間の戦いで今川義元が討死すると、武田信玄は同盟先である今川氏から嫁（今川氏真の妹・鈴）をもらっている嫡男の義信を幽閉します。

武田信玄は、今川との同盟を破り、駿府への侵攻を目論んでいました。

一方、領内での裏切りが相次ぎ、頭を悩ませていた今川氏真、寿桂尼らは、この義信幽閉事件に驚き、武田信玄に書状などで関係修復を訴えますが完全に相手にされません。

さらに追い打ちをかけるように、武田信玄は幽閉している義信を廃嫡して、四男の勝頼に織田信長の娘を嫁に迎えます。

これまでの今川との同盟から、今川の仇敵である織田への同盟へと乗り換える武田信玄の意志表示です。

これには、蹴鞠小僧こと今川氏真は激怒し、武田に対する経済封鎖を行います。

この今川氏真の武田信玄への対抗手段、嫌がらせともいえる経済封鎖が「塩止め（塩留）」です。

今回は、「塩止め（塩留）」と、その影響について簡単に説明したいと思います。

 

 

食べれないの!?

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武田はコンソメ味だけ喰ってろっ！！

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マジかっ・・せめてのり塩だけでも・・・

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塩止め（塩留）

塩の輸送を止めて、敵方に塩が届かないようにする戦法。

今川氏や北条氏が実施した武田領内への塩の供給停止政策がよく知られている。

この経済封鎖によって海のない信濃国（長野県）、甲斐国（山梨県）の武田の領民たちは、塩不足で困窮したといわれる。

 

このような経済封鎖政策は、一般的に生活物資（主に米）を地域外へ移動させることを禁じた荷留（にどめ）、港で船の荷揚げ荷下ろしを制限する津留（つどめ）と呼ばれ、戦国時代から明治時代初頭にかけて行われていた。

多くは公的な命令で行われたが、飢饉の拡大を恐れた農民たちが独自に関所を設けて行うこともあった。

荷留や津留の多くは、自領内の食料を確保する目的で行われたが、周辺国も対抗措置として荷留や津留を行うことから、他領からの物資移入が進まずに、かえって被害の拡大を招くことも多かった。

 

大河ドラマ直虎において、この今川の「塩止め（塩留）」政策により、今川から塩の独占販売を許可されていた駿府の大商人たちは困窮します。

すると、瀬戸方久たちのような比較的小さい商人たちは、裏で塩を流し始めました。

この「塩止め（塩留）」に反発した商人たちは、駿府の混乱から逃れるため、商人たちの自治都市・気賀に集まるようになっていくのです。

 

 

 

 

敵に塩を送る

1567年に、武田信玄は今川氏真との関係が悪化し「塩止め（塩留）」を受けるが、武田氏の領国甲斐と信濃は海がないため、塩が採れない。

これを見越した今川氏真の経済封鎖政策であったが、武田信玄と幾度も戦い深い因縁のある宿敵・上杉謙信は、この今川氏真の行いを「卑怯」と批判。

上杉謙信は敵である武田信玄に「戦いで決着をつけるつもりだから、越後の塩を送る」といって、信玄に塩を送ったといわれる。

この美談が「敵対する相手に援助の手を差し伸べること」という意味の故事「敵に塩を送る」を生んだ。

この時の感謝の印として武田信玄が上杉謙信に送ったとされる福岡一文字の太刀「弘口」（塩留めの太刀）は重要文化財に指定され、東京国立博物館に所蔵されている。

上杉謙信と武田信玄は生涯に亘る因縁からか、二人の間には友情めいたものがあったとされるエピソードであるが、実際は史実ではないとされている。

 

 

うすしお味を送ります！

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大河ドラマ「風林火山」の上杉謙信（GACKT）

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大河ドラマ「天地人」での上杉謙信（阿部寛）

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