大河ドラマ直虎【穴山信君（梅雪）】本多正信（ノブ）によって本能寺の変後の伊賀越えで殺された武田一門衆筆頭

大河ドラマ「おんな城主　直虎」の第49話「本能寺が変」で、明智光秀による謀反が発生し、徳川家康は堺から岡崎まで逃げ帰ることになります。

その道中、同行していた穴山信君は、家康が謀反に加担しているのではないかと疑い始めました。

そこで、家康配下のノブ（本多正信）は先手を打ち、廃寺で休息しようとする穴山信君を独断で殺害してしまいます。

史実では本多正信が穴山信君を手にかけることはなく、あくまで大河ドラマ直虎の創作です。

大河ドラマ直虎では、万千代に向かい「裏切者、恥知らず、だからこそできる働きをしてみせる」と言っていた本多正信（ノブ）。

正に、ここで言葉どおりの働きを見せてくれるわけです。

今回は、この本多正信（ノブ）によって殺された男・穴山信君について簡単に紹介していきます。

 

 

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穴山信君（梅雪）

穴山信君は、穴山氏7代当主で武田二十四将の一人にも数えられた武将。

穴山氏は、武田姓を許された御一門衆で、父の信友から武田家と婚姻関係を結んでいた。

母は武田信虎の娘・南松院（武田信玄の姉）、妻は武田信玄の次女・見性院、娘は武田信親（信玄の次男）の正室となるなど、ズブズブの関係。

 

1541年、穴山信友の嫡男として生まれた信君は、幼い頃に武田宗家への人質に出され、1558年頃に父より家督を譲られた。

1561年、激戦となった第四次川中島の戦いにおいては信玄本陣を守っている。

1565年、武田家で信玄の嫡男・武田義信による謀反が発生し、関連して信君の弟・穴山信嘉も自害した。

 

 

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1568年、武田信玄は駿河侵攻を開始し、信君は侵攻に際して今川家臣への調略や徳川家との外交交渉を行う。

1569年、北条、徳川氏が今川救援のために出兵すると、武田本隊は一時甲斐へ撤兵したが、信君は興津横山城で籠城して駿河国に留まった。

その後、駿河は完全に武田領となり、信君は山県昌景の後任として駿河支配の要となった。

 

1575年、織田・徳川連合軍との長篠の戦いでは、多くの武田重臣が戦死しているが、穴山は無事帰還。信君は長篠合戦において積極的攻勢に出なかったといわれる。

無残に敗れ、甲府へ帰還した武田勝頼に対し、家臣・春日虎綱は北条氏との同盟の強化など五箇条の献策を行っているが、その中には穴山信君の切腹もあった。

勝頼は、信君切腹を聞き入れなかったが、北条氏との同盟の強化については同意している。

 

 

大河ドラマ「真田丸」での穴山信君（梅雪）

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1581年、勝頼の寵臣・長坂長閑、跡部勝資らを憎み、織田信長に内通し始める。

1582年、織田氏の甲斐侵攻に際して、信君は甲府にいた人質を逃亡させ、徳川家康の誘いに乗って信長に内応した。

 これにより、穴山氏は織田の従属国衆となり、徳川家康の与力となる。

 

その後、信君は家康に随行して上洛し、安土城において信長に謁見する。

6月2日、信君は堺から京都へ向かう途中で本能寺の変と信長の死を知り、家康と共に脱出を試みるが道中で一揆の襲撃を受け死亡した。

 

信君の没後、嫡男・穴山勝千代が当主となり、信濃・甲斐を巡る天正壬午の乱で穴山氏は徳川家康に臣従した。

 

 

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