大河ドラマ直虎【水野忠重】家康の叔父で高天神城攻めの際、織田の武将として徳川に指図した水野忠重とは

大河ドラマ「おんな城主　直虎」の第47話「決戦は高天神」で登場する徳川勢に指図する織田の武将。

この男の名は「水野忠重」。水野忠重は徳川家康の叔父にあたり、徳川二十将の一人に数えられています。

なぜ、家康の叔父で徳川二十将にもなっている水野忠重が、織田の武将として家康たちにあれこれ指図するのか。

今回は、織田、豊臣、徳川と戦国時代の覇者を亘り歩いた家康の叔父・水野忠重について簡単に紹介していきます。

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水野忠重（1541～1600）

1541年、尾張国知多を治めた水野忠政の九男として誕生。兄弟には水野信元や、家康の母となった於大の方などがいる。

兄・信元と共に織田信長に従い、数々の戦いで功を挙げたていたが、兄と不和となったため突如、三河へ去って徳川家康に仕えることになった。

家康に仕えてからの忠重は、三河一向一揆で戦功をあげたほか、遠江侵攻、掛川城攻め、姉川の戦いなど徳川の主要な戦に次々に参加。徳川軍が敗走した三方ヶ原の戦いの時でも、忠重は功をあげていて家康から兜と鎧を賜っている。

1575年、織田信長に仕えていた兄・信元が、武田氏との内通の嫌疑をかけられ殺害される事件が起こる。

兄・信元の所領は、讒言した佐久間信盛が領収したが、1580年に佐久間信盛が追放されると、信長より忠重がそこを与えられた。これによって忠重は、再び織田家に仕える立場に戻り、信長の嫡男・信忠の軍団に組み込まれた。

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この後、織田の援軍として家康の高天神城攻めに加わり、戦況を信長に報告。信長から細かい指示を受けている。

1582年、本能寺の変が起こった際、忠重は信忠と共に二条城にいたが、脱出して三河国刈屋に逃げ戻り、以後は信長の次男・信雄に属した。

1584年、小牧・長久手の戦いでは羽柴秀吉軍と交戦。忠重は本治城・常滑城を攻略し、長久手では先導役を務めて蟹江城合戦で活躍。織田信雄は戦後に秀吉と講和し、忠重は三河国のほか北伊勢にも所領を持った。

その後、秀吉の天下統一事業に参加。

1587年、豊臣姓を賜り、従五位下和泉守に叙任。

1590年、織田信雄の失脚に伴い、忠重は伊勢神戸4万石に移封され、以後秀吉に従った。

1592年、朝鮮の役時は名護屋に在陣。1595年に再び旧領の三河国刈屋城主に戻り、石高は2万石とされた。

秀吉が死去後は、家康に従って関ヶ原の戦いでは東軍に属したが、本戦直前の西軍方の加賀井重望に暗殺された。

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最後に

大河ドラマ直虎の中で水野忠重は、信長の使いとして徳川家康が決めた高天神城の降伏を受け入れを認めず、高圧的に力攻めを指図してて石川数正や本多忠勝ら徳川家臣から文句を言われています。

魔王・信長の威を借る水野忠重ですが、もともと家康のもとで世話になっていた男。

しかも、家康は甥っ子にあたる。

史実を背景に水野忠重を見てみると、えらっそうに指図してくる大河ドラマ直虎での水野忠重はかなりのクズ野郎に見えてきます。

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