はじめに
平成29年大河ドラマ「おんな城主 直虎」第28話のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】は読まないほうがいいです。
たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありますが、決して本編の大河ドラマ「おんな城主 直虎」ではそのようなことはありません。
なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
第28話「死の帳面」7/16
NHK公式 あらすじ
気賀の城主となることを認められた直虎(柴咲コウ)は、方久(ムロツヨシ)に城代を任せることで商人の自治を保障する。危篤状態からの復活を遂げた寿桂尼(浅丘ルリ子)は甲斐の武田信玄(松平健)のもとを訪れ、武田家に嫁いでいた氏真(尾上松也)の妹・鈴(岸茉莉)を駿府に返すよう要求する。寿桂尼はさらに北条氏康を味方につけ、武田への圧力を強める。北条の仲立ちによって今川と武田の争いはいったん落ち着くが、寿桂尼と氏真の間には深い亀裂が生まれてしまう。
NHK公式サイト 大河ドラマ「おんな城主 直虎」第28回「死の帳面」より抜粋
第28話「死の帳面」7/16
ネタバレ注意
寿桂尼あっての今川
今川氏真の妹・鈴は武田家嫡男の義信に嫁いでいたが、その義信は父・信玄への謀反を企てたことがバレ、自害に追い込まれた。
鈴は、義信亡きあとも甲斐に留め置かれていた。
このため寿桂尼は、みずから甲斐に赴き、孫娘・鈴を駿府に返すよう信玄に話をするが、信玄は返すそぶりがなかった。
そこで寿桂尼は、氏真の妻・春の実家である相模の北条家の手を借りることにした。
北条の使者・北条幻庵が武田を訪れ、信玄は鈴とその娘を駿府に戻すことに承諾する。
その代わりに、改めて今川の方から武田と手を組むよう誓紙を出すよう求めてきた。
氏真は、何を今さらと怒るが、北条幻庵は、断れば戦になると言う。
寿桂尼はグチる氏真を諫め、誓紙を出すことを納得させた。
寿桂尼と幻庵が、氏真を蚊帳の外に置いて今後のことを話し合っていると、氏真は不甲斐ない己に嫌気がさし、ますます無気力となって、風流踊りにうつつをぬかし家臣たちを呆れさせていた。
寿桂尼の活躍によって、鈴は駿府に戻され、今川家と武田家の紛糾は一応の決着を見た。
さらに寿桂尼は、越後の上杉家との和睦にも奔走するが、その代償は大きく、心の臓に病を発して床に伏せってしまうのであった。
直虎と政次の決意
気賀では、堀川城の完成を祝う宴席が行われていた。
直虎は、この堀川城の城代を瀬戸方久に任せることにした。
驚きを浮かべる方久に、直虎は笑顔で「それが最もやりやすいと思うのじゃが」と言う。
さらに集まっていた中村屋をはじめ、町衆が次々に賛成。
それを聞いて方久は、「瀬戸方久、お預かりするからには、気賀を銭のうなる地に変えてみせましょう!」と宣言する。
また、宴には龍雲丸とその手下たちも姿を見せた。
それを見た町衆は、一斉に歓迎の声を上げる。
直虎に挨拶に来た龍雲丸は、ここから世を変えねばならないと二人にしか分からない笑みを交わした。
後日、直虎と政次が碁を打ちながら会話している。
気賀のことがうまく進んでいることにお互い安堵していたが、政次がそろそろ、戦のことを考えたほうがいいかもしれないと話す。
直虎は、今川と武田の争いは収まったと思っていたが、政次は、それは表向きだけで。裏では武田は攻め込む手はずを整えていると言う。
しかも寿桂尼の体の具合も良くないらしい。
もし寿桂尼が死ねば、一気に事態が動くかもしれない。
愕然とする直虎に、政次は静かに続けた。
「寝返りが始まり、戦にもつれ込みます。このまま何もせずにおれば、今川方として駆り出されるだけです。そろそろ何か手を打たねば。」
思い返せば、直親が討たれたのも、今川を裏切ろうとしたことがきっかけだった。
直虎は少し考えてつぶやいた。
「・・・われらも寝返る支度ということか・・・直親の仇をとってやらねばならぬな。」
おんな大名 寿桂尼の涙
翌日、南渓が館に姿を見せた。
差し出された封書を受け取り、直虎は驚く。
寿桂尼の名が記されていたからだ。
急いで封を開くと、女子同志、腹を割って語り合いたいというものだった。
南渓が「恐らく会えるのも最後になろう。お主も話したいことを話してきてはどうじゃ」と直虎に声をかける。
その言葉に、直虎は従うことにした。
駿府で寿桂尼と会う直虎。
寿桂尼は「忙しいところ、呼び出してすまなかったの」と言うと、何か書いていた帳面を閉じた。
直虎は恐縮したが、寿桂尼は笑いながら「このところ覚えが悪くなっての。さまざま書きつけることにしたのじゃ」と言う。
直虎は、持参した包みを開き、数枚の布を取り出して寿桂尼のほうに渡した。
「井伊で出来上がりました綿布にてございます。後見のお許しを頂きましてから三年。なんとか、かようなところまでこぎ着けました。」
手にした綿布をなでながら、寿桂尼は「そなたがのぅ。・・・大したものじゃ」と褒める。
やつれ、背を丸めた寿桂尼は、ただの老女にしか見えない。
直虎の胸に切なさが込み上げた。
すると、綿布をなでる手を止め、寿桂尼が直虎を見て言う。
「そなた、あれをどう思うておる。」
直虎には何のことか分からない。
「あれとは?」
寿桂尼は問いかける。
「直親のことじゃ。われらが何をしたかは、おおかた察しはついておるのじゃろう。・・・恨むなと言うほうが無理であろうな。今でも恨んでおろう?」
怒りを必死に抑えて、直虎は返した。
「家を守るということは、きれいごとだけでは達せられませぬ。・・・大方様のなさったことを責められる者がおりましょうか。」
じっと見つめてくる寿桂尼に向かって直虎も続ける。
「狂うてでもおらねば、手を汚すことが愉快な者などおりますまい。汚さざるをえなかった者の闇はどれほどのものかと・・・」
すると、寿桂尼の目には涙が光っていた。
「そなたから、さような言葉を聞けるとは思わなんだゆえ。すまぬの」
直虎は『おんな大名』とまで呼ばれた寿桂尼が、ここまで弱くなったのかと思い、心が痛んだ。
寿桂尼は、ぽろぽろと、隠そうともせずに涙をこぼして言う。
「年端も行かぬ小さなおなごが、お家のためにひたすらに鞠を蹴っておった姿は、いまだ忘れられぬ。・・・瀬名の命乞いに乗り込んできたとき、徳政を覆しに来たとき、そなたがわが娘であればと、ずっと思うておりました。」
そして寿桂尼は、直虎の手を取り「どうか、わが亡きあとも今川を見捨てないでおくれ。そなたの才覚をもって太守様を支えてほしいのじゃ。」と言う。
直虎は「・・・ご安心くださりませ。」と複雑な思いで、手を握り返した。
寿桂尼おそるべし
帰館した直虎は、すぐに政次を呼び出した。
直虎が事の次第を報告すると、政次はそれは寿桂尼の最後のお務めであると言った。
今川の家臣や国衆の多くは、先代や先々代に受けた恩義があり、寿桂尼と会うことは、それを思い出すことになる。
少しでも、離反を食い止めようと寿桂尼が考えているのだと政次は説明した。
直虎は「それでも、われらは寝返るのじゃの。すべての恩を忘れて」と言うと、政次は「井伊のお家を守るためです」と返すのであった。
その頃、寿桂尼は帳面の中身を氏真に見せていた。
多くの名が並び、半分近く名前の頭に「×」印がつけられている。
井伊直虎にも「×」印がある。
氏真は寿桂尼に「何ゆえに信用できぬ、とされたのですか。あの女子はお気に入りかと思うておりました。」と質問する。
寿桂尼は「あれは、家を守るということは、きれいごとだけでは達せられぬと言うたのじゃ。」と力のこもった声で返した。
寿桂尼は、自分に似た女子は、衰えた主家に義理立てなど絶対しないと直虎の本心を見抜いていた。
そして氏真に、井伊を落としいれる策を授けるのであった。
武田と徳川
直虎と政次は、南渓に今川家は上杉と結ぼうとしていると聞かされ、思わず顔を見合わせた。
両家が結べば、武田家の三方を囲い込むことができる。
しかも上杉と武田は犬猿の仲だ。
そうなれば苦境に立たされる武田家の頼みは織田家と、その下にいる徳川家になる。
南渓は、家康が考えを変えれば、信玄は戦ができなくなるかもしれないと語る。
直虎は、「徳川にそう働きかければよいのではないのか。徳川が武田と組まねば、戦にならぬのかもしれぬのじゃろう?ならば徳川に、上杉と結び、武田を囲い込むが上策と進言すればよいのではないのか。」と言い出す。
直虎の発言に政次は焦り、「おやめくださいませ。さようなことがもし今川の知るところとなれば、何を言われるか。」と諫める。
しかし直虎は、「井伊は戦を避けるのではなかったのか。これとて、戦を避けることに変わりあるまい!」と言い放つ。
そして直虎は自室に戻り、家康宛てに文を書きだした。
その頃、今川家では、寿桂尼の帳面に「×」がついている疑わしい者たちの粛清が始まっていた。
次回 第29話あらすじ↓
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号泣必至!直虎を守る小野政次の筋書き
放送後の感想について
放送後に別ページにまとめています。
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