大河ドラマ直虎外伝　しの③　貫地谷しほりが演じるめんどくさい直親の妻しのの目線で勝手に物語を考える。

大河ドラマ「おんな城主　直虎」で貫地谷しほりが井伊直親（三浦春馬）の妻の しのという女性を演じていますが、大河ドラマ直虎での しのはとても嫉妬深く描かれており、周りから見ると非常にめんどくさい、無駄に直虎に敵意むき出しのとても興味を惹かれる人物です（笑）。

ここでは嫉妬深くクレイジーなめんどくさい女 しのの物語や心境を勝手に考えて書いてみました。

テキトーに考えてますので、時代背景とかドラマの内容と違ってたらすいません。先にご容赦ください。

 

出典：http://headlines.yahoo.co.jp/

 喜び

直親が帰郷して以来、井伊谷の話題は直親と次郎の噂話ばかりだった。

民衆A：「次郎様が還俗されて直親様と結ばれれば井伊家も、井伊谷も安泰じゃな。」

民衆B：「これで安心して過ごせるの。」

民衆C：「でも、次郎様の出家が今川家との約束だと聞いたぞ。直親様も今川家にとっては謀反人の子だし。」

民衆A：「う～ん。どうなるんじゃろな～。」

民衆B：「次郎様は苦労されたんじゃ。井伊谷の皆が思うておるよ。直親様と夫婦になることを。」

民衆A：「そうじゃな。」

 

しのが、直親と次郎の関係に嫉妬している頃、父・朝利は井伊家当主・直盛に自分の娘を直親の正室に迎えるよう進言していた。

直盛も次郎の出家が今川家との本領安堵の条件であったため、実の娘・次郎には気の毒だが還俗させるのは不可能であることは分かっていた。

直盛から「直親に勧めよう。」との言葉に、朝利は小躍りして帰っていった。

自宅に戻った朝利は、しのに「決まりそうじゃぞ。直親様との縁談。」と嬉しそうに話した。

 

父・奥山朝利

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これを聞いた しのは喜ぶことなく

「直親様が断るのではないですか？　次郎様がおられることですし。」

と冷静に返した。

そんなしのに父は、「たしかに、直親様は次郎様を想うておられる。井伊谷の皆も二人が夫婦になることを望んでいるかもしれん。しかしじゃ。それは井伊家にとっては最善の道ではない。破滅の道じゃ。なんのために直親様は帰ってきたのか？井伊家のためではないか。ならばとるべき道は一つじゃ。」と熱く語った。

しのは（それは私じゃなくて直親様本人に言ってくれよ。）と思った。

 

数日後、本当に直親の正室に しのを迎えると発表された。

何があったかは分からないが、直親様が決心されたらしい。しのは次郎への複雑な思いもあったが、素直にそれを喜んだ。

そして井伊家と奥山家の一同は面談することになった。

直親：「しの、宜しく頼む。」

しの：「はい。こちらこそ宜しくお頼み申します。」

しばらく歓談した後に、しのが切り出す。

しの：「直親様、もう次郎様のことはよろしいのでございますか？」

一同：「！？」

千賀：「しの殿、次郎は今回の件には関係ありません。」

直盛：「そ・そうじゃ。あれは出家の身。そこは直親殿もよう分かっておられる。なぁ？」

直親：「はい。断ち切りましてございます。」

直親から、この言葉を聞いた しのは安心し、ようやく嫉妬の鎖から解き放たれたような気がした。

 

間もなく、直親と しのは祝言をあげた。

 

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これで、井伊家にとっても、しのにとっても幸せな日々が訪れると誰もが思っていた。

 

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悲しみ

祝言を挙げた直親と しの。

しかし、すぐに井伊谷に新たな危機が訪れる。

今川家に直親帰参の許しを得た代わりに、検地を受け入れを命じられたからだ。

一族の重鎮の井伊直平は、川名の隠れ里を隠し通す姿勢を見せ、直親もこれに従った。

直親は、祝言を挙げてからもこの件で昼夜忙しく駆けまわり、しのはさびしい思いをしていた。

（なんで、もう少し私に構ってくれないの？）

さびしげに過ごす しのに、義母となった千賀が「今はしょうがない。いずれ落ち着くでしょう。」と慰めてくれはしたが、しのは直親が次郎のもとに行っていると分かっていた。

（またあの女のところに・・・）

 

今川の検地奉行・岩松の調査が、佳境を迎えたある朝、次郎が息を切らせて井伊の屋敷にやってきた。

次郎：「直親はどこに？」

すでに直親の姿はなく、川名に発ったことを知るやいなや、

次郎：「直親を助けに参ります。」

と馬に乗り駆けていった。

 

一連の次郎の行動を見ていた しのは人目をはばからず涙を流していた。

（直親様と次郎にはまだ切れていないものがある・・・）

そんな しのの姿を見た千賀が しのに話しかける。

千賀：「次郎は井伊家のために動いてくれているのですよ。わかってあげてほしい。」

泣きながら しのが返す。

しの：「ならば、なぜ次郎様は『井伊家を助けに参ります』、『川名の大ジジ様を助けに参ります。』と言わないのですか？　なぜ『直親』様なのですか？」

泣き崩れる しのに千賀はそれ以上返す言葉がなかった。

 

　義母・千賀 

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