大河ドラマ直虎　鵜殿長照、鵜殿氏長や氏次とは何者？誰？瀬名と人質交換された今川一族、東三河の上ノ郷城主

3月11日放送、大河ドラマ「おんな城主　直虎」第10話「走れ竜宮小僧」で名前が出てくる上ノ郷城主・鵜殿長照と、3月18日放送の第11話「さらば愛しき人よ」で、瀬名と人質交換する際に名前が出てくる鵜殿長照の子・氏長と氏次について簡単に説明します。

大河ドラマ直虎の第９話「桶狭間に死す」で、有名な桶狭間の戦いがあり、井伊家当主の井伊直盛や小野玄蕃が死んでしまうなど井伊家にとっては大打撃を受けていますが、それ以上に今川家は当主・今川義元の討ち死にによって敗走し領国経営が悪化。桶狭間の戦い以降、松平元康（のちの徳川家康）は松平家の旧領・岡崎城に入って、三河の平定のため今川に反旗を翻すことになります。

松平元康（徳川家康）の三河平定に抵抗していたのが、今回紹介する上ノ郷城主・鵜殿長照です。

鵜殿長照の詳細なことを知りたい方はWikipediaなんかで調べてもらったらいいのですが、長文をいちいち読むのがめんどくさい方や、ちょっと興味があっただけって方は、この簡単な説明でいいと思います。

そこまで大した人物でもないので(笑)。

 

桶狭間での今川義元討ち死にを聞き岡崎城に戻る松平元康（阿部サダヲ）

出典：http://www.nhk.or.jp/

 

鵜殿長照（？～1562）

今川氏の家臣で三河国の上ノ郷城（愛知県蒲郡市）の城主。

母が今川氏親の娘で、今川義元の妹にあたる。

伯父の今川義元が桶狭間の戦いで敗死すると、三河国の国衆たちが松平元康（徳川家康）に服属していく中、三河における今川氏の家臣として奮戦した。

しかし、しだいに孤立していった上ノ郷城は松平軍に攻められて落城し、鵜殿長照は上ノ郷城を枕に討ち死にした。

この際、鵜殿長照の子・氏長と氏次は捕らえられ、駿河国にて今川の人質となっていた家康の妻・瀬名（築山殿）、嫡男・松平信康、長女・亀姫らとの人質交換が行われた。

若いとはいえ、相手はあの徳川家康です。優秀な人物だったんだとは思いますが・・・

 

ゲームでの鵜殿長照。あんまり能力高くない・・・若い家康のかませ犬的扱いなのか。

出典：http://ameblo.jp/

 

めっちゃオッサンの鵜殿長照

出典：http://www.sengoku-taisen.net/

 

鵜殿氏長（1549～1624）

今川氏の家臣・鵜殿長照の嫡男。父と一緒に上ノ郷城を守っていたが、桶狭間の戦いのあとに自立した松平元康（徳川家康）の軍勢に攻められて、弟・氏次とともに捕虜となった。

鵜殿氏長、氏次の祖母が、今川氏親の娘（今川義元の妹）であることから、駿府で捕らえられていた家康の正室・瀬名（築山殿）、嫡男・信康、長女・亀姫らとの人質交換が成立。

今川氏真のもとに戻ったが、まもなく今川氏は滅亡。

兄弟で父の仇・家康に降伏して以降、徳川家臣として仕えた。

父が死んだ時は13歳。その父を殺した家康に仕えるってどんな気分だったんだろう・・・

 

ゲームでの鵜殿氏長。さらに能力が低い・・・父の仇に仕えるぐらいだもんね。

いいところは長生きするところぐらいかな。

出典：http://ameblo.jp/

出典：http://www.sengoku-taisen.net/

 

鵜殿氏次（？～1600）

今川氏の家臣・鵜殿長照の子。

上ノ郷城の陥落で、兄の氏長とともに松平元康（徳川家康）の軍勢に捕らえられたが、家康の妻子との人質交換で兄ともども今川氏真のもとへ戻った。

今川氏の滅亡後、兄弟で家康に臣従。

関ケ原の前哨戦である伏見城の戦いで、大軍で押し寄せた西軍を防ぎきれずに討ち死にしたとされている。

この人に関しては画像すらなくなる。父の仇・家康に仕えてからは忠義を尽くし立派に討ち死にしたのに・・・・

 

 

上ノ郷城

愛知県蒲郡市にあった平城。三河の国衆である鵜殿氏の居城。西之郡之城、宇土城、鵜殿城、神ノ郷城などともいわれる。

1560年の桶狭間の戦いで織田信長が今川義元を討ち取った後、それまで今川氏に仕えていた松平元康（のちの徳川家康）は岡崎城を拠点として独立を図る。

これによって三河国は松平方と今川方に分かれて互いに争うようになり、この状況下で鵜殿長照は、今川義元の甥だったこともあって今川方として松平氏と徹底抗戦する構えをみせた。

三河の統一を目指す松平元康にとっては、三河の今川勢力の筆頭ともいえる鵜殿氏との戦いは避けられない状況にあり、1562年に松平勢が鵜殿氏攻略に着手、上ノ郷城合戦が起こる。

城攻めは、上ノ郷城の堅い守りによって、松平勢に大きな損害を与えたが、まもなく松平元康自身が出馬し、上ノ郷城北西の名取山に陣を構え城の攻略を再開した。

そして夜陰に乗じて元康配下の忍者（甲賀衆）が上ノ郷城内に火をつけ、混乱した上ノ郷城はまもなく攻略された。

この戦いで城主・鵜殿長照は討ち死にし、二人の子・氏長と氏次は生け捕りにされ、岡崎城へ連行された。

その後の上ノ郷城は、家康の異母弟にあたる松平（久松）康元が居城としたが、家康の関東入封によって領有者が池田輝政へ移り、まもなく廃城となった。

 

上ノ郷城模型

出典：http://www.hb.pei.jp/

上ノ郷城跡

出典：http://ameblo.jp/

出典：http://www.hb.pei.jp/

 

当時の三河の国の状況は、図のとおり松平氏、鵜殿氏が入り乱れた複雑な勢力図でした。

出典：http://www.city.gamagori.lg.jp/

 

鵜殿氏の系図

出典：http://www.city.gamagori.lg.jp/

「直虎外伝　しの」

大河ドラマ「おんな城主　直虎」における【しの】だけの物語を勝手に作ってみました。

しの伝　第１話【しのと亀之丞】
しの伝　第２話【再会と嫉妬】
しの伝　第３話【喜びと悲しみ】
しの伝　第４話【焦りと怒り】
しの伝　第５話【憎悪と覚悟】
しの伝　第６話【落胆と兆候】
しの伝　第７話【芽生えと誕生】

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