大河ドラマ直虎　直親の子は高瀬と虎松（井伊直政）だけではない？もう一人の子・吉直とは？第20話【第三の女】補足

大河ドラマ「おんな城主　直虎」第20話「第三の女」で、直親の娘を名乗る高瀬が登場します。

井伊直親（三浦春馬）には、奥山朝利の娘・しの（貫地谷しほり）との間に虎松がおり、高瀬が直親が信濃に亡命していた時の子どもとなれば、虎松の姉にあたります。

大河ドラマ直虎では少しあやふやにされてしまいますが、この高瀬は史実でも井伊直政（虎松）の姉として、ちゃんと存在しており、れっきとした井伊の姫で彦根市の長鈍寺には、高瀬のお墓もあります。

さて本題にうつりますが、なんとこの高瀬には兄弟がいたとされています。

今回は、大河ドラマ直虎では語られないであろう高瀬の兄弟、つまり井伊直政の異母兄にあたる直親のもう一人の息子・吉直とその子孫について簡単に説明したいと思います。

 

 

直親のもう一人の息子・吉直と子孫

亀之丞（のちの井伊直親）は、父・井伊直満の謀反の罪で今川家から命を狙われます。

そこで、井伊家は亀之丞を井伊家とつながりのある、南信州伊那谷の松源寺へと亡命させました。

松源寺で匿われた亀之丞は、井伊谷に戻るまでの約10年間に、南信州で子どもを2人もうけたといわれています。

相手の女性は、島田村（現在の長野県飯田市）の代官・塩沢氏の娘。

大河ドラマ直虎では、ユキという女性にあたります。

 

亀之丞とその女性の間に生まれた女児は、のちに高瀬姫と呼ばれ、井伊直政の家臣・川手良則の妻となりました。

そして男児は、吉直といって亀之丞が井伊谷に帰国する際には、ひと振りの短剣を託されたとされています。

この吉直は、亀之丞の帰国後も南信州にとどまって、実家である塩沢家で養育されました。

 

吉直の情報はここまでですが、この吉直の子孫、４代目までは塩沢氏を名乗っていました。５代目・吉右衛門の時に飯田城下で麹屋を創業し、旧姓である「井伊」を名乗って、代々『島田屋』の屋号で飯田藩御用達として栄えました。

飯田井伊家となった吉直の子孫９代目・清一郎は蘭学を志し、長崎へ行き医者になります。

『島田屋』は二男の徳五郎が継ぐことになり、明治10年に分家して今に至っているといいます。

大河ドラマでは描かれないでしょうけど、歴史好きにはたまらない話ですね。

 

現在、飯田井伊氏は嶋田屋麹店として地元に愛されているようで、味噌と甘酒は絶品でオススメだそうです。

 

 

しっかりと「井」の文字あります！嶋田屋麹店

出典：https://www.ooharaya.com/2016/12/01/naotora/

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「直虎外伝　しの」

大河ドラマ「おんな城主　直虎」における【しの】だけの物語を勝手に作ってみました。

しの伝　第１話【しのと亀之丞】
しの伝　第２話【再会と嫉妬】
しの伝　第３話【喜びと悲しみ】
しの伝　第４話【焦りと怒り】
しの伝　第５話【憎悪と覚悟】
しの伝　第６話【落胆と兆候】
しの伝　第７話【芽生えと誕生】

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