大河ドラマ直虎　徳川信康と徳姫とは？瀬名の死の原因となる家康の子（竹千代）と信長の娘（五徳）の結婚

大河ドラマ「おんな城主　直虎」の第24話「さよならだけが人生か？」で、阿部サダヲ演じる徳川（松平）家康は、市川海老蔵演じる織田信長に迫られ、瀬名との子である嫡男・竹千代（のちの徳川信康）と信長の娘である五徳（徳姫）の結婚を認めます。

大河ドラマ直虎の家康は、このころ信長に対しては頭が上がらず、対面しても震えあがるばかり。

そんな家康は、嫡男・竹千代（のちの徳川信康）に武田から嫁を迎えれば、信長に対しても意見が言えるのではないかと考えていました。

しかし、信長はこの企みを事前に察知し、家康の嫡男・竹千代（のちの徳川信康）には娘の五徳（徳姫）を嫁に迎えるよう命令して、家康は応じることになってしまいました。

史実では、家康がどのような心境であったかは誰にも分かりませんが、大河ドラマ直虎においては信長のいいなりにならざるを得ない家康は落ち込み、瀬名に泣き言を言って慰めてもらっています(笑)。

今回は、家康と瀬名の子・徳川信康と信長の娘・徳姫、またネタバレになりますが後の瀬名の死について簡単に説明したいと思います。

詳しい説明は長ったらしくなりますので、大河ドラマ直虎を見て少し興味の沸いた人向けに書いていきます。

 

 

 

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徳川信康（1559～1579）

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徳川家康の長男。母は築山殿（瀬名）。

幼名は竹千代で、通称は次郎三郎。松平信康、岡崎信康ともいわれています。

人質時代の家康の子として駿府で生まれました。

家康は1543年生まれであることから、信康とは16歳しか離れていません。

 

1560年（信康1歳）

桶狭間の戦いのあと、家康が今川氏から自立する動きをしたため、築山殿（瀬名）とともに駿府に抑留されます。

 

1562年（信康3歳）

今川氏真の義弟・鵜殿氏長、氏次兄弟との人質交換によって岡崎城に引き取られています。

 

 

大河ドラマ直虎での瀬名（築山殿）と竹千代（徳川信康）くん。

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1567年（信康8歳）

竹千代は元服して信康と名乗り、織田信長の娘・徳姫と結婚しました。

 

1570年（信康11歳）

家康は浜松城に移りますが、信康は築山殿（瀬名）と岡崎に留まり、信康が岡崎城主に就任。

 

1579年（信康20歳）

信康は、武田氏との内通疑惑によって信長の怒りを買い二俣城に幽閉されます。

そして、父・家康も信長の圧力に屈して信康に切腹を命じ、信康は短い人生を終えました。

 

ちなみに、ややこしいけど信康は井伊直虎や井伊直政とは、はとこに当たります。

※築山殿（瀬名）の母は井伊直平の娘・佐名。つまり築山殿（瀬名）は直虎の父・直盛と井伊直親とは、いとこにあたります。）

とにかく井伊の血は、非業の死がとっても多いってことが言いたいだけなんですけどね(笑)。

 

 

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徳姫（1559～1636）

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織田信長の娘。母は生駒氏の娘・吉乃。

五徳、岡崎殿、見星院ともいわれています。

 

織田、徳川の同盟の証しとして、徳川家康の長男・信康に嫁ぎますが、のちに夫・信康とその母・築山殿（瀬名）が武田に内通したと訴える書状を父・信長に送り、二人を死に追い込むことになります。

信康が死んだあとは織田家に戻り、秀吉の政権下では京都などで暮らしたといわれています。

信康との間にもうけた二人の娘（登久姫、熊姫）は家康の元に残され、のちに松本藩初代藩主・小笠原秀政と本多忠勝の長男・忠政の正室となりました。

 

 

信康と築山殿（瀬名）を死に追い込んだ原因

徳姫は、信康との間に男子が生まれず、気に病んでいた築山殿（瀬名）は信康に元武田家臣の娘などを側室に迎えさせていました。

そのうちの一人が男子（萬千代）を出産。

すると、徳姫は十二箇条に及ぶ訴状を父・信長に送り築山殿（瀬名）と信康を糾弾しました。

 

主な内容は以下のとおり。

①築山殿（瀬名）が信康に自分の悪口を言っていること。

②築山殿（瀬名）と唐人医師の減敬が密通していること。

③武田勝頼と内通し、徳川、織田を裏切ろうとしていること。

 

 

「男子が産めねぇ嫁はいらねんだよ！文句あっか？」

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書状を託された徳川家の重臣・酒井忠次は、信長の追及に事実を認め、いっさい築山殿（瀬名）をかばいません。

信長は怒って二人を厳罰に処すよう家康に迫り、築山殿（瀬名）は護送中に徳川家臣に殺され、信康は幽閉先の二俣城で切腹して果てました。

 

ただの嫁姑戦争が、恐ろしい悲劇を生むことになったわけです。

こんな徳川家とは違い、直虎、祐椿尼、しのたちの井伊家は、なんだかんだありましたけど、うまくやってたってことですね。

 

 

直虎関係リスト

「直虎外伝　しの」

大河ドラマ「おんな城主　直虎」における【しの】だけの物語を勝手に作ってみました。

しの伝　第１話【しのと亀之丞】
しの伝　第２話【再会と嫉妬】
しの伝　第３話【喜びと悲しみ】
しの伝　第４話【焦りと怒り】
しの伝　第５話【憎悪と覚悟】
しの伝　第６話【落胆と兆候】
しの伝　第７話【芽生えと誕生】

あらすじリスト

 

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