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大河ドラマ直虎【茶屋四郎次郎】京都の呉服師・茶屋四郎次郎は本能寺の変時に徳川家康を助けた「神君伊賀越」の立役者

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大河ドラマ「おんな城主 直虎」
茶屋四郎次郎

大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第49話「本能寺が変」で、家康の命を受けた万千代のお願いで、直虎たちは京都で茶屋四郎次郎という商人に会うことになります。

直虎たちが頼まれた役目は、明智光秀謀反後の家康一行の逃走経路の確保でした。

京都についた直虎は、さっそく茶屋四郎次郎に相談すると、陸路と海路の二つの逃走経路を示してくれます。

この陸路の方が、有名な「神君伊賀越」であり、大河ドラマの中でも茶屋四郎次郎が手配してくれます。

今回は、家康と関係の深かった京都の豪商・茶屋四郎次郎について簡単に紹介します。

 

出典:https://xn—sentama–kc8rq5y0s4c734g.gamematome.jp/

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茶屋四郎次郎

1521年~1527年頃、信濃守護・小笠原長時の家臣であった中島明延が武士を辞めて、京に上り呉服商を始めたのが「茶屋」のはじまりとされる。

本来の名字は「中島」であったが、将軍・足利義輝がしばしば中島明延邸に、茶を飲みに立ち寄ったことに由来して「茶屋」となった。

茶屋家の当主は、代々名前を引継いで「茶屋四郎次郎」を名乗っている。

 

 

出典:https://ameblo.jp/

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初代:茶屋四郎次郎 清延(1545~1596)

中島明延の子で「初代・茶屋四郎次郎」とされている。

若い頃は徳川家康に仕えて、1573年の三方ヶ原の戦い等で活躍。

家康より「橘」の家紋を賜ったとされる。

1582年、堺に滞在中であった家康一行に「本能寺の変」をいち早く知らせて、家康の逃走経路を確保。

「神君伊賀越」といわれた脱出劇を見事に演出した。

この功によって、茶屋四郎次郎は徳川家の御用達商人として取り立てられた。

1596年、死去。享年52歳

 

二代:茶屋四郎次郎 清忠(?~1603)

初代・茶屋四郎次郎(清延)の長男。

父の地盤をそのまま引き継いで、徳川家御用達商人を務めた。

豊臣政権下で徳川家康の発言力が増してくると、清忠は京・大坂の物流の取締役に任命されるなど、優遇されるようになる。

1600年、関ヶ原の戦い後には、京都の情勢不穏を家康に進言して、京都所司代設置のきっかけとなった。

その後、板倉勝重が京都所司代に任命されると、京都町人頭に任命された。

1603年、死去。

 

 

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三代:茶屋四郎次郎 清次(1584~1622)

二代・茶屋四郎次郎(清忠)の弟。

兄・清忠の急逝に伴って、長谷川藤広の養子となっていた清次が幕府の命で跡を茶屋家を継ぐことになった。

長谷川藤広が長崎代官になると、清次は長崎代官補佐役などを務めて朱印船貿易の特権を得る。

清次はベトナムに船を派遣して貿易し、巨万の富を築いた。

また、清次は莫大な財産を使って本阿弥光悦などの芸術家の支援も行っていた。

1616年、「鯛の天ぷら」を家康に勧め、これが家康の死の原因になったとも言われている。

1622年、死去。享年38歳。

 

その後の茶屋四郎次郎

茶屋家は「京の三長者」と呼ばれ、角倉家、後藤四郎兵衛家とともに京都町人頭を世襲していたが、江戸幕府の鎖国政策によって朱印船貿易の特権を失い、呉服・生糸販売を主とするようになった。

1800年、十代目・茶屋四郎次郎(延国)は呉服御用差し止めをくらって茶屋家は衰退。

明治になって間もなく廃業となった。

 

 

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