大河ドラマ直虎　奥山朝利　勘違い？思いこみが激しい？奥山朝利の娘には【しの】と【なつ】息子には【孫一郎】

奥山朝利

大河ドラマ「おんな城主　直虎」で、でんでんが演じる井伊家の重臣・奥山朝利。

大河ドラマ直虎の中で奥山朝利は、奥山孫一郎（平山祐介）、しの(貫地谷しほり)、なつ（山口紗弥加）の父親で、井伊家の血筋を守るため姉・しのを井伊直親（三浦春馬）に嫁がせ、井伊家の実力者の小野家には妹・なつを小野政次（高橋一生）の弟・小野玄蕃（井上芳雄）に嫁がせるなど、一族の中でも井伊家の中核をなしている人物。

大河ドラマ直虎での奥山朝利は、勘違いなのか思い込みが激しいのか、全て他人（小野家）のせいにして恨むあたりが、さすが、しのの父親だけあるなと思わせます。

奥山家は、代々「勘違い、思い込みが激しい」そういう家風なんだね(笑)。

 

奥山朝利

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奥山朝利と井伊家と新野家

そもそも奥山朝利の奥山家は、もともと井伊家から別れた一族であったようです。

そのため、代々井伊宗家とは密接な状態にあり、娘たちはほとんど井伊家と関連深い人物に嫁がせています。

大河ドラマ直虎では、奥山朝利の娘はしのとなつが登場しているだけですが、実際は12人の子がいて、そのうち女子が8人だったようです。

8人のうちの2人の娘しのとなつは、大河ドラマ直虎の主要人物に嫁いで物語を展開していくことになりますが、本当は忘れさられた6人の娘もいるわけです。

また、この奥山朝利には妹もいて、今川家臣で井伊家の目付を任されていた新野左馬助（苅谷俊介）に嫁いでいます。

奥山朝利からみて義理の弟・新野左馬助は大河ドラマ直虎でも、今川家臣でありながら井伊家には超協力的な人物として描かれています。

それもそのはず、この新野左馬助の妹は井伊直盛に嫁いだ千賀（財前直美）で、つまり主人公・井伊直虎（次郎法師）は姪っ子にあたるわけです。

もう、誰が誰の何なのかサッパリ分からなくなりそうですが、とにかく名前がついてる奴は全部親戚と思ったほうがいいです。

それほど今回の大河ドラマ直虎の舞台である井伊谷のコミュニティは狭い。そこが今回の大河ドラマの魅力でもあります。

 

奥山孫一郎

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しの

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なつ

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大河ドラマ直虎から見える奥山朝利の権力欲

話を戻して奥山朝利は、このように井伊谷に住む井伊一族の中でも相当な地位にありました。

大河ドラマ直虎では、井伊家とは血のつながりのない井伊家の家老・小野政直（吹越満）が今川との関係を深め、発言を強めていくのを嫌い、井伊家の重鎮・直平ら共に反発しています。

こんな小さな井伊谷で、よそ者の小野家が力をつけていくのは名門・奥山家にとっては堪らないでしょう。

大河ドラマではあまり語られないでしょうが、小野家は小野家で、強大な今川家と弱小井伊家の調整役として大変な立場にあったと思います。

でも、そんなの奥山朝利にとっては関係ない。

井伊直親の父・直満の謀反を密告して、今川家に取り入った悪者としてとにかく毛嫌いしています。

危ないことしようとする直満より、小野政直の方がよっぽど正しいことしてるような気がしますが・・・

 

小野政直

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ともかく、力を強めた小野政次が、世継ぎのいない井伊家のため（小野家が井伊家を乗っ取るため？）に自分の息子・小野政次と奥山朝利の娘（おそらく、しの）を結婚させて、生まれた子を次期当主にすることを提案し、井伊家当主・井伊直盛（杉本哲太）や、後で話を聞いた次郎法師（柴咲コウ）も井伊家と小野家のわだかまりが解けるかもしれないと賛同していました。

この時に、奥山朝利は「小野に娘をやれるかっ！」と怒ってましたけど、小野政直の「二人の子が当主となれば奥山殿は外祖父となりますな。断られるなら仕方ない新野殿にお願いする。」って発言に、あわてて前言撤回しようとしていました。

でも、そもそも奥山朝利はそんなに外祖父の立場って重要だったのかな？

血筋からも十分、奥山家は井伊家に対しては物が言える立場のはずなのに・・・

奥山家とも関係が深い新野家に取られるのがそんなにイヤだったのかな？

奥山朝利って、どんだけ権力欲強いんだと思ってしまいます。

この話は、小野政直の病死によって流れてしまいますが、その後に奥山朝利は帰ってきた井伊直親に娘・しのを嫁がせることに成功しています。

つまり次期当主の妻・しのに子が生まれれば、いずれは奥山朝利は外祖父の立場。

井伊家が血の濃い奥山家に頼んだのか、奥山家から提案したのか分かりませんが、小野政直の提案時のやり取りから考えると、一番権力欲が強いのは実は小野家じゃなくて奥山朝利なんじゃないか？

この時代には、普通なことですけど娘を次々と政略結婚させて行く姿は、高い野望を持っているからなんじゃないかな。

この後、井伊家は小野家を親族に取りこむべく、奥山朝利の娘・なつと小野政次の弟・玄蕃を結婚させています。

これには、奥山朝利は反対しなかったんだろうか？少し前に「小野に娘をやれるかっ！」と叫んだ男くせに。

すでに次期当主・直親のところに娘・しのを嫁がせているから、当主・直盛のお願いを断れなかったのかな。

「まぁ孫は次期次期当主になるから、ま、いっか。」って思ったのかも。

 

井伊直親としの

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小野玄蕃となつ

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奥山朝利の最期

嫁いだ二人の娘のうち、なつには先に子供ができて、しのにはなかなか子供ができませんでした。

大河ドラマ直虎で、直親に側室を迎える話をしていた奥山朝利のしのに対する態度、発言はとても冷たく、あきれて怒っているようにも感じました。

しのの性格に呆れていたのかと思いましたが、もし奥山朝利が権力欲の強い男だとしたら使えない娘だって呆れていたのかも？　ヒドイ・・・

 

冷たく話す父に涙

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この後、井伊家にとって大事件、桶狭間の戦いをむかえます。

桶狭間では井伊家当主・井伊直盛は敗走の末、切腹。

なつの夫・小野玄蕃は討ち死に。

奥山朝利も大怪我して井伊谷に帰ってきます。

直盛の遺言では井伊家の後を直親ではなく、これまた一族の中野直由（筧利夫）に託すというもので、奥山朝利は「直親の後見なら自分にするのが筋だ。直盛は小野政次に入れ知恵されていた。小野家は再び井伊家を乗っ取るつもりだ。」と勝手に思いこみ、井伊家中をうまく取り仕切っている小野政次に怒りを覚えます。

小野政次は、とばっちりもいいとこです。

奥山朝利は、さらに夫・小野玄蕃を亡くしたばかりの自分の娘・なつとその子・亥之助を小野家から取り戻そうとします。

なつや亥之助は小野の家に馴染んでおり、井伊家と小野家の懸け橋になって欲しいと思っていた亡き井伊直盛の願い、そうありたいと思っていた亡き小野玄蕃の想い、残された千賀の希望もあって小野家に残ることを決断しますが、これにも奥山朝利は「小野家に人質を取られた」と思ってしまいます。

もうこうなったら誰にも止められません。

待望のしのの懐妊も、奥山朝利にはなんの歯止めにもならず、小野政次を呼び出して暗殺を企みます。

結局、小野政次の返り討ちにあって奥山朝利は死亡。

案外、奥山朝利は内心、中野直由を妬み、自分の立場が無くなっていく焦りから小野政次に責任転嫁してるだけかも。あんなにも外祖父の立場は何もせずほっとけば転がりこんできたのに。

 

悪人面もいいとこ

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「直虎外伝　しの」

大河ドラマ「おんな城主　直虎」における【しの】だけの物語を勝手に作ってみました。

しの伝　第１話【しのと亀之丞】
しの伝　第２話【再会と嫉妬】
しの伝　第３話【喜びと悲しみ】
しの伝　第４話【焦りと怒り】
しの伝　第５話【憎悪と覚悟】
しの伝　第６話【落胆と兆候】
しの伝　第７話【芽生えと誕生】

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