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大河ドラマ直虎 自灯明とはどういう意味?徳政令を断念した直虎が自灯明(じとうみょう)の精神で瀬戸方久の妙案を決意

投稿日:2017年3月30日 更新日:

禅語 自灯明・法灯明

大河ドラマ「おんな城主 直虎」では、ホントにためになる禅語がたびたび登場します。

大河ドラマ直虎の第10話「走れ竜宮小僧」では昊天の「日日是好日」。第13話「城主はつらいよ」では「自灯明」。

「日日是好日」はすでに別記事で書いていますので、今回は「自灯明」を是非紹介したいと思います。

 

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出典:http://www.nikkeibp.co.jp/

大河ドラマ直虎 での「自灯明」

第13話「城主はつらいよ」で、瀬戸村、祝田村の農民たちは借金をチャラにしようと徳政令の発布を井伊直虎に願い出ますが、直虎は徳政令を出すことができません。

そこで直虎は商人・瀬戸方久(ムロツヨシ)の妙案(瀬戸方久を家臣に加え、両村を瀬戸方久の領地とすることで借金の返済猶予を設ける。)に乗ろうとしますが、自身の決断には躊躇がありました。

南渓和尚は、「領主は筆一本でそれができる力がある」と直虎に語り、直虎はその力を持つ怖さを知ることになります。

領主として悩む直虎に南渓和尚は「自分の信じたものを明かりとして進むしかない。」とアドバイスし、直虎はこれを『自灯明』の精神と理解して決断を下しました。

直虎に決断をさせた『自灯明』がどういう意味で、誰が言った言葉なのかを次で説明します。

 

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自灯明とは

「自分自身をよりどころにして生きよ」という禅語。

「自灯明・法灯明」と続き、釈迦が入滅する直前に、おろおろとする弟子のアーナンダに示した最後の教えだと言われています。

釈迦の死後には、一体誰から教えを受ければいいのかとアーナンダが嘆きながら質問した時、釈迦は「私や他者に頼ってはならず、自己と仏法をよりどころにせよ。」と説いたと言われます。

大意としては、「自己観察をして自分と向き合い、真理に近づくような生き方をしなさい。」ということ。

他人をあてにする依頼心などは捨て去ることが重要で、最終的に支えとなるのは自己しかないというありがたい教えです。

 

結局、周囲の状況は現在も直虎の時代もめまぐるしく変わっていきます。そんな状況下の決断は、自分と向き合い自分で判断しなさい。そしてその責任は全部自分で受け止めなさい。他の者の意見や主義、主張、言葉などに惑わされてはいけないよということだと私は思います。

 

この『自灯明』はこのように簡単に説明してしまうと、当たり前というかありふれた自己研鑽の言葉のように感じてしまいますが、そもそもお釈迦様がキリストが生まれるずーとずーと前に言った言葉で、あまりにこの言葉が人の心を惹きつけて語られてきたから、今日ではありふれた言葉のようになってしまっているんだと思います。

 

ありふれた言葉だと言い切ってしまうのは簡単ですが、実際自分の身に何かが降りかかった時、『自灯明』の精神で臨むのはなかなか難しいですよね。

「仕事やめたい、やめようかな、どうしよう。」と他人に漏らす人は多くいますが、それは誰かに相談することで自分で責任を取ることから逃げているのかもしれません。

『自灯明』の精神があれば、他人の意見など求めずに答えなんかとっくに決まっていて、すでに実行しているんですよね。

それは本当に難しいこと、不安なことだと思います。

この言葉は本当に深い・・・私はこの『自灯明』という言葉に出会えて本当に良かったと思います。

 

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出典:http://suikoushiya.at.webry.info/

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「直虎外伝 しの」

大河ドラマ「おんな城主 直虎」における【しの】だけの物語を勝手に作ってみました。

しの伝 第1話【しのと亀之丞】
大河ドラマ直虎外伝 しの① 貫地谷しほりが演じる嫉妬深い直親の妻しのの目線で勝手に物語を考える。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」 しの とは 大河ドラマ「おんな城主 直虎」で貫地谷しほりが井伊直親(三浦春馬)の妻の しのという女性を演じています。 しのは、井伊

しの伝 第2話【再会と嫉妬】
大河ドラマ直虎外伝 しの② 貫地谷しほりが演じるうざい直親の妻しのの目線で勝手に物語を考える。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で貫地谷しほりが、井伊直親(三浦春馬)の妻の しのという女性を演じていますが、大河ドラマ直虎での しのはとても嫉妬深く描かれており、直虎に敵意むき出し

しの伝 第3話【喜びと悲しみ】
大河ドラマ直虎外伝 しの③ 貫地谷しほりが演じるめんどくさい直親の妻しのの目線で勝手に物語を考える。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で貫地谷しほりが井伊直親(三浦春馬)の妻の しのという女性を演じていますが、大河ドラマ直虎での しのはとても嫉妬深く描かれており、周りから見ると非常に

しの伝 第4話【焦りと怒り】
大河ドラマ直虎外伝 しの④ こどもできる?貫地谷しほりが演じる直親の妻しのの目線で勝手に物語を考える。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で貫地谷しほりが井伊直親(三浦春馬)の妻の しのという女性を演じていますが、大河ドラマ直虎での しのはとても嫉妬深く描かれており、直親との間になかなか

しの伝 第5話【憎悪と覚悟】
大河ドラマ直虎外伝 しの⑤ 子供できる?貫地谷しほりが演じる直親の妻しのの目線で勝手に物語を考える。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で貫地谷しほりが井伊直親(三浦春馬)の妻の しのという女性を演じていますが、大河ドラマ直虎での しのはとても嫉妬深く描かれており、直親との間になかなか

しの伝 第6話【落胆と兆候】
大河ドラマ直虎外伝 しの⑥ 貫地谷しほりが演じる直虎を嫌うしのの目線で勝手に物語を考える。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で貫地谷しほりが井伊直親(三浦春馬)の妻の しのという女性を演じていますが、大河ドラマ直虎での しのはとても嫉妬深く、いつまでも次郎(直虎)への憎悪が

しの伝 第7話【芽生えと誕生】
大河ドラマ直虎外伝 しの⑦ 虎松(井伊直政)誕生!貫地谷しほりが演じる母となったしのの目線で勝手に物語を考える。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で貫地谷しほりが井伊直親(三浦春馬)の妻の しのという女性を演じていますが、大河ドラマ直虎での しのはとても嫉妬深く、いつまでも次郎(直虎)への憎悪が

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