大河ドラマ直虎　放下着／放下著（ほうげじゃく）とは？意味は？龍雲丸の過去に直虎が言った禅語【放下着／放下著】

大河ドラマ「おんな城主直虎」で、直虎が龍雲丸の過去に対して「放下着（ほうげじゃく）」と説いていますが、この「放下着（ほうげじゃく）」とはどんな意味の言葉なのでしょうか？

 

大河ドラマ直虎の第27話「気賀をわが手に」で、浜名湖の真ん中に絶対に捕まらない城を造ろうとする龍雲丸（柳楽優弥）は、直虎に対して自らの過去について語り始めます。

父親が討ち死にした城から落ち延びた後、盗賊の一味に拾われたが、その一味も捕まってしまい、結局は独りぼっちになってしまった龍雲丸。

そんな時、空に立ち現れた龍雲を見て、「これから先は、何にも誰にも縛られず、己の心に従って生きてやる」と決めたと言います。

しかし、今は仲間に縛られ、町に縛られていることに龍雲丸は気づきます。

そんな龍雲丸に、直虎がかけた言葉が今回紹介する禅語「放下着／放下著（ほうげじゃく）」です。

今回は、この「放下着／放下著（ほうげじゃく）」について説明したいと思います。

 

 

読めない・・・(笑) 

出典：http://www.image.shogakukan.co.jp/

 

 

放下着／放下著（ほうげじゃく）とは

「捨ててしまえ」という意味の禅語。

「放下」とは、捨てるという意味で「着／著」は放下の意を強めるための命令に用います。

 

中国の厳陽尊者（げんようそんじゃ）という修行者が趙州和尚（じょうしゅう）に「私は長い修行の甲斐あって、煩悩妄想を断じ全てを捨ててきました。これから先、どう修行したらいいのでしょうか」と問いかけました。

すると趙州和尚は、「放下着／放下著（捨ててしまえ）」と答えました。

厳陽尊者には意味がわからず、「私はすでに何もありません。一体何を捨てろとおっしゃるのですか」と再び問いました。

趙州和尚は「捨てることができなければ、その自我を担いで去れ」と言い放ちました。

全てを捨てた自分を見てくれといわんばかりの厳陽尊者を見て、趙州和尚はその思いも捨ててしまえと、「放下着／放下著」と言ったのです。

自分は悟りを開いたのだと言う心も捨て去ることこそ、本当の悟り。

「放下着／放下著」とは、煩悩妄想だけでなく仏や悟りまでも捨て去る、すべての執着を捨て去れという意味です。

 

難しいけど本当に和尚の言っている通りだなと思いました。

「自分は立派な人なんだぞ」って自分から言う人ほど立派には見えないもんですし。

ちょっと違うか(笑)。

大河ドラマ直虎で、「縛られない生き方」に縛られた龍雲丸は、直虎と会ったことで、仲間と暮らしていける安心できる土地を求めようとする、本来の自分を取り戻せたのではないのでしょうか。

 

 

趙州和尚

出典：https://ja.wikipedia.org/

 

 

おまけ

「放下着」の字を見て、さらにその意味が「全てを捨ててしまえ」と分かったとき、着ている服を捨ててしまえ！下着も捨ててしまえ！と思った方。

全然、違いますからね(笑)。

そのエロい煩悩こそ「放下着！」

私が一番とらわれてます・・・(泣)。

 

 

パンツも捨てちまえ！

出典：http://kiddagan.hokka.in/

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