大河ドラマ直虎　川手良則　高瀬の夫となり井伊家の筆頭家老を務めた三河の氏族

大河ドラマ「おんな城主　直虎」で登場する高橋ひかる（髙橋ひかる）演じる高瀬は、井伊直親の隠し子として井伊谷に現れます。

その後、直虎の元で完全にハッキリしないまま井伊の姫として成長していきますが、史実において、この高瀬は隠し子でもなんでもなく、れっきとした直親の娘です。

史実の高瀬は、虎松（のちの井伊直政）の姉・高瀬姫として成長し、井伊直政の家臣・川手良則と結婚します。

今回は、この高瀬の夫となった川手良則について簡単に説明していきたいと思います。

 

 

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川手良則と川手氏

川手氏は、もともと山田姓を名乗り、川手城（愛知県豊田市川手町）を居城とする三河の氏族です。

戦国時代には松平氏に属し、松平氏が今川氏の影響下に置かれると今川氏に従っていました。

良則の父・川手（山田）景隆は、岡崎三城代（飯尾乗達・二俣持長・山田景隆）の1人となっていましたが、1560年の桶狭間の戦いにおいて今川義元が討死すると、景隆を含む岡崎三城代は岡崎城から逃げました。

このために、松平元康（のちの徳川家康）が故郷の岡崎城に帰れたわけです。

一方、岡崎城を捨てた川手（山田）景隆は、居城である川手城に逃げ込みました。

 

 

家康の岡崎帰還

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この後、武田信玄の侵攻によって川手城は落城し、岐路に立った川手氏は家名存続のため、父・景隆は信濃へ逃れ、子の良則は武田軍に加わります。

真田氏と同じような策です。

川手良則は武田氏に属してから、信玄から賞賛されるほど多くの戦功を立てたといわれています。

武田軍の遠江侵攻が本格化した1572年、仏坂の戦いなどによって井伊氏の井伊谷城は、武田軍の山県昌景に明け渡すことになりました。

川手良則は、このとき山県昌景隊として参加しています。

翌1573年、武田軍は井伊谷を焼き払いますが信玄の死去によって撤退し、井伊氏は井伊谷城を奪還します。

 

 

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1582年に、武田家が滅亡すると徳川家康は武田の遺臣を召し抱えます。

家康のもとにいた井伊直政は、武田遺臣団と赤備えを任され、川手良則も井伊家臣となって直政の姉・高瀬姫と結婚し、井伊家筆頭家老を務めました。

 

 

高瀬姫

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川手良則と高瀬の間には男子はなく、松平康安の子・良行を養子に迎えます。

高瀬との話はこれだけしかありません・・・

 

養子となった良行は、1615年の大坂夏の陣で討死。

さらに良行の子・良富も後継ぎができる前に亡くなってしまったため、川手家は断絶してしまいました。

 

 

時を経て、幕末。

時の大老・井伊直弼は川手家の断絶を惜しみ、1853に川手家を再興させましたとさ。

 

 

川手家再興じゃ！

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「直虎外伝　しの」

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しの伝　第１話【しのと亀之丞】
しの伝　第２話【再会と嫉妬】
しの伝　第３話【喜びと悲しみ】
しの伝　第４話【焦りと怒り】
しの伝　第５話【憎悪と覚悟】
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しの伝　第７話【芽生えと誕生】

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