大河ドラマ直虎　直虎が読んだ孫子の兵法とは？小野政次が提案する策『戦わずして勝つ』は兵法の神・孫子の策

大河ドラマ「おんな城主　直虎」で、小野政次（高橋一生）は、直虎に井伊が生き残る策を問われ、『戦わずして勝つ』の策を提案しますが、この小野政次の策は、もともと兵法の神とうたわれた孫子の策です。

『戦わずして勝つ』は、今さら説明されなくても分かりそうなものですが、今回はこの策を後世に残した孫子の簡単な説明なども加えて簡単に説明したいと思います。

 

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大河ドラマ直虎での小野政次の『戦わずして勝つ』

大河ドラマ直虎　第18話「あるいは裏切りという名の鶴」で、直虎は小野政次が誰よりも井伊を守ろうとしていることに気づき、政次に「どうやって井伊を守ろうと考える？」と問います。

これに政次は、「戦に戦わずして勝つ。もしくは戦いに及ばずとも済むように死力を尽くす。周りの思惑や動きに嫌らしく目を配り、卑怯者、臆病者よと、そしりを受けようが、断固として戦いませぬ。それが大国に挟まれた、小さな井伊が生き延びる唯一の道かと考えております。」と答えます。

孫子の兵法を引用した、本当に小野政次らしい策、井伊にとってはこれしかないという兵法です。

好戦的だった井伊の大ジジ様・井伊直平（前田吟）や、目配りができなかった井伊直親（三浦春馬）の悲劇を目の当たりにして、たどり着いた苦肉の策ともいえるでしょう。

この政次の策に直虎は感心し、まるで自分が考えたかのように中野直之に語りました(笑)。

 

 

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戦わずして勝つ

『孫子』謀攻篇にうたわれている兵法の一つ。

『孫子』では、「基本的に戦争においては、敵国を保全した状態で傷つけずに攻略するのが上策であり、敵国を打ち破って勝つのは次善である。」といっています。

その理由は、敵国を無傷のまま手に入れられるメリットがあるからです。

また、たとえ連戦連勝したとしても、その過程で必ず自軍にも損害やダメージを受けてしまうことになります。

これらを解決しているのが『戦わずして勝つ』の兵法です。

 

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室町時代の剣豪・塚原卜伝が、琵琶湖の渡し船の中で、乱暴な武士に真剣勝負を挑まれた時、相手をだまして先に島に上がらせ、自分はそのまま竿を突いてサーと船を出て置き去りにしました。

卜伝は、「戦わずして勝つ、これが無手勝流だ！」と言って血気にはやった武士を諫めたといいます。

それって勝ってんの？って気もしますが、そんな物騒な時代ですから生き残ったものが勝ちということでしょう。

なんか卑怯な爺さんのイメージが強い塚原卜伝ですが、実際は勝負してもメチャクチャ強い人です。

別記事もありますのでよかったら読んでみて下さい。

 

孫子（前535～？）

孫子は春秋戦国時代の中国の兵法家・孫武のこと

「戦わずして勝つ」、「兵は詭道（だましあい）なり」などの戦略思想を掲げた兵法書『孫子』を書き残しました。

孫武は、呉王・闔閭（コウリョ）に仕え、呉起（ゴキ）とともに兵法の祖といわれるほど活躍しました。

しかし、闔閭の次の君主・夫差の力量を見切って引退し、そのあとは消息不明となりました。

 

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孫武は戦史を研究して、占いや吉凶で戦術を決めていた時代に、勝敗には合理的な理由があることを科学的に分析しました。

その孫武が著した『孫子』は、戦略・戦術についての原則だけでなく、処世術についても書かれており、日本でも古くから愛読されてきました。

戦国時代には武田信玄が、『孫子』の一節より「風林火山」を旗印にしたことでも知られています。

 

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出典：https://blogs.yahoo.co.jp/

 

孫子はキリストが生まれる500年も前に活躍した紀元前の人物です。

そのころの日本は、土器作って文字も知らない時代です。あの卑弥呼ですら登場するのは700年以上も後の時代です。

孫子の兵法書は、孫武（ソンブ）という人物と、その子孫である孫臏（ソンピン）という二人の人物によって書かれたものとも言われています。

二人とも、優れた兵法家で様々な戦で大活躍してますが、書きだすとキリがないので省略してます。

中国の史書である『史記』には、詳しく記述されていますので興味のある方は調べてみてください。私もいつか記事を書きたいと思っています。

 

直虎関係リスト

「直虎外伝　しの」

大河ドラマ「おんな城主　直虎」における【しの】だけの物語を勝手に作ってみました。

しの伝　第１話【しのと亀之丞】
しの伝　第２話【再会と嫉妬】
しの伝　第３話【喜びと悲しみ】
しの伝　第４話【焦りと怒り】
しの伝　第５話【憎悪と覚悟】
しの伝　第６話【落胆と兆候】
しの伝　第７話【芽生えと誕生】

あらすじリスト

 

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