はじめに
平成29年大河ドラマ「おんな城主 直虎」第30話のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】は読まないほうがいいです。
たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありますが、決して本編の大河ドラマ「おんな城主 直虎」ではそのようなことはありません。
なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
第30話「潰されざる者」7/30
NHK公式 あらすじ
武田との戦が避けられない情勢となった駿府では、今川氏真(尾上松也)が国衆を呼びつけ戦の準備を命じていた。直虎(柴咲コウ)も徳川との内通をひた隠しにしながらこの命令に応じる。また氏真は方久(ムロツヨシ)が気賀に新しい蔵を作ることを認める代わりに、井伊家を取り潰す手助けをするよう求める。徳川との戦に備え、要衝の地である井伊谷を今川の直轄領にしたいと考えたのだ。井伊と今川の板ばさみに悩む方久。その不自然な動きを怪しむ政次(高橋一生)は気賀に乗り込むが…。
NHK公式サイト 大河ドラマ「おんな城主 直虎」第30回「潰されざる者」より抜粋
第30話「潰されざる者」7/30
ネタバレ注意
戦支度と方久
井伊は、しのを人質に差し出すことで徳川と結んだ。
一方、駿府の今川館には武田の使者がやってきて、今川が武田との和睦を破って、上杉と結んだことを許す代わりに、遠江を譲り渡せと言ってきた。
武田の勝手な言い分に、今川氏真は怒り、武田との戦は避けられない状況となる。
これこそ、武田信玄の思惑通りであった。
そして氏真は、国衆やその目付たちを集めて、戦支度するよう命令した。
商いで今川館を訪れていた瀬戸方久は、突然、氏真に呼ばれた。
そこで方久は、戦となれば井伊の地は重要な拠点になるため、戦に備えて井伊を取り潰し、今川の直轄地にしようとしていることを知る。
そこで氏真は方久に、井伊が潰れた後も方久の領地は安堵するかわりに、徳政令を受け入れるよう命じた。
そして方久は、このことは政次にも内緒にするように言われるのであった。
政次の目はごまかせないぞ
駿府から井伊に戻った政次は、すぐに直虎と会った。
政次は直虎に、寿桂尼と面会した時の話を尋ね、直虎は試されていたと語る。
寿桂尼との面会から、かなりの時間が経過しており、もう疑われてはいないのではないかと考える直虎。
政次には、もう一つ引っ掛かることがあった。
今川館で、方久一人が氏真に呼び出され、出てきた後は全くしゃべらなかったことである。
さらに政次は、方久が戦備えの商いのために蔵を建てることを今川家から許されたという話を聞くと、ますます怪しんだ。
方久は、蔵を立てるのに井伊に材木を頼んでいない。
井伊に頼む必要がないのか。
今川家は井伊を潰すつもりで、しかも方久はそれを知っているのか。
政次は、龍潭寺に向かい橘の木に問いかけた。
「・・・俺の考えすぎか、亀。」
そして、政次は動き出す。
「・・・一つ、こちらから仕掛けてみるか。」
翌日、政次は気賀へ出向いて、龍雲丸を呼び出した。
方久の裏切り発覚!
方久は龍雲丸に、三河から方久に会いたいという者が来ていると誘い出され、龍雲党のアジトに姿を見せた。
それを政次は待ち受ける。
政次がいることに驚いた方久は、必死に何かを隠している。
そこで政次はカマをかけた。
「知らぬであろうが、私はお主を見張るように太守様から言われておってな。」
またまた驚く方久。
三河からの商売の話で儲かるかもしれないと思って現れた方久は、今川家との間に密約が生まれていると過程したら、明らかな今川への裏切り行為である。
一言も発しない方久に政次が口を開く。
「これは、どうしたものかのぅ。・・・井伊を取り潰す話からは、但馬を外すと言われたか?」
方久の表情が明らかに変わる。
政次がにらんだとおり、井伊家を追い込んで取り潰す話が裏で進んでいるに違いない。
政次は、さらに方久を追い詰める。
「お主には私を外すと言いつつ、私にはお主を外すと言い、天秤にかけておるのであろう。今川とはそういう家じゃ。」
方久は背中に何かを隠すように手を回している。
それに気づいた龍雲丸が方久の手を押さえた。
「やめ、頭、やめ!ああああああぁぁぁぁっぁぁぁぁ!」
方久から取り上げた書状を政次が開いた。
そこには『徳政令後も瀬戸方久の土地は安堵す。』と書かれていた。
これを見た政次は、全てを理解した。
徳政令で百姓の借金がチャラになれば、方久はその代わりに井伊家の借金を取り立てる。
すると、返すアテなどない直虎は、土地を方久に差し出すしかなくなる。
そうなれば井伊は潰れたも同じ。
今川は戦をせずとも、井伊を直轄地にできる。
これには、龍雲丸がブチギレた。
「尼小僧に取り立ててもらったんじゃねえのかよ!!」
方久は開き直って答えた。
「気賀を取り上げると言われれば、誰だってそうするでしょう。それに悪うございますがね。徳政がどうであれ、井伊は取り潰されますよ。今川の目当ては、井伊を直轄にすることですから!」
徳政令
その頃、井伊の館には今川家臣・関口氏経が訪れていた。
関口は、氏真からの命令を伝える。
「かねて井伊領内の百姓らの願い出たる徳政令、井伊に速やかに行うことを命ずるものなり。」
直虎は、すでに百姓たちは徳政を望んでいないと反論するが、関口は、銭主の瀬戸方久が申し立ててきていると話した。
信じられない直虎は、「・・・方久はそれをせぬことと引き換えに、井伊の家臣となったのです。さようなことを言いだすわけがございませぬ!」と言う。
すると関口は、「しかし、わしはそう聞いておるゆえな。では、ただちに徳政を行うという誓詞をしたためられよ。」と言い残し、立ち去っていった。
そして直虎は、方久が全てを承知していることを確信した。
そこに政次が現れ、これは直虎の本心を見抜いた寿桂尼の策であると語った。
そして政次は直虎に徳政令を出すように説得する。
「こたび徳政をはねつければ、力に訴えられましょう。かような形でのお取り潰しは、むしろ今川の温情かと。」
横で聞いていた中野直之が吠える。
「勝手なことをほざくな。銭で潰れたなど、末代までの恥さらしじゃ!」
政次が今川家に忠実な犬のふりをして、実は井伊を守ろうとする盾となろうとしていることは、誰にもバレてはいけない。
直虎は「よせ。・・・この男はただの犬じゃ。」と直之を抑えるのであった。
直虎の頭に一つの不安がよぎる。
もし政次の正体も、寿桂尼に見抜かれていたら・・・。
俺を信じろ。信じろ、おとわ
直虎は、今川からの命を南渓に相談した。
南渓は、今川もそう遠くない未来に潰れてしまうかもと言われる。
直虎は南渓のもとを離れ、碁を打ちながら井伊生き延びる策を考えた。
同じころ、政次も一人、碁を打ちながら井伊の進むべき道を考えていた。
その夜、直虎はやっと一つの答えを出した。
それは、徳政令を受け入れて井伊家を潰し、徳川軍が井伊谷に攻め入った際に、井伊が今川の城主の首を徳川に差し出して井伊家を蘇らせるというものだった。
南渓は、思ったより長くかかったのと話しかける。
直虎は、思いつきはしたが決心するのに時間がかかったと言った。
そして直虎は、「百尺竿頭に一歩を進む。大死一番、絶後再び蘇る。」と語る。
南渓はこの言葉を聞いて、「すべてを捨てて生まれ変わるか。そなたらしいの」と話すのであった。
翌日、直之が駆け込んでくる。
どうやら、瀬戸・祝田の百姓たちが、関口の宿に押しかけようとしているらしい。
その頃、関口一行の宿となっている蜂前神社には、瀬田村、祝田村の百姓たちが徳政令を望まないと訴えていた。
関口の手下が、百姓を立たせては殴り倒す。
「うるさいぞ!うぬら、ここで何をしておる!」
しかし百姓たちの訴えは止まらない。
「徳政を望まんに!お聞き届けくだせえ!」
百姓が殴り倒される光景は、直虎が駆けつけた時も続いていた。
そしてそれを、政次と政次の家人たちが遠巻きに見ていた。
直虎が政次を見つけて声をかける。
「但馬、ここで何をしておる。」
直虎が近付くと、政次はすばやく直虎を羽交い締めにして、脇差を首に突きつけてきた。
直虎を助けようと刀を抜こうとする直之も、政次の家人たちに囲まれた。
必死に抵抗し振り向こうとする直虎に、政次が耳元で小さく言った。
「俺を信じろ。信じろ、おとわ」
襟首をつかみ、刀を突き付けたまま政次は神社のほうに近付いていくのであった。
次回 第31話あらすじ↓
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放送後の感想について
放送後に別ページにまとめています。
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