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大河ドラマ直虎 前後際断(ぜんごさいだん)とは?昊天(こうてん)が直虎に説いた深い禅語

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大河ドラマ「おんな城主 直虎」
禅語【前後際断】とは

大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第35話「蘇えりし者たち」で、気賀(堀川城)が徳川軍によって襲われ、龍雲丸は行方不明になってしまいます。

政次を失ったばかりの直虎は、龍雲丸を心配し龍潭寺の僧(南渓、傑山、昊天)と瀬戸方久を伴って気賀に向かいました。

気賀についてみると、そこはゴロゴロ死体が転がる、まさに地獄絵図のありさま。

直虎は言葉を失なって、気賀に城を築くことを容認した自分を責めようとします。

その時、昊天が直虎に向かって言った言葉が、「前後際断(ぜんごさいだん)」です。
今回は、この禅語「前後際断」について簡単に説明します。

 

 

出典:http://www.nikkeibp.co.jp/

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前後際断(ぜんごさいだん)とは

過去・未来が断ち切れていること。現在を過去や未来と対比させることを否定すること。

転じて、今、成すべきことに集中し、この一瞬を生きる。

そうすることで無心になって取り組める。その積み重ねこそが重要ということ。

 

ここまで聞くと「なるほど、でも、よく聞く話だな」と思います。

大河ドラマ直虎の中で、昊天は直虎に「過去の行いを悔やんでないで、今できることをしろ!」って言ってるんですね。

 

 

道元禅師の前後際断(ぜんごさいだん)

曹洞宗・道元禅師の『正法眼蔵』には、仏教では全てはつながりの中にあるとするが、ひとつひとつ際断(独立)していて、それをつなぐのが「縁」であると説いています。

 

つながっているとは言っても、現在は現在だけのもので常に0からのスタートが連続している。

春夏秋冬の四季はつながって移り変わっていくが、「春」が「夏」に変わったり、「秋」になったりするのではない。

縁によってつながっているが、春夏秋冬はそれぞれが独立して主役であって、その時、その時が存在していると説いています。

 

「!? 四季で例えられるとすごく納得しづらい・・・」

 

 

出典:http://soto-tokai.net/

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沢庵禅師の前後際断(ぜんごさいだん)

臨済宗・沢庵禅師が分かりやすい前後際断を説いています。

 

木は燃えると炭になる。炭はやがて灰となる。

これを際断すると、木は木、炭は炭、灰は灰である。炭はもともと木であったが、現在は木ではなく炭である。

木には木の特性があって用途もある、また炭にも炭の特性があって用途がある。これらは全て違うものである。

人もまた同じで、昔の自分、今の自分、未来の自分は決して同じではない。自然と時間が経ってしまうだけでも、人は変わっている。つまり少しの時間があれば、人生を変えることができる。でも、良いように変わったかどうかは、その時になってみないとわからない。だからこそ、今の自分を精一杯生きる。

 

どうですか?分かりやすいですよね?

おまけでバカボンドの沢庵さんの名言。

 

 

出典:http://renga.ti-da.net/

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