直虎関連 その後

大河ドラマ直虎【近藤康用】小野政次を死に追いやった近藤康用とは?その後のあわれな末路とは?(大河ドラマあらすじから)

投稿日:2017年8月9日 更新日:

大河ドラマ「おんな城主 直虎」
小野政次を死に追いやった近藤康用

大河ドラマ「おんな城主 直虎」で登場する井伊谷三人衆の一人・近藤康用は、井伊家を守ろうとした小野政次を死に追いやった張本人として描かれます。

史実では、小野政次は井伊家を乗っ取った裏切者で、近藤康用は今川から徳川に乗り換えて家康と共に政次のいる井伊谷を攻め落とした武将です。

史実の中での近藤康用はパッとしませんが、大河ドラマ直虎の中では、井伊家と以前からすったもんだあり、井伊家や小野政次に恨みを抱いている男。

今回はこの近藤康用について、大河ドラマ直虎のあらすじをもとに紹介していきたいと思います。

近藤康用を含む井伊谷三人衆については、以前に史実を中心に簡単に紹介していますのでこちらの記事をどうぞ↓

 

無題

出典:http://www.nhk.or.jp/

スポンサーリンク

 

 

大河ドラマ直虎での近藤康用

近藤康用は、第12話「おんな城主直虎」で初登場。

 

井伊家の当主・井伊直親が今川の罠にひっかかって命を落とし、駿府にいた小野政次が今川から指名された井伊家の目付の一人として近藤康用を次郎法師に紹介します。

この頃の政次は自分が悪者になってでも、虎松の後見となることで井伊家を守ろうとしていましたが、次郎法師はその思いには気づかず、井伊直虎を名乗って虎松の後見となりました。

突然のおんな城主の誕生に、近藤康用たちはビックリして顔を見合わせていました。

この頃の近藤康用は、小野政次の行動に協力する今川家臣の一人です。

 

 

z無zzv題

出典:http://www.nhk.or.jp/

スポンサーリンク

 

 

近藤康用が、井伊家に対して恨みを抱きだすのは第19話「罪と罰」から。

 

近藤康用は井伊の館に乗り込んできて、自領の山の木を井伊の者に盗まれたと訴えます。

人員不足のため、他の土地から人を受け入れていた井伊家に盗人が紛れ込んでいると踏んでいた近藤康用ですが、あまりに悪意のある物言いに直虎はキレてしまいます。

そして、共に山狩りをして盗人を捕まえることになりました。

山に向かうと、近藤領の山だけでなく井伊領の山の木も盗伐されていることが分かりましたが、認めたくない近藤康用は井伊の者が急いで細工をしたのだと言いがかりをつけ、直虎はまたしてもキレます。

そんな中、傑山や中野直之によって盗賊(龍雲丸)を捕まえました。

盗賊(龍雲丸)をその場で成敗しようとする近藤康用。

しかし、盗賊(龍雲丸)に恩を感じていた直虎は、捕まえたのは井伊家であるから処分は井伊家が行うと言って盗賊(龍雲丸)を引き取りました。

 

 

スポンサーリンク

 

 

その後、直虎は捕まえた盗賊(龍雲丸)に逃げられますが、なんだかんだあって直虎は龍雲丸に井伊で材木を切り出す役目を任せました。

そして第23話「盗賊は二度仏を盗む」で、近藤康用は再び井伊にやってきます。

 

井伊が材木で商いを始めると知った近藤康用は、盗賊を罰せずに手なずけていると勘を働かせ、小野政次に探りを入れました。

小野政次に案内された近藤康用は菩提寺の本尊が盗まれたとウソの言いがかりをつけ、直虎を問い詰めます。

ここで直虎は、まんまと口を滑らせて龍雲丸のことがバレてしまいました。

すぐに小野政次に案内されて、現場に向かう近藤康用。

しかし、小野政次となつの機転によって、すでに龍雲丸たちは逃がされた後でした。

怒り狂った近藤康用は、この時に小野政次に疑念を抱きます。

「もしや但馬殿が・・・」

 

 

DSC_0015

出典:https://www.instagram.com/

 

 

数日後、直虎と南渓が菩提寺の本尊を贈りたいと近藤康用のもとを訪れます。

責め立てる近藤康用は、直虎が詫びを入れると急にばつが悪くなって許します。

そうこうしている間に龍雲丸が、近藤たちによって隠されていた菩提寺の本尊を元の位置に戻しておきました。

そして南渓によって、本尊が盗まれていないことを指摘され、近藤康用は何も言えなくなってしまいました。

 

 

スポンサーリンク

 

 

その後、近藤康用はあまり登場せず、第30話「潰されざる者」の今川館の中で小野政次を変な目で見ていたぐらいです。

しかし、この近藤康用が第32話「復活の炎」で突如、動き出します。

 

武田信玄によって追い詰められていた今川家。

徳川家康もまた、遠江へ侵攻を開始しようとしていました。

井伊家はすでに取り潰されていましたが、徳川家の力を借りて復活させようと直虎と小野政次は動いていました。

今川の城代として井伊谷城にいる小野政次が、徳川の襲来に応じて城を明け渡し井伊家を復活させる計画です。

この計画を了承した徳川家康は、遠江に侵攻するため家臣の菅沼定盈を使って、まずは近藤康用ら井伊谷三人衆を調略します。

アッサリ今川から徳川に乗り換える近藤康用たち。

家康の前で領地安堵の話をしていると、近藤康用が井伊について異を唱えます。

すでに、井伊と小野政次は徳川に味方すると皆が知っていましたが、近藤康用は小野政次は信用できない男であると主張。

直虎を含めて全員が騙されていると言うのです。

この言葉に家康は考え込んでいると、すかさず近藤康用は自分が先に城に行って様子を確かめてくると提案し、これが認められました。

 

 

z無z題

出典:http://www.nhk.or.jp/

スポンサーリンク

 

 

近藤康用は第33話「嫌われ政次の一生」で、ついに積年の恨みを果たします。

 

直虎の案内で小野政次のいる井伊谷城に着いた近藤康用と徳川の重臣・酒井忠次。

開門を命じると、城とは違う方角から近藤康用たち徳川勢に向けて無数の矢が飛んできます。

なんとか城に入った近藤康用は『井伊に騙された』か、『小野政次に騙された』と直虎に詰め寄ります。

井伊も政次も何もしていない、井伊家の再興の約束を守るようにと主張する直虎でしたが、家康の到着前に牢に放りこまれてしまいました。

 

この一件は、直虎や小野政次をハメるための近藤康用が用意した罠。

 

家康が城に到着し、事の次第を知ると近藤康用たち井伊谷三人衆を退出させて徳川の者だけで意見を聞きます。

家康は近藤たちの方を疑っていましたが、急いで遠江侵攻を進めなければならないため、このモメ事に時間をかけずに井伊を切り捨てる決断を下します。

 

その後、家康は東に向かい井伊谷は近藤康用に任されました。

近藤康用は直虎のもとに面会に来た南渓にも嫌味を言っています。

そして、近藤康用は自分を狙って城に乗り込んできた小野政次を捕らえ、直虎を解放しました。

もちろん、小野政次の行動は直虎の身代わりになるためです。

近藤康用は、小野政次に嫌味を言った後、「取れるものは取る。取れるときにの。世の習いじゃの。悪く思うな。」と声をかけました。

近藤康用は、直虎や小野政次に抱いていた恨みのほかに、井伊谷を自分のものにしようとする野心を持っていたのです。

そんな戦国のしがらみに囚われた近藤康用を哀れに思いつつ、小野政次は処刑されてしまいました。

 

 

z無題

出典:http://www.nhk.or.jp/

スポンサーリンク

 

 

その後の近藤康用は、第35話「蘇りし者たち」で登場。

 

この時の近藤康用は堀江城攻めで足に重傷を負い意識を失った状態。

家臣たちが、医術の心得のある昊天に手当をお願いしています。

同席した直虎(次郎法師)は、この憎き男を前にして葛藤します。

しかし、苦しむ姿をあわれに思い、近藤康用も戦国の犠牲者の一人であると足の手当を手伝いました。

目を開いた近藤康用は、直虎(次郎法師)の姿に驚きます。

近藤康用は自分を殺しにきたものと勘違いしますが、これに直虎(次郎法師)は思わず笑ってしまいました。

 

手当を済ませた直虎(次郎法師)は寺に戻り、戦国の世のむなしさを痛感するのです。

勝った者は、また戦に駆り出される。そして深手を負う。それは勝ちといえるのだろうかと。

 

 

z無zv題

出典:http://www.nhk.or.jp/

 

 

史実での近藤康用は直虎よりも長生きして、1588年に井伊谷でこの世を去ったといわれています。

大河ドラマでは悪役風に描かれてしまいましたが、決して近藤康用は極悪人ではないと思います。

 

戦乱の世は、名も知れない多くの者の命を奪い、政次が殺めた虎松の身代わりの子供もその一人です。

小野政次を死に追いやった近藤康用も、戦乱の世に振り回されたあわれな一人で、そしてみんな同じ一つの命。

大河ドラマの中の直虎の言葉には、戦乱の世の無常を感じてしまいます。

 

※大河ドラマ直虎33話【感想追記】でも補足していますので、こちらも宜しくお願いします。

 

スポンサーリンク

この記事一つで政次の最期が分かる!

政次の最期】のあらすじまとめ

大河直虎【政次の最期】政次の本懐とは?辞世の句は?政次の最期をあらすじからまとめました。※ネタバレ注意
この記事は、激しくネタバレしてますので注意して下さい。 大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、ついに高橋一生演じる小野政次の最期の時がやってきます。 この記事では、とに

スポンサーリンク

おふざけ画像【井伊の谷のナオトラ

大河ドラマ直虎 ~井伊の谷のナオトラ~ 【おふざけ画像】 
大河ドラマ直虎【おふざけ画像】井伊の谷のナオトラ はじめに 2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」、みなさんどうですか? 私的には、前回の「真田丸」より面白い

スポンサーリンク

直虎関係リスト

スポンサーリンク

あらすじリスト

大河ドラマ直虎 最終回あらすじ
大河ドラマ直虎 49話あらすじ
大河ドラマ直虎 48話あらすじ
大河ドラマ直虎 47話あらすじ
大河ドラマ直虎 46話あらすじ
大河ドラマ直虎 45話あらすじ
大河ドラマ直虎 44話あらすじ
大河ドラマ直虎 43話あらすじ
大河ドラマ直虎 42話あらすじ
大河ドラマ直虎 41話あらすじ
大河ドラマ直虎 40話あらすじ
大河ドラマ直虎 39話あらすじ
大河ドラマ直虎 38話あらすじ
大河ドラマ直虎 37話あらすじ
大河ドラマ直虎 36話あらすじ
大河ドラマ直虎 35話あらすじ
大河ドラマ直虎 34話あらすじ
大河ドラマ直虎 33話あらすじ
大河ドラマ直虎 32話あらすじ
大河ドラマ直虎 31話あらすじ
大河ドラマ直虎 30話あらすじ
大河ドラマ直虎 29話あらすじ
大河ドラマ直虎 28話あらすじ
大河ドラマ直虎 27話あらすじ
大河ドラマ直虎 26話あらすじ
大河ドラマ直虎 25話あらすじ
大河ドラマ直虎 24話あらすじ
大河ドラマ直虎 23話あらすじ
大河ドラマ直虎 22話あらすじ
大河ドラマ直虎 21話あらすじ
大河ドラマ直虎 20話あらすじ
大河ドラマ直虎 19話あらすじ
大河ドラマ直虎 18話あらすじ
大河ドラマ直虎 17話あらすじ
大河ドラマ直虎 16話あらすじ
大河ドラマ直虎 15話あらすじ
大河ドラマ直虎 14話あらすじ
大河ドラマ直虎 13話あらすじ
大河ドラマ直虎 12話あらすじ
大河ドラマ直虎 11話あらすじ
大河ドラマ直虎 10話あらすじ
大河ドラマ直虎 9話あらすじ
大河ドラマ直虎 8話あらすじ
大河ドラマ直虎 7話あらすじ
大河ドラマ直虎 6話あらすじ
大河ドラマ直虎 5話あらすじ
大河ドラマ直虎 4話あらすじ
大河ドラマ直虎 3話あらすじ
大河ドラマ直虎 2話あらすじ
大河ドラマ直虎 1話あらすじ

スポンサーリンク

感想リスト

大河ドラマ直虎 最終回【感想】
大河ドラマ直虎 49話【感想】
大河ドラマ直虎 48話【感想】
大河ドラマ直虎 47話【感想】
大河ドラマ直虎 46話【感想】
大河ドラマ直虎 45話【感想】
大河ドラマ直虎 44話【感想】
大河ドラマ直虎 43話【感想】
大河ドラマ直虎 42話【感想】
大河ドラマ直虎 41話【感想】
大河ドラマ直虎 40話【感想】
大河ドラマ直虎 39話【感想】
大河ドラマ直虎 38話【感想】
大河ドラマ直虎 37話【感想】
大河ドラマ直虎 36話【感想】
大河ドラマ直虎 35話【感想】
大河ドラマ直虎 34話【感想】
大河ドラマ直虎 33話【感想追記】
大河ドラマ直虎 33話【感想】
大河ドラマ直虎 32話【感想】
大河ドラマ直虎 31話【感想】
大河ドラマ直虎 30話【感想】
大河ドラマ直虎 29話【感想】
大河ドラマ直虎 28話【感想】
大河ドラマ直虎 27話【感想】
大河ドラマ直虎 26話【感想】
大河ドラマ直虎 25話【感想】
大河ドラマ直虎 24話【感想】
大河ドラマ直虎 23話【感想】
大河ドラマ直虎 22話【感想】
大河ドラマ直虎 21話【感想】
大河ドラマ直虎 20話【感想】
大河ドラマ直虎 19話【感想】
大河ドラマ直虎 18話【感想】
大河ドラマ直虎 17話【感想】
大河ドラマ直虎 16話【感想】
大河ドラマ直虎 15話【感想】
大河ドラマ直虎 14話【感想】
大河ドラマ直虎 13話【感想】
大河ドラマ直虎 12話【感想】
大河ドラマ直虎 11話【感想】
大河ドラマ直虎 10話【感想】
大河ドラマ直虎 9話【感想】
大河ドラマ直虎 8話【感想】
大河ドラマ直虎 7話【感想】
大河ドラマ直虎 6話【感想】
大河ドラマ直虎 5話【感想】
大河ドラマ直虎 4話【感想】
大河ドラマ直虎 3話【感想】
大河ドラマ直虎 2話【感想】
大河ドラマ直虎 1話【感想】
大河ドラマ直虎 【序盤感想】

スポンサーリンク

-直虎関連, その後

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

大河ドラマ「おんな城主 直虎」の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!

大河ドラマ「おんな城主 直虎」 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワードを簡単に説明した記事などを一 …

大河ドラマ直虎 自灯明とはどういう意味?徳政令を断念した直虎が自灯明(じとうみょう)の精神で瀬戸方久の妙案を決意

禅語 自灯明・法灯明 大河ドラマ「おんな城主 直虎」では、ホントにためになる禅語がたびたび登場します。 大河ドラマ直虎の第10話「走れ竜宮小僧」では昊天の「日日是好日」。第13話「城主はつらいよ」では …

大河直虎【政次まとめ】高橋一生が演じる小野政次に関連する記事をまとめて紹介!(政次の父・政直~政次の最期まで)

大河ドラマ「おんな城主 直虎」 【小野政次まとめ】 大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、屈指の人気を誇る小野政次(小野但馬守政次)は、史実では超マイナー武将としてほとんどの方が知らない存在でした。 しか …

大河ドラマ直虎 牛久保城主・牧野成定とは誰?何者?東三河で松平元康(徳川家康)と戦った今川家の忠臣

3月11日放送、大河ドラマ「おんな城主 直虎」第10話「走れ竜宮小僧」で名前が出てくる牛久保城主・牧野成定について簡単に説明します。 大河ドラマ直虎の第9話「桶狭間に死す」で、かの有名な桶狭間の戦いが …

大河ドラマ直虎 放下着/放下著(ほうげじゃく)とは?意味は?龍雲丸の過去に直虎が言った禅語【放下着/放下著】

禅語【放下着/放下著(ほうげじゃく)】 大河ドラマ「おんな城主直虎」で、直虎が龍雲丸の過去に対して「放下着(ほうげじゃく)」と説いていますが、この「放下着(ほうげじゃく)」とはどんな意味の言葉なのでし …