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大河ドラマ直虎 安国寺恵瓊(あんこくじえけい)預言者?本能寺の変と秀吉の躍進を予想した怪僧・恵瓊(えけい)とは?

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大河ドラマ「おんな城主 直虎」
安国寺恵瓊(あんこくじえけい)

大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第47話「決戦は高天神」で、南渓和尚にむかって織田信長の天下統一はあり得ないと断言する直虎。

その後、南渓和尚は方広寺の法要で、毛利の重鎮・安国寺の恵瓊という人物が「織田はいずれ転ぶ」と言っていたことを聞き、直虎も驚きました。

大河ドラマ直虎では話題でしか出てきませんが、のちの本能寺の変を予知できていた予言者ともいうべき安国寺恵瓊を、今回は簡単に紹介したいと思います。

 

 

安国寺恵瓊(あんこくじえけい)

大河ドラマ「軍師 官兵衛」より

出典:http://blog.livedoor.jp/

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安国寺恵瓊(?~1600)

安芸武田氏の出身らしいが確定したものではなく、生年も諸説あって謎に包まれている。

1541年、毛利氏の侵攻で安芸武田氏が滅亡。

恵瓊は、家臣に連れ出されて出家、安芸の安国寺に入った。

その後、恵瓊は京都の東福寺に入り、竺雲恵心の弟子になる。

師の恵心は毛利氏と親交があったため、恵瓊も毛利氏と関係を深めていくこととなった。

毛利家に仕える外交僧となった恵瓊は、将軍・足利義昭など中央勢力との外交に活躍したほか、戦にも従軍して調略を行うなど貢献している。

恵瓊の名が、現在も知れ亘っている原因となっているのが1573年の書状。

書状には、「信長之代、五年、三年は持たるべく候。明年辺は公家などに成さるべく候かと見及び申候。(信長の天下は3~5年は続き、来年あたり公家になるかもしれません左候て後、高ころびに、あおのけに転ばれ候ずると見え申候。(しかしその後は転げ落ちるでしょう)藤吉郎さりとてはの者にて候(秀吉という男はなかなかの男です」書いており、正に絶頂期に迎えようとする織田信長の転落と、まだ織田の一家臣に過ぎなかった羽柴秀吉の躍進を予想している。

 

 

大河ドラマ「軍師 官兵衛」でも

出典:http://hiro-e.blog.so-net.ne.jp/

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その後、恵瓊は僧として安芸安国寺の住持、後に東福寺、南禅寺の住持にもなっている。

1576年、将軍職を奪われた足利義昭が西国に移ってきた際、毛利氏に対して義昭を庇護する宇喜多氏と断交して、織田信長と結ぶことを主張する。

恵瓊は信長の転落は予想していたものの、それ以上に元将軍・義昭の転落人生に関わることを嫌っているようにみえる。

 

1582年、毛利氏が織田家臣・羽柴秀吉と備中高松城で対陣していた際、本能寺の変が発生。

信長の死を隠して秀吉は毛利氏との和睦を図り、恵瓊は毛利側の反対意見を抑えて和睦を成立させた。

前述の恵瓊の予言は見事的中し、さらに今後の秀吉の躍進を予測して、恵瓊は自ら進んで和睦を取りまとめたといわれている。

また、この和睦交渉によって、恵瓊は秀吉の信任を得ることにも成功した。

 

1585年、毛利氏が秀吉に正式に臣従する際の交渉を務める。

その後、秀吉の側近となった恵瓊は、九州征伐前後に交渉役として活躍し、戦後は6万石の豊臣大名という立場となった。

1590年には、武将としても小田原征伐に兵を率いて参陣し、下田城を陥落させている。

 

 

出典:https://xn—sentama–kc8rq5y0s4c734g.gamematome.jp/

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1587年、肥後国人一揆が起こった際、内応によって田中城を落城に導いたほか、一揆の盟主・隈部親永を降伏させる。その後も、有力国人たちを次々と調略。講和と偽って誘い出して謀殺したりするななど、参謀・謀将として活躍した。

1592年より始まった、朝鮮出兵においては小早川隆景率いる六番隊として渡海し戦闘に参加。

恵瓊は占領地の子供の教育にも熱心であったといわれる。

 

恵瓊は秀吉の死後、毛利氏の支柱である吉川広家と対立したが、1600年の関ヶ原の戦いでは石田三成の西軍に毛利家当主・毛利輝元を総大将として担ぎ出した。

外交僧として豊臣政権の中枢で活躍していた恵瓊は、諸大名から多くの寄進を受けており経済的にも恵まれていたので、関ヶ原においても多くの兵を有し、軍装も他の大名よりも優れていたという。

しかし肝心の合戦では、恵瓊の前方に布陣する吉川広家が、家康と密かに通じて毛利軍の参戦を阻んだため、戦闘に参加することなく西軍は敗北する。

敗北後、恵瓊は逃亡して京都に潜んでいたが捕縛され、六条河原にて斬首された。

 

 

出典:https://ameblo.jp/tetu522/

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最後に

信長の死や、秀吉の躍進と早期に予言できた安国寺恵瓊ですが、その後の自分の人生までは予測できなかった。

もともと僧でありながら、大名にまで出世したことで己の慧眼が曇ってしまったのかもしれません。

今回の大河ドラマ直虎では登場しませんでしたが、予言者と異例の出世のイメージが先行してしまう恵瓊は、いつもは怪しい(うさんくさい?)雰囲気で登場してくるので、今後チェックしてみましょう。

 

 

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