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大河ドラマ直虎【ひめはぎ】万千代が家康に煎じた薬は「ひめはぎ」を原料にした滋養強壮薬「遠志(おんじ)」

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大河ドラマ「おんな城主 直虎」
ヒメハギ・オンジ

大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第43話「恩賞の彼方に」で、長篠の戦いの論功行賞で疲れの溜まった徳川家康に、万千代が滋養強壮の薬として出すのが「ひめはぎ」。

龍潭寺の昊天が医学に通じていたため、この「ひめはぎ」から万千代は出世の糸口を掴んでいくことになりました。

厳密に言えば「ひめはぎ」は植物の名前で、それを原料にして作られる薬は「遠志(おんじ)」と呼ばれます。

今回は、この「ひめはぎ」と「遠志」について簡単に紹介したいと思います。

 

 

出典:http://www.rokkosan-shizen.jp/

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ヒメハギ(姫萩)

日当たりのよい少し乾いたところを好む草丈10cm~30cmほどの草木。長さ5~7mmの濃紫色の花を春~夏に咲かせる。この花がハギ(萩)の花に似ていて、小さくて可愛いらしいので「姫」と名付けられた。 

ヒメハギの仲間・イトヒメハギは中国原産で、日本でも薬用に栽培されきた。イトヒメハギの根を天日乾燥したものを生薬として「遠志(オンジ)」と呼び、滋養強壮、虚弱体質改善などの効能があるとされている。

9世紀、東大寺に献納された60種の生薬の中に「遠志(オンジ)」の記載が確認できるほど、古来から日本に親しまれてきた生薬である。 

 

 

出典:http://blog.goo.ne.jp/

 

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遠志(オンジ)

ヒメハギ科・イトヒメハギ(糸姫萩)の根や根の皮を乾燥させたものを遠志という。

遠志の名前は、「初心を呼び起こし、志を遠くに持つ」、「志が遠大になる」から、名付けられたという。

遠志の原産地は、中国の山西省、陜西省、河南省、河北省、内蒙古、シベリア、朝鮮半島北部など。

根の長さは約10~20 cm、直径約0.2~1cm、淡灰褐色で、粗い縦じわがある。

茎が細いものより、太く歪な形をしたものの方が良質だとされ、「遠志肉(オンジニク)」や「遠志筒(オンジトウ)」といわれている。

遠志から抽出されたオンジエキスは、欧米ではたんを切る薬とされているが、漢方では身体を温め血行を促進する作用がある薬として知られている。

漢方における内臓の生理機能を指す言葉で「心(しん)」という部位に作用するとされ、「心を安らかに落ち着けて知恵を増す」効果・効能があると古来より珍重されてきた。

中国後漢の頃に編纂されたという医薬学の基礎となった書物『神農本草経』の中には、上薬(上品)として遠志の名前がある。上薬とは、生命を養うもので、長期間服用するものとされており、「苦、温。咳逆、傷中を治し、不足を補い、邪気を除き、九竅を利し、智慧を益し、耳目を聡明にし、物を忘れず、志を強くし、力を倍にする。久しく服用すれば身体を軽くし、老衰しない」と書かれている。

近年では、加齢とともにおこる物忘れに対し、記憶機能に働きかけ改善する医薬品として注目されている。

 

 

出典:https://cabbagepatchkids25.com/

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遠志を使った漢方薬

帰脾湯(きひとう):虚弱で血色が悪い人の不眠や貧血など

人参養栄湯(にんじんようえいとう):貧血、疲れて体がだるいなどの症状

加味帰脾湯(かみきひとう):日々疲れやすく、眠りが浅い方の不眠症・精神不安

加味温胆湯(かみうんたんとう):胃腸機能の衰えやストレスなどによる不眠症・神経症 

 

 

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