大河ドラマ「いだてん」
第46話「炎のランナー」おさらい
コンゴの金栗四三と三島弥彦、1年間の集大成へ
大河ドラマ「いだてん」の第46話どうでしたか?
いよいよ、今回も含めて2回となり、過去を振り返るシーンがチラホラ。
内容もかなりまとめのところに入ってきましたね。
大河ドラマの醍醐味というか、卑怯なところというか、1年間の長丁場なんで過去を振り返ると色々な感情が沸いてきて自然と感動しちゃうんだよなぁ。
途中リタイヤも多く、視聴率は悪かったかもしれないけど、こういう感動できるのは1年間見続けた人へのご褒美でしょ。
では、いだてん第46話のおさらいです。
昭和39年(1964)、オリンピック開催の年、市川崑がオリンピック記録映画の監督に就任。
市川崑を演じているのは三谷幸喜でシーンはほぼ紹介だけというもの。おそらく、これだけの出演でしょうね(笑)
着々と東京オリンピックの準備は進む中、田畑政治のもとに聖火リレーのアンカーを坂井義則に推したいと岩田幸彰(松坂桃李)が現れる。
坂井選手が広島原爆投下の日に生まれた選手であることを聞いた田畑は、「平和の祭典」にふさわしいと岩田の意見を賞賛した。
岩ちんの興奮しながら田畑のモノマネで説明する姿が面白い!
岩ちんは田畑の意志を引き継いだだけじゃなく、しゃべり方まで引き継いじゃったみたい(笑)
場面が変り、田畑は女子バレーボールの大松監督(徳井義実)のもとへ。
すると田畑は「馬」こと河西昌枝(安藤サクラ)がいないことに気づく。
どうも河西の父が危篤で帰郷させているらしい。
しかし、しばらく話していると河西が姿を現して練習の再開を要求。
驚いた大松監督と田畑だったが、河西は「帰れ!」と言われてもコートに立ち続けた。
一時は心配された徳井義実のシーンは、前回の熱演でかなり評価されていましたね。
今回もなかなかの熱演だったし、河西と涙を流すシーンはものすごく胸アツでした。
徳井義実はあんなバカなことさえなかったら、もっと視聴者を感動させることができたと思う。実に惜しい。
さてその後、オリンピック担当大臣に河野一郎(桐谷健太)が就任。
金栗四三の愛弟子であり、田畑政治の旧知の仲である河野一郎がオリンピック直前に大臣になるってのは、なかなか感慨深いものがあります。
しかし、オリンピック組織委員会は、田畑が強く推している「沖縄の聖火リレー時の国旗掲揚、原爆の日に生まれた坂井の聖火リレーアンカー」には消極的。
理由はアメリカからイヤな顔をされるのではにないかと心配する政府に気を遣っているから。
田畑はこれを聞いて激怒。組織委員会に名を連ねる盟友・松澤一鶴(皆川猿時)もアンカーには金栗四三を推していることから、ついに田畑は居ても立ってもおられず、組織委員会に乗り込む。
「沖縄で日の丸を振って聖火を迎える!これは島民の願い!最重要事項!政府がなんと言おうとやれ!それから聖火リレーの最終ランナーは坂井義則君を走らせるべきだ!アメリカにおもねって原爆に対する憎しみを口にしえない者は、世界平和に背を向ける卑怯者だ!」
取材に来た記者たちに前に公然と批判した田畑。
かっこよかったです田畑政治。はじめて思いました。そして、河野一郎の「わかった」というような無言の表情が印象的でした。
二人は朝日新聞社時代に「スポーツと政治」について語り合った仲。
1940東京オリンピックは河野によって返上となった感も強いけれど、それは政治とスポーツの狭間に生きていた河野の最善の判断だったと思う。
しかし、時を経て二人はくしくも1964東京オリンピックに携わっている。
「あぁ、1年間いだてんを見てきて良かった」と思える瞬間でした。
このあと、田畑はいつものとおり平沢和重(星野源)を頼る。
すると平沢は「沖縄に聖火が上陸する際にテレビ中継を行えば、印象を悪くしたくないアメリカはリレーを中断させたり、日の丸を取り上げたりすることはできないだろう」という策を考えた。
田畑家に平沢を迎えて開かれた作戦会議では、マダムキラーと呼ばれた平沢の男前ぶりが本領発揮(笑)
田畑の妻・菊枝(麻生久美子)も眼鏡を外し、お化粧もしてメロメロ(笑)
大事なシーンでもこういう笑いを挟んでくるのは、最初から最後までブレませんなぁ。いだてんは。
さて、平沢の策に賛同した田畑は沖縄に出向き、大勢の人に日の丸を持たせて聖火を出迎えさせ、このおかげで聖火ランナーは沖縄を走り、その後聖火は東京に届けられることとなった。
やがて、田畑が最もこだわっていた選手村が完成。
そこにオリンピックに初めて参加するコンゴ共和国から2名の選手がいち早くやってきた。
2人だけの参加であることを聞いて、皆が思った。
まるで金栗四三と三島弥彦じゃないか・・・。
遠い遠い過去のような出来事だけど、この東京オリンピック開催ができるのも、あの時に金栗四三と三島弥彦が2人でストックホルムに行ったから。
久しぶりに「ミスタークラブ」こと可児徳(古舘寛治)も登場して、過去を振り返るシーンはやっぱり感動しちゃう。
こういう感動が生まれる、これが大河ドラマの正しい楽しみ方なんじゃないかと。
そして、終わりに近づいているという寂しさ。
これも大河ドラマだからこそ生み出せる切ない気持ちなんじゃないかな。
聖火リレーの最終走者が金栗四三じゃなかったのはかわいそうだったけどね。
さて、開会式の前夜、田畑はバー「ローズ」にいた。どうやら明日の開会式の天気は微妙らしい。
すると、ローズのママが天気を占ってくれるという。
田畑はいつも当たらないし、所詮は気休めにしかならないと言ったが、出た占いは「恐ろしいほどの豪雨」。
これに田畑は大喜びするのであった。
大河ドラマ「いだてん」
第46話「炎のランナー」
深堀り記事
大河ドラマ「いだてん」
次回 最終回「時間よ止まれ」
【あらすじ】と【期待度】について
【いだてん】あらすじ
【いだてん】人物・キャスト
【いだてん】関連記事