いだてん関連

いだてん|播磨屋・黒坂辛作とは?大河ドラマでピエール瀧から三宅弘城に交代!「金栗足袋」と「カナグリ・シューズ」の生みの親

投稿日:2018年12月24日 更新日:

大河ドラマ【いだてん】
~東京オリムピック噺~

2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主人公・金栗四三(かなくりしそう)の足元を支えていくのがピエール瀧が演じる播磨屋の『黒坂辛作(くろさかしんさく)』。

皆さんご存知のとおり、ある事件を契機に黒坂辛作は三宅弘城が演じることになりましたね。

 

出典:https://www.instagram.com/

 

普通ならば『黒坂辛作』の存在自体を以後の物語に登場させないという措置も考えられますが、NHKは『黒坂辛作』を抹消することはできませんでした。

それは金栗四三が「マラソンランナー」として活躍していく傍らに、常にこの『黒坂辛作』の播磨屋があったから。

世界と戦おうとする金栗四三と同じように、『黒坂辛作』にも長時間のマラソンに耐えうる足袋の開発という戦いがあり、やがて「金栗足袋」、「カナグリ・シューズ」で世界を驚かせていくからです。

この記事では播磨屋と『黒坂辛作』と「金栗足袋」、「カナグリ・シューズ」について簡単に紹介していきます。

 

出典:https://www.nhk.or.jp/

出典:https://www.nhk.or.jp/

スポンサーリンク

 

 

マラソン黎明期を支えた播磨屋の足袋

黒坂辛作は明治14年(1881年)に兵庫県姫路市で生まれ、21歳の時に上京して明治36年(1903年)に足袋店「播磨屋」を創業しました。

もともと黒坂辛作は普通の足袋職人で「播磨屋」自体も普通の足袋を売っていましたが、店の裏には金栗四三らが通った東京高等師範学校がありました。

東京高等師範学校の校長・嘉納治五郎は学業にスポーツを取り入れるなどの教育を行っていて、定期的にマラソン大会も開催していました。

この頃、日本にはランニングシューズなどは無かったため、東京高等師範学校の生徒は「軽い方が有利」という理由で「播磨屋」で足袋を履いてマラソンを走っていました。

 

出典:https://belluna.jp/

 

 

やがて嘉納治五郎はストックホルム・オリンピック予選会を開催し、東京高等師範学校の金栗四三をマラソン代表に選びます。

金栗四三は予選会のときに「播磨屋」の足袋を使用していましたが、途中でボロボロになって最後は裸足でゴールしていました。

このため、金栗四三はオリンピックに向けて「播磨屋」の店主・黒坂辛作に足袋の改良を依頼し、底を3重にした足袋でオリンピックに臨みます。

しかし、オリンピック本番では舗装された道路で金栗四三は膝を痛め、脱水症状も起こして途中棄権となってしまいました。

 

出典:http://d.hatena.ne.jp/

スポンサーリンク

 

カナグリ・シューズの勝利と播磨屋のその後

帰国した金栗四三は、4年後のベルリンオリンピックに向けて黒坂辛作にさらに足袋の改良を依頼します。

こうして、黒坂辛作は金栗四三と共に「マラソン足袋」の開発を進めていきました。

やがて黒坂辛作は大正8年(1919年)に足袋の裏にゴムを採用した「マラソン足袋」を完成させ、「金栗足袋」として売り出して大ヒットを飛ばします。

金栗四三はオリンピックで勝つことはありませんでしたが、昭和11年(1936年)のベルリン・オリンピックでは朝鮮出身・孫基禎が「金栗足袋」で走り、日本マラソン界初の金メダルを獲得しました。

 

出典:http://sport-museum.jp/

 

 

その後、黒坂辛作はさらに「金栗足袋」に改良を加え、「カナグリシューズ」を開発。

すると金栗四三の門下生・山田敬蔵が、昭和28年(1953年)のボストン・マラソンで「カナグリ・シューズ」を履いて世界新記録で優勝し世界を驚かせました。

戦後、オニツカタイガー(アシックス)が「スーパーマラップ」、さらに改良を加えた「マジックランナー」を発売すると、ハリマヤ(播磨屋)はシェアを奪われ、「マラソン足袋」を履く者はいなくなっていきました。

そしてハリマヤ(播磨屋)はバブル期に多角的事業に乗り出して失敗し、倒産となってしまいました。

 

出典:https://plaza.rakuten.co.jp/

スポンサーリンク

 

【いだてん】あらすじ

 

【いだてん】人物・キャスト

あ:浅草の人物

あ:東龍太郎(松重豊)

い:池部幾江(大竹しのぶ)

い:犬養毅(塩見三省)

い:岩田幸彰(松坂桃李)

お:大隈重信(平泉成)

お:大森安仁子/アニー(シャーロットケイトフォックス)

お:大森兵蔵(竹野内豊)

お:緒方竹虎(リリー・フランキー)

お:押川春浪(武井壮)

か:河西三省(トータス松本)

か:金栗家の人物

か:金栗実次(中村獅童)

か:金栗四三(中村勘九郎)

か:嘉納治五郎(役所広司)

か:可児徳(古舘寛治)

く:黒坂辛作

げ:ゲネンゲル

こ:河野一郎(桐谷健太)

こ:小梅(橋本愛)

こ:古今亭志ん生(ビートたけし)

し:シマ(杉咲花)

す:杉村陽太郎(加藤雅也)

せ:清さん(峯田和伸)

そ:副島道正(塚本晋也)

そ:孫基禎

た:高石勝男(斎藤工)

た:高橋是清(萩原健一)

た:橘家円喬(松尾スズキ)

た:田畑政治(阿部サダヲ)

て:天狗倶楽部メンバー

な:永井道明(杉本哲太)

な:永田秀次郎(イッセー尾形)

な:中川臨川(近藤公園)

な:南昇竜

に:二階堂トクヨ(寺島しのぶ)

の:野口源三郎(永山絢斗)

は:春野スヤ(綾瀬はるか)

ひ:人見絹枝(菅原小春)

ひ:ヒトラー

ひ:平沢和重(星野源)

ほ:本庄(山本美月)

ま:前畑秀子(上白石萌歌)

み:美川秀信(勝地涼)

み:三島家の人物

み:三島弥太郎(小澤征悦)

み:三島弥彦(生田斗真)

み:三島和歌子(白石加代子)

み:美濃部孝蔵(森山未來)

む:ムッソリーニ

む:村山龍平

よ:吉岡信敬(満島真之介)

ら:ラザロ

 

【いだてん】関連記事

スポンサーリンク

-いだてん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

スウェーデン体操と肋木(ろくぼく)|いだてん【動画あり】永井道明が残した体育館の遺物

大河ドラマ「いだてん」 スウェーデン体操と肋木(ろくぼく) 2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で登場する杉本哲太が演じる「永井道明」が必死になって推進していたのが『スウェーデ …

いだてん33話あらすじネタバレ関連記事「ムッソリーニ、小松勝、二・二六事件」についての記事で33話を深く知ろう!

大河ドラマ「いだてん」第33話 あらすじ・ネタバレ・関連記事 ここでは、より大河ドラマ「いだてん」を楽しんでもらうため、いだてん第33話で登場する人物や歴史用語など深堀りした記事をまとめてあります。 …

いだてん|幻の1940東京オリンピック①【招致成功編】嘉納治五郎の夢、開催決定までの歴史を簡単にご紹介!

大河ドラマ「いだてん」 幻の1940東京オリンピック①【招致成功編】 大河ドラマ「いだてん」は、これまでの1人の偉人の生涯を追ったドラマではなく、「東京オリンピック」開催のために尽力した歴史を描いたド …

いだてん|大隈重信(平泉泉)大河ドラマに連続登場した明治の英雄は「天狗倶楽部」の巣窟・早稲田大学の創始者

大河ドラマ【いだてん】 ~東京オリムピック噺~ 2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で登場する平泉成が演じる『大隈重信』。 この『大隈重信』は、前年の大河ドラマ「西郷どん」で西 …

いだてん|平沢和重とは?大河ドラマで星野源が演じる東京オリンピック誘致を決めたプレゼンテーター

大河ドラマ「いだてん」 ~東京オリムピック噺~ 2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の初回(第1話)では、東京オリンピックの誘致を決める重要な場面が描かれます。 そこでIOC委 …

スポンサーリンク