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いだてん|副島道正(塚本晋也)東京オリンピック招致の立役者はやがて返上のキーマンに?日本人4人目のIOC委員・副島道正とは

投稿日:2019年6月27日 更新日:

大河ドラマ「いだてん」
副島道正

大河ドラマ「いだてん」で塚本晋也が演じるのが、岸清一の遺志を継いで日本人4人目のIOC委員となる副島道正。

明治時代に外務卿として活躍した副島種臣の息子であり、国際感覚に優れた副島道正は嘉納治五郎たちと共に1940年オリンピックの招致活動では重要な役割を担っていくことになります。

今回は「いだてん」でやがて1940東京オリンピック返上のキーマンになるとされている副島道正について紹介していきます。

 

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出典:https://www.nhk.or.jp/

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副島道正(そえじまみちまさ)

副島道正は1871年〈明治4年〉、伯爵・副島種臣の三男として東京で生まれた。

父・副島種臣は旧佐賀藩士で尊皇攘夷運動に参加し、江藤新平や大隈重信らと共に明治政府内で重きを成した人物で、英語が堪能だったことから外務卿を務め、その後は宮内省などで活躍していた。

この父のもとで育った副島道正は、幼い頃から当然異国の文化に触れて成長し、やがてイギリスに留学してケンブリッジ大学を卒業した。

その後、帰国した副島道正は、宮内省に入って東宮侍従や式部官を務める一方で、実業家としても京城日報社長、日英水電・早川電力役員などを務めた。

 

日本は1940年のオリンピックを東京に招致しようと気運が高まる中、1934年(昭和9年)のIOC総会で委員に選出された副島道正の本心は「イタリアに譲った方が良い」というものだった。

しかし、1935年(昭和10年)になると嘉納治五郎らの情熱におされ副島道正は、イタリア大使となった杉村陽太郎と共に渡欧し、ライバルであったローマの立候補撤回をムッソリーニに求めることとなった。

この時、副島道正はインフルエンザと肺炎を発症してしまい、予定より遅れてムッソリーニと会談するというアクシデントもあったが、ローマの立候補撤回を約束させることに成功した。

 

 

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その後、ムッソリーニが約束を反故にし立候補するなど事態は二転三転するも、結果的にローマは正式に立候補を撤回する。

そして1936年(昭和11年)、副島道正はIOC委員長のラトゥールを日本に迎えて現状を説明し好感触を得ると、ベルリンで開かれたIOC総会に出席。

開催地を決める投票の際、日本の招致委員会を代表して嘉納治五郎が「日本が遠いと言う理由でオリンピックが来なければ、日本がヨーロッパのオリンピックに出る必要はない」と演説してアジア初となるオリンピック開催を東京が勝ち取った。

 

しかし、副島道正が招致に貢献したこの1940東京オリンピックは、やがて日中戦争の悪化などにより返上となってしまう。

副島道正はその後、1947年(昭和22年)の貴族院廃止まで貴族院議員を務めたあと1948年〈昭和23年〉に死去した。享年77。

 

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【いだてん】あらすじ

 

【いだてん】人物・キャスト

あ:浅草の人物

あ:東龍太郎(松重豊)

い:池部幾江(大竹しのぶ)

い:犬養毅(塩見三省)

い:岩田幸彰(松坂桃李)

お:大隈重信(平泉成)

お:大森安仁子/アニー(シャーロットケイトフォックス)

お:大森兵蔵(竹野内豊)

お:緒方竹虎(リリー・フランキー)

お:押川春浪(武井壮)

か:河西三省(トータス松本)

か:金栗家の人物

か:金栗実次(中村獅童)

か:金栗四三(中村勘九郎)

か:嘉納治五郎(役所広司)

か:可児徳(古舘寛治)

く:黒坂辛作

げ:ゲネンゲル

こ:河野一郎(桐谷健太)

こ:小梅(橋本愛)

こ:古今亭志ん生(ビートたけし)

し:シマ(杉咲花)

す:杉村陽太郎(加藤雅也)

せ:清さん(峯田和伸)

そ:副島道正(塚本晋也)

そ:孫基禎

た:高石勝男(斎藤工)

た:高橋是清(萩原健一)

た:橘家円喬(松尾スズキ)

た:田畑政治(阿部サダヲ)

て:天狗倶楽部メンバー

な:永井道明(杉本哲太)

な:永田秀次郎(イッセー尾形)

な:中川臨川(近藤公園)

な:南昇竜

に:二階堂トクヨ(寺島しのぶ)

の:野口源三郎(永山絢斗)

は:春野スヤ(綾瀬はるか)

ひ:人見絹枝(菅原小春)

ひ:ヒトラー

ひ:平沢和重(星野源)

ほ:本庄(山本美月)

ま:前畑秀子(上白石萌歌)

み:美川秀信(勝地涼)

み:三島家の人物

み:三島弥太郎(小澤征悦)

み:三島弥彦(生田斗真)

み:三島和歌子(白石加代子)

み:美濃部孝蔵(森山未來)

む:ムッソリーニ

む:村山龍平

よ:吉岡信敬(満島真之介)

ら:ラザロ

 

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