いだてん関連

いだてん|ミルクホールとは?大河ドラマでシマ(杉咲花)が働く大正時代の庶民の社交場

投稿日:2018年12月23日 更新日:

大河ドラマいだてん
~東京オリムピック噺~

2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で登場する杉咲花が演じる三島家の女中「シマ」。

この「シマ」は金栗四三の「やがて日本も西洋のように女子スポーツが盛んになるかもしれない」という言葉に背中を押され、三島家を離れて働きながら東京高等女子師範学校に通うことになりました。

そんなシマが働いていたのが『ミルクホール』と呼ばれる施設。

この『ミルクホール』は物語の中でも四三や嘉納治五郎などが利用するなど度々登場してきます。

現在で言えば、カフェ、喫茶店にあたる『ミルクホール』ですが、この記事では『ミルクホール』が作られたきっかけや、その歴史についてを簡単に紹介していきます。

 

出典:http://tokyo-modernclub.com/

スポンサーリンク

 

ミルクホールとは?

ミルクホールとは名前の通り、もともとはミルクを提供することを目的とした飲食店。

政府が日本人の体質改善のため、ミルクを飲むことを推奨し、明治時代にミルクホールは作られていった。

日本でコーヒーが出されるようになったのは明治中期のことだったが、当時カフェと呼ばれる飲食店では主に洋酒が提供されていた。

銀座のカフェでは文化人が集まり、洋酒を片手に文化や政治について語り合う姿が若者の憧れの対象となったいた。

やがて、同じ銀座にコーヒーを提供するカフェが登場し、ブラジルで一旗揚げようとする移民のきっかけになるほど、安価なブラジル直輸入のコーヒーは好評を得ていった。

すると、ミルクホールにおいてもコーヒーが提供されるようになり、学生や庶民は気楽にコーヒーを楽しむ場として利用するようになった。

駅の周辺に立地していたミルクホールは洋菓子、食パンなどの軽食も摂ることができ、新聞、雑誌なども置いて人気を博し、町の社交場として大正時代に全盛期を迎えた。

しかし、ミルクホールは関東大震災と太平洋戦争で多くが焼失してしまい、やがて流行は喫茶店に変わっていった。

 

出典:http://www.masaemon.jp/

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

-いだてん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

いだてん|戒厳令とは?関東大震災、二・二六事件などの緊急事態に発令された法令を簡単に紹介

大河ドラマ「いだてん」 戒厳令とは 大河ドラマ「いだてん」で嘉納治五郎たちが東京オリンピック誘致に向けて動き出す中で東京で起こるのが二・二六事件です。 この二・二六事件は、陸軍の青年将校たちが「昭和維 …

いだてん|永田秀次郎(イッセー尾形)震災市長が前畑秀子に言ったひどい言葉が金メダル獲得につながった?

大河ドラマ「いだてん」 永田秀次郎 大河ドラマ「いだてん」でイッセー尾形が演じるのは、東京市長の永田秀次郎。 この永田秀次郎は東京市長を2度務めており、1回目の市長時代では大河ドラマで「復興市長」とし …

いだてん|古今亭志ん生(美濃部孝蔵)ビートたけしと森山未來が大河ドラマで演じる破天荒な落語家

大河ドラマ【いだてん】 ~東京オリムピック噺~ 2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で登場するビートたけしが演じる『古今亭志ん生(ここんていしんしょう)』。 『古今亭志ん生』は …

いだてん|中沢臨川とは?金栗四三の世界記録はこの人のおかげだった?距離測定を誤った天狗倶楽部のNO.2

大河ドラマ【いだてん】 ~東京オリムピック噺~ 2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主人公・金栗四三(かなくりしそう)は羽田運動場で行われたストックホルム・オリンピック予選会 …

いだてん|杉村陽太郎(加藤雅也)文武両道の嘉納治五郎の愛弟子は超エリート外交官!

大河ドラマ「いだてん」 杉村陽太郎 大河ドラマ「いだてん」で加藤雅也が演じるのが杉村陽太郎。 杉村陽太郎は東京帝国大学出身の超エリート外交官であり、柔道6段の腕前で嘉納治五郎の愛弟子でもあった人物です …