いだてん関連

いだてん|池部幾江とは?大河ドラマで大竹しのぶが演じる春野スヤが大好きな四三の義母

投稿日:2018年12月23日 更新日:

大河ドラマ【いだてん】
~東京オリムピック噺~

2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で大竹しのぶが演じる『池部幾江(いけべいくえ)』は池部家の跡継ぎに金栗四三を養子に欲しがる役で登場します。

本来、『池部幾江』は金栗四三の叔母であるため、金栗四三を養子にするという話があったのでしょうが、今回の大河ドラマの設定では遠縁の親戚となっており、そもそも金栗四三を養子にしたのではなくて春野スヤを嫁として池部家に迎えたいから仕方なしに金栗四三を養子にするという物語になっています。

史実の方では金栗四三が「マラソンランナー」としてやっていけたのは、この『池部幾江』の資金力のおかげと言えますが、大河ドラマ「いだてん」ではマラソンに熱心になっている金栗四三に対し、終始いらだちを見せる『池部幾江』となっています。

おそらく、この『池部幾江』が序盤で史実と大河のギャップが一番激しい人物なのではないでしょうか。

 

この記事では、簡単ではありますが史実の『池部幾江』の生涯について紹介していきます。

 

出典:https://www.nhk.or.jp/

スポンサーリンク

 

 

叔母から義母へ、四三が欲しい池部幾江

池部幾江は金栗四三の叔母で同郷の池部家に嫁いでいた人物です。

この地域に広大な土地を持つ池部家は、働かなくても生活が出来る程の資産家として有名でした。

しかし、池部幾江は夫に先立たれてしまい、子供も居なかったことから池部家の跡継ぎが必要だと考えます。

そして白羽の矢が立ったのが、甥っ子の金栗四三でした。

大正2年(1913年)、池部幾江は金栗家の四男・金栗四三を養子に欲しいと頼みました。

 

出典:https://www.nhk.or.jp/

 

 

金栗四三は東京にいましたが、すでに日本初のオリンピック選手としてマラソンに出場し、地元熊本では有名人でした。

はじめ金栗家の家長・金栗実次は弟を養子に出すことを断りましたが、池部幾江がどうしてもと懇願するので、東京の金栗四三に相談します。

すると、金栗四三は次回のベルリン・オリンピックに向けて練習をしたいので「東京にいられるのであれば」という条件で承諾し、池部家を継ぐことが決まりました。

さらに池部幾江は跡取りとなった金栗四三が結婚すれば、池部家もさらに安泰になると考え、金栗実次と勝手に縁談話を進めていきます。

そこで結婚相手に選ばれたのが、医者の娘・春野スヤでした。

春野スヤは金栗四三のマラソンへの情熱を理解しており、金栗実次も春野スヤのことが気に入っていました。

そして金栗実次は金栗四三に一旦帰郷するよう促し、春野スヤと結婚前提にお見合いするよう命じました。

こうして金栗四三は学校を卒業すると帰郷し、初対面の春野スヤと見合いした翌日に結婚式を挙げました。

しかし、5日後にはトレーニングのため金栗四三が1人で東京へと戻り、2人の結婚生活は最初から別居状態になりました。

 

 

スポンサーリンク

 

 

息子・四三を支援する池部幾江

その後の池部幾江は東京に毎月仕送りを続け、金栗四三は働かずにマラソンを続けていました。

やがて選手生活を終えた金栗四三は東京で教師として女子体育の普及に励みましたが、体育嫌いの校長と対立して熊本に戻ってくることになりました。

池部幾江はやっと帰ってきた跡取りを喜び、金栗四三には仕事などさせずに好きなマラソンだけするように言います。

有名人だった金栗四三には多くの学校から校長就任の依頼がありましたが、池部家への恩返しのために校長の話は断り、熊本県でマラソンの普及や地元の農業発展に力を入れました。

 

しかし、昭和11年に東京オリンピックの開催が決定すると、金栗四三は恩師・嘉納治五郎に上京を要請されます。

金栗四三は2度と上京しないと約束していましたが、池部幾江は「寂しいけれど国家のために我慢します」と上京を後押ししました。

さらに、妻・スヤも「子どものこともあります。すぐに上京できませんから、とにかく先に上京して下さい」と言いました。

2人の後押しで金栗四三は上京してオリンピック選手の育成に励むことになりましたが、その後日中戦争の影響から東京オリンピックは返上となってしまいました。

金栗四三は故郷に帰ろうと思いましたが、池部幾江は東京に慣れたばかりの四三の子供たちのこともあるので、そのまま残ることを許しました。

やがて戦況の悪化から昭和20年に熊本県の池部家に戻った金栗四三を、池部幾江はスヤと共に時に厳しく、時に優しく支え続けていきました。

 

 

スポンサーリンク

 

【いだてん】あらすじ

 

【いだてん】人物・キャスト

あ:浅草の人物

あ:東龍太郎(松重豊)

い:池部幾江(大竹しのぶ)

い:犬養毅(塩見三省)

い:岩田幸彰(松坂桃李)

お:大隈重信(平泉成)

お:大森安仁子/アニー(シャーロットケイトフォックス)

お:大森兵蔵(竹野内豊)

お:緒方竹虎(リリー・フランキー)

お:押川春浪(武井壮)

か:河西三省(トータス松本)

か:金栗家の人物

か:金栗実次(中村獅童)

か:金栗四三(中村勘九郎)

か:嘉納治五郎(役所広司)

か:可児徳(古舘寛治)

く:黒坂辛作

げ:ゲネンゲル

こ:河野一郎(桐谷健太)

こ:小梅(橋本愛)

こ:古今亭志ん生(ビートたけし)

し:シマ(杉咲花)

す:杉村陽太郎(加藤雅也)

せ:清さん(峯田和伸)

そ:副島道正(塚本晋也)

そ:孫基禎

た:高石勝男(斎藤工)

た:高橋是清(萩原健一)

た:橘家円喬(松尾スズキ)

た:田畑政治(阿部サダヲ)

て:天狗倶楽部メンバー

な:永井道明(杉本哲太)

な:永田秀次郎(イッセー尾形)

な:中川臨川(近藤公園)

な:南昇竜

に:二階堂トクヨ(寺島しのぶ)

の:野口源三郎(永山絢斗)

は:春野スヤ(綾瀬はるか)

ひ:人見絹枝(菅原小春)

ひ:ヒトラー

ひ:平沢和重(星野源)

ほ:本庄(山本美月)

ま:前畑秀子(上白石萌歌)

み:美川秀信(勝地涼)

み:三島家の人物

み:三島弥太郎(小澤征悦)

み:三島弥彦(生田斗真)

み:三島和歌子(白石加代子)

み:美濃部孝蔵(森山未來)

む:ムッソリーニ

む:村山龍平

よ:吉岡信敬(満島真之介)

ら:ラザロ

 

【いだてん】関連記事

スポンサーリンク

-いだてん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

いだてん|大隈重信(平泉泉)大河ドラマに連続登場した明治の英雄は「天狗倶楽部」の巣窟・早稲田大学の創始者

大河ドラマ【いだてん】 ~東京オリムピック噺~ 2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で登場する平泉成が演じる『大隈重信』。 この『大隈重信』は、前年の大河ドラマ「西郷どん」で西 …

いだてん33話あらすじネタバレ関連記事「ムッソリーニ、小松勝、二・二六事件」についての記事で33話を深く知ろう!

大河ドラマ「いだてん」第33話 あらすじ・ネタバレ・関連記事 ここでは、より大河ドラマ「いだてん」を楽しんでもらうため、いだてん第33話で登場する人物や歴史用語など深堀りした記事をまとめてあります。 …

いだてん東京五輪招致チーム(田畑政治・岩田幸彰・平沢和重・東龍太郎)大河ドラマ後半に本格登場する田畑政治の協力者を紹介

大河ドラマ【いだてん】 ~東京オリムピック噺~ この記事では、大河ドラマ「いだてん」の後半の主人公である田畑政治が率いる東京オリンピック招致チーム(岩田幸彰・平沢和重・東龍太郎)について史実をもとに紹 …

いだてん|五・一五事件とは?話せば分かる犬養毅を暴走した青年将校の凶弾が襲ったクーデター

大河ドラマ「いだてん」 五・一五事件とは 大河ドラマ「いだてん」では、ロサンゼルス・オリンピックの直前に田畑政治は首相・犬養毅と面会し、オリンピック派遣選手応援歌発表の式典に出席することをお願いします …

いだてん|幻の1940東京オリンピック①【招致成功編】嘉納治五郎の夢、開催決定までの歴史を簡単にご紹介!

大河ドラマ「いだてん」 幻の1940東京オリンピック①【招致成功編】 大河ドラマ「いだてん」は、これまでの1人の偉人の生涯を追ったドラマではなく、「東京オリンピック」開催のために尽力した歴史を描いたド …