大河ドラマ「いだてん」
五りんの父親・小松勝
大河ドラマ「いだてん」の最初からずーと引っ張ってきた神木隆之介が演じる「五りん」の父親の謎。
金栗四三編が終盤に近づく中、発表されたあらすじから五りんの父親についての情報がありましたので、今回ご紹介したいと思います。
完全に確定したわけではありませんが、ほぼ間違いなくこの人物が五りんの父親だと考えられます。
まだまだ知りたくない。ネタバレされたくない。って方はお控え下さい。
はじめに
憶測が憶測を呼び、かなり深い謎となっていった五りんの父親に関する謎。
結局、この謎はあまりにもあっけなく解決することになりそうです。
最初にタイトルなどには答えは出ていますが、ここからはとりあえず、これまでの五りんの父親の謎について振り返ることころから始めます。
読むのがめんどくさい方は、最後まですっとばして下さい。
五りんの父親説の変遷
そもそも、五りんの父親が謎になっているのは本人が父親の顔を知らずに育っていたから。
そして「五りん」という名前は古今亭志ん生からもらった名前であり、本名ではありませんでした。
最初の時点で分かっていた名前は「小松」という名字と、熊本県に関係している人物ということだけです。
このことから当初「小松」の名を持つ登場人物を探すことになりましたが、どういうわけか全く物語には登場してきません。
このため「小松」は母方の姓であるとか、祖父母が物語の重要人物で父親は養子に出されたのではないかという推測をしていました。
五りんは母親のハガキにあった「志ん生」の名前を見て、古今亭志ん生に会いに行き、そのまま弟子入りしています。
このとき初めて「五りん」の名をもらったのわけですが、突然やってきた無礼な青年を簡単に受け入れてしまっことは普通じゃ考えられません。。
このことから可能性は薄いながらも、五りんは実は古今亭志ん生の子供や孫ではないか?との説が囁かれました。
さて、当の五りんは亡き父親の言いつけとして毎朝冷水をかぶっています。
五りん自身は父親の顔を知らないわけですから、この言いつけは父親が母親に託したものなのでしょう。
冷水をかぶるという行為は金栗四三が毎朝行っていたことなので、五りんは結局、主人公である金栗四三の子供や、孫なのではないかという説が噂されるようになりました。
さらに、四三が養子にいった池部家ゆかりの人物にも毎朝四三の水浴びを見ていたわけですから、この時点では様々な可能性があったと思います。
しかし、この頃に「いだてん」本編ではなく、NHK公式HPなどで五りんの出自について重要なヒントを出してきます。
そのヒントが「足元」というキーワード。
よく見ると、五りんは高座で着物を着ながら足袋ではなく、派手な色の靴下を履いています。
このヒントによって、これまでの説は一掃され、代わりに急浮上したのが足袋や靴下に関係する人物=足袋職人の黒坂辛作の孫ではないかという説でした。
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しかし、その後は五りんの父親については一向に語られることはなく、黒坂辛作との関係性も全くないまま物語が進んでいきます。
そしてこの問題はあまりに放って置かれすぎたため、たまに登場してはインパクトを残していく人物たちの父親説、祖父母説が代わる代わる生まれるようになります。
まず、足袋とも関係性が深い人力車夫の清さんが父親、祖父説。
次に熊本出身の美川秀信が父親、祖父説。
さらに同じ熊本出身の小梅が母親、美川が父親、祖父母説。
四三の下宿先の向かいで水浴びを見てしまったシマが母親、祖母説。
父親が四三と共に箱根駅伝を走ったとの情報があれば、このときの学生が父親、祖父説。
物語が進んで清さんと小梅が結婚すると、二人が両親、祖父母説。
村田富江たち女学生が登場すると、女学生の誰かが母親説。
などなど、もう父親のことではなく、母親単体の説まで飛び出す何でもアリの混乱状態になったわけです。
五りんの父親がついに判明!小松勝とは?
脚本を手がける宮藤官九郎なりの伏線を探ろうとすればするほど、深みにハマッていったこの五りんの父親の謎。
結局、この謎はあまりにもあっけなく解決することになりそうです。
それは物語の後編とも言うべき、田畑政治編で「小松」の名字を持つ人物が登場してくるからです。
その名は「小松 勝(こまつ まさる)」。
誰が演じるのかは現時点で分かっていませんが、この小松勝が突然現れて、熊本で金栗四三の弟子になるという、なんともあっけない展開を見せてくれるのです。
※NHK公式によると、小松勝役は仲野太賀さんに決定したようです。
あらすじ的には、小松勝は金栗四三の著書に感銘を受け、九州一周マラソンチャレンジをしている途中、四三のいる熊本の池部家に立ち寄って何か言葉をもらおうとしました。
若い頃の自分を重ね合わせてたぎってきたのか、それとも池部家での庄屋の旦那としての生活に嫌気がさしていたのか、この小松勝のチャレンジを気に入った四三は、なんとそのまま九州一周に同行してしまいます。
その後、嘉納治五郎の誘いで東京に上った四三は小松勝を「弟子」であると紹介し、オリンピックに出場させて金メダルを取らせるとまで言っています。
さすがにここまで揃ってしまうと小松勝が五りんの父親でない方がもはやおかしいかも。
少々ガッカリするような内容ですが、それは五りんの父親の謎を解こうと、ハードルを上げてしまったこちら側のせい。
まぁ今後、靴下がどのように関係してくるのか分かりませんし、ここからもしかすると大どんでん返しがあるのかもしれませんので、最後まで見守ってみましょう。
五りんの母親はシマの娘・りく?
さて、五りんの父親に関しては上記のとおり、ほぼ間違いなく「小松勝」だろうということで紹介しましたが、五りんの母親についても「もしかするとこの人では?」という人物がいるので今回紹介しておきます。
その女性は関東大震災で行方不明となったシマの娘「りく」という女性。
シマとそっくりに成長した「りく」は、金栗四三が小松勝を連れて上京したときにハリマヤで働いていることになっています。
(四三は「りく」を見るなり、シマが生還したと勘違いしていることから、「りく」はすでにかなり大きく成長している。15歳ぐらいか。)
あらすじからはここまでの情報なのですが、すでに本編ではシマの回想話になると、なぜかいつも五りんが登場してきます。
もし、金栗四三の上京が「小松勝」と「りく」を引き合わせ、「五りん」が生まれたのだとすれば納得できる話ですよね。
追記:第23話「大地」で、上記の母親の件は五りんが「祖母が被災(関東大震災で)被災した」と語っており、その後にシマの写真を見せていました。
突然すぎてビックリしましたが、予想が当たっていて良かったです!
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