大河ドラマ「いだてん」
韋駄天とはどんな神様?
大河ドラマ「いだてん」の題名になっている「韋駄天」という神様。
「韋駄天」といえば主人公の金栗四三のように足の速い人を指す代名詞にもなっていますが、本来の「韋駄天」は軍神、戦争の神として信仰された神様でした。
この記事では「韋駄天」と共に、アレクサンドロス大王がモデルとなったとされる「韋駄天」の前身「スカンダ」について簡単に紹介します。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
韋駄天とは
ヒンドゥー教の神・スカンダが仏教に入って仏法の護法神となったもの。
もともとはを塞建陀天または私建陀天と漢訳されたが、やがて建駄天が違駄天となり、さらに道教の韋将軍信仰と習合して韋駄天と称されるようになった。
唐風の甲冑をまとって剣を持つ若い武将の姿で描かれることが多い。
韋駄天は鬼神が仏舎利を奪って逃げた際に、これを追い駆けて取り戻したという話から、足の速い神、盗難除けの神として信仰されるようになった。
また、韋駄天が釈迦のために駆けまわって食物を集めたことから、「御馳走」という言葉が生まれた。
韋駄天のもととなったスカンダとは
軍神、戦争の神で、その名はイスカンダル(アレキサンダー大王)から転じたとされる。
これはアレクサンドロス大王がインド直前まで遠征した折、土着の神に対する影響を与えたためという。
スカンダは6つの頭と12本の腕を持ち、槍を構えて孔雀に乗る姿で表され、その影響で韋駄天も同様の姿で描かれることがある。
スカンダには別名が多く、「すばる(プレアデス星団)」と関係を持つ者という意味のカルティケーヤなど64種類の名を持ち、韋駄天もその一つである。
スカンダは誕生4日目で天地が震えるほどの雄たけびをあげ、神々が激怒して殺そうとしたがどうしても勝てなかった。
そこで神々はスカンダを和解し、神軍の最高司令官に任命した。
そしてスカンダは誕生6日目にして魔人たちを完全に撃破してしまうのである。
大河ドラマ「麒麟がくる」あらすじ関連記事
下の記事では、大河ドラマ「麒麟がくる」のあらすじや登場する人物、キャスト、ゆかりの場所などを紹介しています。本編の予習、復習にお使い下さい。