大河ドラマ「いだてん」
第22話「ヴィーナスの誕生」おさらい
この記事では大河ドラマ「いだてん」の第22話「ヴィーナスの誕生」をおさらいし、感想を書いています。
人見絹枝と女子の乱!
大河ドラマ「いだてん」の第22話「ヴィーナスの誕生」いかがでしたか?
とにかく女・女・女のゴリ推しがめちゃめちゃ面白くて、1時間が一瞬で過ぎちゃいました。
もう、来週が気になっちゃってしょうがありません。
どうやら来週は大正12年9月1日、そう関東大震災が描かれるようなので展開が楽しみで楽しみで。
では、村田富江らが起こした女子の乱の第22話のおさらいと感想です。
まず、今回は「東京おりん噺」ってことで、孝蔵と妻・おりんとの結婚から話がスタート。
落語パートにはあまり興味がない私にとっては正直どうでもいい話なんですが、孝蔵のクズっぷりがなかなか素晴らしいww。
孝蔵はとんとん拍子に出世して「真打」になるのに、せっかくもらった羽織も袴も質に入れて遊びまくっちゃうなんて。
しかも、その羽織は昔一緒に旅をして腕を磨いていた三遊亭万朝(柄本時生)が、金にだらしない孝蔵がいざって時に用意してくれていた物。
口では「ありがてぇ」なんて言っておきながら、もらったその帰り道で金に換えて酒、女、バクチに使っちゃうなんてクズ中のクズだろ!。
さらに、清さんと小梅が取りもってくれた縁談話でも孝蔵がクズっぷりを発揮。
貧乏なのに嫁いでくれた、おりん(夏菜)に対しての仕打ちがあまりにもヒドイ。
祝いの尾頭付きは「たいやき」だし、祝儀をかっさらってやっぱり酒、女、バクチに使っちゃうし。
どんだけ、この男クズなんすか?
よくもまぁ、おりんはこの男と結婚しようと思ったよね。
父親もおりんも男を見る目がないよね。
あ、のちのちスゴイ落語家として大成していくんだから、見る目はあったのか(笑)。
結果があらかじめ分かっているから許せるものの、この時点では孝蔵は男としてってより、人間としてクズでしかない。
あんなにカワイイ嫁さんもらってることも許せん!(笑)
いいなぁ~クソクズ野郎・・・
さて、序盤では人間の汚い部分を思う存分見せられた今回ですが、オープニング後は女子たちの清々しい展開に移行しちゃう。
すっかり金栗四三のスポーツ熱に侵されてしまった第二高女(竹早)の村田富江(黒島結菜)たち。
もともと村田たちがスポーツをやりたくないってっ言っていたのは、「シャン(美人)じゃないから」って理由でした。
簡単に言えば、カワイクないからやりたくないってことでしょ。
だから、スポーツに目覚めてもそういうトコだけは譲らないんすね。この子たちは。
テニスをやるにしても外国人有名選手のスタイルに憧れて自作でユニフォーム作っちゃうという、分かりやすい「形から入るタイブ」ってやつね。
いや、実際にカワイイんだけど、チヤホヤされ過ぎてやっぱり実力がともなってなかったんだろうなぁ~。
一応、四三のアスリートとしてのあ「足」には興味があったみたいで陸上とかもはじめてましたけど、理由は「シャンになりたい」ってことだから動機が不純と言えば不純だわ。
だから、人見絹枝というホンモノにあったときにコテンパンにされちゃうんだよ。
ダンサーの菅原小春が演じることで注目を浴びている人見絹枝は、のちに日本初の女子オリンピック選手となる超一流アスリート。
そもそも東京の竹早でチヤホヤされ「シャンになりたい」とか言ってる都会っ子が、岡山の田舎育ちのバケモノに時点で勝てるわけないw。
だいたい、あんたたちが「パパ」って慕っている金栗四三だって、熊本の野生児みたいなバケモノだからね。
都会っ子が見本にするような人物じゃないんすよ。ハングリーさが違うんだから。
人見絹枝からは「別に勝ちたくないんすけど、勝っちゃうんすよ」みたいな発言もかまされて悔しがる竹早ガールズにはちょっと「ざまぁ」って思ってしまった。
ま、いい子たちなんですけどね。フォローになってないか(笑)。
その後、負けた悔しさもあったのかな?四三主催の女子陸上大会で活躍を見せる村田富江。
でもこのときに村田富江が取った行動が問題になってしまうことに。
その行動というのが、スパイクがきついから靴下を脱いで素足で走っただけ。
しかし、この時代には大問題だったよう。
大変だな~この時代はさぁ~。
孝蔵のようなクズを相手にする遊女もいるのに、一方では足出すだけで新聞載るんですよ。
この時代の基準ってどうなってんだって話ですよ。
ま、そんなこんなで村田富江の父・大作(板尾創路)が学校に乗り込んできて大激怒するんですが、この時の四三の金八先生っぷりは良かったね。
「女子が足を出してなにが悪い!まず、なぜ日本記録を出したことを褒めてやらない?」
おぉぉぉ~、いつの間に「マラソンバカ」から「熱血先生」になったんだよ四三は。
カッコイイじゃないか!
でも、気になったのはその後の言葉。
「足をだしたとかの問題は、家でやってくれ」
・・・・?・・・・
おいおい、先生・・・責任丸投げやん(笑)。
しかも、「あんたたちがそんなんだから、ヨーロッパに勝てない」という、急に話題をすり替えるというオマケつき。
たしかにそうかしれないけど、完全に自分の思い、考えを押し付けてますな。
言ってることは大作と変わんないじゃん(笑)。
そんな言葉のせいか、どうかは知りませんが、そのあと退職勧告されちゃう金八先生、いや金栗先生。
これに怒ったのが、すっかり金栗先生にハマっている村田富江たち女学生たち。
教室に立て籠り、大人たちを相手に「女子の乱」を起こしちゃう。
「『女らしい』って何か?」を問う女学生たちの見事な啖呵にグウの音もでない先生たち。
説得にまわっていた先生側のシマ(杉咲花)も「うん。反論なしです。」って(笑)。
さぁ、来週どうなるのかなぁ~。これは面白いぞ~。
あと、今回はシマについて理由はのちのち分かるとは思うのですが、かなりの時間が費やされてました。
女学生たちがスポーツに目覚め、女子スポーツが広まっていく中、妊娠が発覚したシマ。
周りが動き出したのに、自分は「母」になることで「オリンピックに出れば?」なんていう四三に気をつかっていたんでしょう。
でも、結局は四三も喜んでくれて幸せいっぱいのシマ。良かったねぇ~。
その後、竹早が岡山でコテンパンにされた相手・人見絹枝に興味を示したシマ。
テニスの試合中から敵である人見絹枝の姿を追い、試合後も陸上を薦め、東京からも手紙を送るというゾッコンぶり。
自分ができないことを簡単にやってのける人見絹枝に憧れていたんでしょうか。
急に訪れた結婚、妊娠、出産と、女子スポーツの波、それを担おうとする若手女子選手たちの活躍。
幸せの最中、シマが「女子スポーツ」のバトンをの渡そうとしているように見えます。
そして来週は、大正12年9月1日という関東大震災の日。
最後のナレーションでもシマの声はなかったし、気になりますよね・・・・・。
ネタバレにはなりますが、もしシマの運命について知りたい方がいたら下に記事を貼っておきます。
覚悟してお読みください。
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勝手にMVP
今回のMVPは、「いだてん」に出ている女子全員。
女学生たちの力を借り、これまでにない展開が始まって「いだてん」が急に面白くなった気がする。
人見絹枝についてもこれからドンドン活躍してきそうだし。
視聴率は相変わらず悪いようですが、ここにきて「女子スポーツ」というスパイスが見事に効いてきましたね。
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