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いだてん|幻の1940東京オリンピック①【招致成功編】嘉納治五郎の夢、開催決定までの歴史を簡単にご紹介!

投稿日:2019年6月29日 更新日:

大河ドラマ「いだてん」
幻の1940東京オリンピック①【招致成功編】

大河ドラマ「いだてん」は、これまでの1人の偉人の生涯を追ったドラマではなく、「東京オリンピック」開催のために尽力した歴史を描いたドラマ。

嘉納治五郎が夢に描いていた日本でのオリンピック開催は、主人公である金栗四三や田畑政治たちの活躍もあって次第に現実味を帯び、1936年(昭和11年)に「1940年・東京オリンピック」開催を勝ち取ることになります。

しかし、この1940年開催の東京オリンピックは戦争の影響で返上され、「幻の東京オリンピック」として後世に語り継がれるようになっていきます。

この記事では、幻となった「1940年・東京オリンピック」の事前準備から招致成功までの歴史を簡単に紹介していきます。

 

東京オリンピック無念の返上編はこちら↓

いだてん|幻の1940東京オリンピック②【無念返上編】嘉納治五郎の死、五輪返上の歴史を簡単にご紹介!
大河ドラマ「いだてん」 幻の1940東京オリンピック②【無念返上編】 大河ドラマ「いだてん」は、これまでの1人の偉人の生涯を追ったドラマではなく、「東京オリンピック」開

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幻の1940東京オリンピック①【招致成功編】

ムッソリーニとの約束

1929年(昭和4年)、日本学生競技連盟会長の山本忠興と国際陸上競技連盟会長のジークフリード・エドストレームは日本で会談し、「日本でのオリンピック開催」について盛り上がっていた。

これが東京市長・永田秀次郎に伝わると、すぐ誘致の機運が高まり出し、さらに山本忠興から「東京開催は実現可能」との報告書を受けて、東京市は公式にオリンピック開催に向けて動き出した。

まず永田秀次郎は国際連盟で事務局次長を務めている杉村陽太郎に招致運動への協力を依頼。

さらに永田秀次郎は留学経験を持つ市会議員を海外派遣し、IOC総会出席者に働きかける運動を行わせた。

 

1932年(昭和7年)、IOC総会で日本は『1940年オリンピック開催候補地』として正式立候補。

当初より東京のライバルとなる開催立候補都市は、ローマ、ヘルシンキと目されていた。

そんな中、日本では長年IOC委員を務めていた岸清一が病死し、代わりに副島道正がIOC委員となる。

すると1935年(昭和10年)、副島道正はイタリア大使・杉村陽太郎と共にイタリア首相・ムッソリーニと直接交渉を行い、ローマが候補地から辞退するという約束を取り付けた。

 

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悲願の東京オリンピック開催決定

副島道正らの尽力でローマ辞退の約束は取り付けたものの、『1944年オリンピック開催候補地』にスイスのローザンヌが手を挙げると、1944年のローマ開催が不可能と考えたムッソリーニは約束を破って『1940年オリンピック開催候補地』に立候補した。

オスロで開かれた開催地を決めるIOC総会では、ヨーロッパでの開催と比べ東京開催の場合の問題点として「高温多雨」と「遠いから旅費と時間がかかる」が挙げられた。

これに対し、東京市が「参加希望国当たり100万円の補助を行う」と反論すると、他の2市も東京に倣い旅費、宿泊費の補助を公表し、開催地は一向に決まる気配がない。

そして政治的圧力で議決が左右されることを嫌ったIOC委員長・ラトゥールによって、開催地決定は1936年のベルリンIOC総会の投票まで延期されてしまった。

 

しかし、このあとイタリアは第二次エチオピア戦争を開始し、ムッソリーニは再びローマの立候補を引っ込め、東京開催を支持する旨を表明した。

国際連盟で事務局次長を務めている杉村陽太郎は、この後エチオピアの不支持を表明しているため、ムッソリーニとの裏取引があったともいわれる。

 

1936年(昭和11年)、IOC委員長・ラトゥールは、ローマの辞退によって一転有利になった東京を調査するため来日。

ラトュールは二・二六事件から立ち直ろうとする東京の姿を高く評価し、日本を離れた。

その後、ベルリンでIOC総会が開催され、開催地決定の投票が行われた。

この時、日本を代表して嘉納治五郎が「日本が遠いと言う理由でオリンピックが来なければ、日本がヨーロッパのオリンピックに出る必要はない」と演説した。

そして投票の結果、東京は36票、ヘルシンキは27票となり、アジア初となるオリンピック開催が決定するのであった。

 

幻となってしまう東京オリンピックへ続く↓

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【いだてん】あらすじ

 

【いだてん】人物・キャスト

あ:浅草の人物

あ:東龍太郎(松重豊)

い:池部幾江(大竹しのぶ)

い:犬養毅(塩見三省)

い:岩田幸彰(松坂桃李)

お:大隈重信(平泉成)

お:大森安仁子/アニー(シャーロットケイトフォックス)

お:大森兵蔵(竹野内豊)

お:緒方竹虎(リリー・フランキー)

お:押川春浪(武井壮)

か:河西三省(トータス松本)

か:金栗家の人物

か:金栗実次(中村獅童)

か:金栗四三(中村勘九郎)

か:嘉納治五郎(役所広司)

か:可児徳(古舘寛治)

く:黒坂辛作

げ:ゲネンゲル

こ:河野一郎(桐谷健太)

こ:小梅(橋本愛)

こ:古今亭志ん生(ビートたけし)

し:シマ(杉咲花)

す:杉村陽太郎(加藤雅也)

せ:清さん(峯田和伸)

そ:副島道正(塚本晋也)

そ:孫基禎

た:高石勝男(斎藤工)

た:高橋是清(萩原健一)

た:橘家円喬(松尾スズキ)

た:田畑政治(阿部サダヲ)

て:天狗倶楽部メンバー

な:永井道明(杉本哲太)

な:永田秀次郎(イッセー尾形)

な:中川臨川(近藤公園)

な:南昇竜

に:二階堂トクヨ(寺島しのぶ)

の:野口源三郎(永山絢斗)

は:春野スヤ(綾瀬はるか)

ひ:人見絹枝(菅原小春)

ひ:ヒトラー

ひ:平沢和重(星野源)

ほ:本庄(山本美月)

ま:前畑秀子(上白石萌歌)

み:美川秀信(勝地涼)

み:三島家の人物

み:三島弥太郎(小澤征悦)

み:三島弥彦(生田斗真)

み:三島和歌子(白石加代子)

み:美濃部孝蔵(森山未來)

む:ムッソリーニ

む:村山龍平

よ:吉岡信敬(満島真之介)

ら:ラザロ

 

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