いだてん|三島和歌子とは?大河ドラマのバケモノ枠!『ほととぎす』で描かれた鬼姑は息子を想う薩摩おごじょ

      2019/01/19

大河ドラマ【いだてん】
~東京オリムピック噺~

2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主人公・金栗四三と共に日本初のオリンピック選手となった三島弥彦には一見すると恐そうな母親『三島和歌子』がいました。

前年の大河ドラマ「西郷どん」で登場した小柳ルミ子演じる「お由羅」のようなバケモノ感が漂っていますが、この『三島和歌子』はとても情に厚い、息子想いの女性です。

弥彦のオリンピック出場に反対しながらも、最後は「お前は三島家の誇り」と背中を押して涙を誘い、異国の地で自信を無くした弥彦を最後まで信じ続ける『三島和歌子』は明治になって生まれた人物とは踏んできた場数が違う所を見せつけています。

この記事では、小説「不如帰(ほととぎず)」のイメージに負けず、三島家を支え続けた薩摩おごじょ『三島和歌子』について簡単に紹介していきます。

 

出典:https://www.nhk.or.jp/

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薩摩おごじょ・三島和歌子

三島和歌子は弘化2年(1845年)に薩摩国の高麗町で、薩摩藩士・柴山権助の次女として生まれました。

父は下級武士でしたが兵学者として名高く、藩士からの人望を集めていました。

ちなみに高麗町は大久保利通が幼少期を過ごしたところで、当然柴山権助とは面識があったと思われます。

家督を継いだ兄・柴山龍五郎の命で、和歌子は14歳の時に薩摩藩士・森岡昌純に嫁ぎますが、その後、兄は京都で「寺小屋事件」を起こして自宅謹慎。

柴山龍五郎と行動を共にしていた三島通庸も謹慎処分となり、身寄りがないために柴山家に身を寄せました。

 

この事件で森岡家は災いが及ぶのを恐れ、和歌子を離婚させて柴山家に返し、実家に戻った和歌子は三島通庸と結婚します。

その後、夫・三島通庸は謹慎を解かれると倒幕運動に参加して戊辰戦争で活躍し、明治新政府でも要職を歴任。

やがて三島通庸は警視総監に就任しますが、政府に不満を持つ不平士族からの常に命を狙われていました。

このため、剣術に覚えのあった三島和歌子は仕込み杖を持って夫に同行し、護衛をしていたといいます。

 

ボディーガード和歌子

出典:http://blog.livedoor.jp/

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不如帰(ほととぎず)と三島和歌子

夫の死後、自分が産んだ子と妾が産んだ子を平等に愛し、三島家を取り仕切った三島和歌子は長男・弥太郎を大山巌の娘・大山信子と結婚させます。

しかし、この大山信子は結婚後まもなく結核に感染したため、協議離婚により大山家に引き取られました。

この時、三島和歌子は大山信子を三島家の人間として迎えれたからには面倒を看させて欲しいと訴えましたが、大山家は返還に応じなかったといいます。

このため、三島和歌子は弥太郎を陸軍中将・四条隆謌の娘・四条加根子と再婚させました。

 

明治31年(1898年)、徳冨蘆花が大山信子をモデルにした小説「不如帰(ほととぎす)」を発表し、ベストセラーとなって芝居にもなります。

この「不如帰(ほととぎす)」には三島和歌子をモデルにした「お慶夫人」が登場し、夫人は結核になった嫁を追い出す極悪非道な姑として描かれていました。

そして芝居を見た三島和歌子は「事実無根」として徳冨蘆花に激怒しますが、世間の人は「鬼」を見るような目で三島和歌子を見ることになりました。

その後、息子の三島弥彦が日本初のオリンピック選手としてストックホルム・オリンピックに出場し、三島和歌子は大正13年(1924年)に死去。享年79。

「不如帰(ほととぎす)」では徹底的に悪役として描かれた三島和歌子でしたが、実際は女中たちにも優しく振る舞い、「女西郷」とまで呼ばれた情け深い女性でした。

 

この本はウソじゃ!

出典:https://s.webry.info/

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