大河ドラマ「いだてん」
第39話「懐かしの満州」おさらい
小松勝の死と古今志ん生
大河ドラマ「いだてん」の第39話「懐かしの満州」どうでしたか?
今回は完全に小松勝と古今亭志ん生の物語。
この二人の話から戦争の悲しさ、愚かさを知ることができました。
舞台は戦時中の満州。
慰問のために満州にやってきた古今亭志ん生と三遊亭圓生たち。
そこに一人の兵隊さんがやって来たのだが、その兵隊さんが小松勝。
小松勝の用事は、志ん生の演目『富久』の主人公「久蔵」の走り方が気に食わないとケチをつけにきただけ。
当然、志ん生はブチギレして追い出されちゃう小松勝。
やがて、戦争が終わり再会した志ん生と小松勝。
ソビエトの侵攻が始まるとの噂で混乱する中で行動を共にすることに。
酒を飲み、夢を語り合った志ん生たち。
その後、始まった寄席では志ん生が小松勝のアドバイスを聞いて『富久』を演じる。
すると『富久』では志ん生が走る姿に熱演し、小松勝は感動して居ても立ってもおられず、外に走り出していきました。
そして小松勝は「志ん生の富久は絶品」と絵葉書をポストに入れた時、ソ連兵に追いかけられて銃撃をうけて死亡。
駆けつけた志ん生は「全部聞いてないだろ。目を覚ませ」と嘆くのでした。
この一連の話、ついに五りん(小松勝の子・小松金治)が、志ん生の口から聞いて父親の最期が明らかになるという展開でしたが、全てを聞いて五りんがどんな言葉を発するのか、泣く準備をして待っていたけど、意外にアッサリと受け入れてて拍子抜けでした。
小松勝の「走ること」への思い、家族への思いには泣かされましたが、一番泣いたのは小松勝の死体をゆする志ん生の姿を見ている三遊亭圓生の顔かな。
グッと涙をこらえている圓生さんの表情が何とも言えない気持ちになりました。
こののち、志ん生は満州での偽装結婚を経て何とか日本に帰国。
一方、ハリマヤには小松勝の遺品が届いて戦死が分かり、金栗四三たちは悲しみに暮れる。
志ん生の満州での結婚の話は実際にあったことだから描いたんでしょうが、正直いらないんじゃないかな?
小松勝のことで悲しんでる中で、あまり意味のない演出だったと思う。
特に盛り上がるところもなかったし、古今亭志ん生が好きだからクドカンが描いたって感じ。
いい話が続いているときに、なぜか「落語推し」がくる。
「いだてん」の違和感というか、ちょっと冷めてしまうところなんだよな~。こういうとこが。
とはいえ、小松勝と古今亭志ん生を通じて戦争の悲惨さは、これまでのドンパチものとは違う形で伝わったと思う。
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次回 第40話「バックトゥザフューチャー」
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