大河ドラマ「いだてん」
第32話「独裁者」おさらい
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大河ドラマ「いだてん」第32話「独裁者」どうでしたか?
今回は結婚と葬式が一緒に来るなどドタバタした展開で忙しかったですね。
あまりのスピード感でもう少し物語の背景を丁寧に描いて欲しいなとも感じてしまいました。
最初は東京市長・永田秀次郎が前畑秀子の銀メダルに不満を言う展開。
「なんで勝てなかったんだよ。もうちょっとじゃん。もったいないなぁ。あぁ悔しい」って感じの永田市長。
その感覚は分からんでもないけど、あんたのその気持ちってある程度「東京オリンピック誘致が有利になる」っていう算段があるからでしょ?
国民もみんなそう思っているとか言ってるけど、そんな人間から出た言葉にはやっぱりイライラしちゃうわ。
だいたい、あのしゃべりかた腹立ちますわ(笑)。
普通にしゃべらんかい!なんという人を苛立たせる話し方なんだよ。
ま、それだけイッセー尾形さんの演技が秀逸だってことでしょうけど。
そのイライラを発散させてくれたのが、田畑政治、岸清一のお二人。
特に岸さんのブチギレ方が最高でした。
だって顔の悪口とか言ってんだもん(笑)。
田畑政治もかなりブチギレしてましたが、外見や容姿に対しては批判してない。
そこらへんは、論客として天才的な田畑政治と不器用な岸清一との違いかな。
さすがの田畑政治も「顔はダメ!言い過ぎ」って、岸さん止めてましたね(笑)。
しかし、結果的にこの永田市長の心無い言葉が前畑秀子の闘志に火をつけ、次回のオリンピックに向けて猛練習を重ねていくことに。
前畑秀子さんは、このときの練習で「プールの中で汗が流れるのが分かった」っていうぐらいの猛練習だったそうですよ。
何かの番組でバタフライ選手だった松田丈志さんが、前畑秀子の練習量を聞いてドンびきしてました。
で、この話、前回放送で「大事件が!?」みたいな終わり方していたのに、そんなでもなくねっすか?
要は永田市長の一言で前畑がもう一回頑張るってだけの話。
事件でもなんでもない。
実際にあった話を、大河ドラマに入れなきゃいけないってだけの場面だったような・・・。
前畑秀子が苦悩するのも一瞬だったし、もう一回頑張ろうとしたのも死んだ両親が枕元に立ったからという非現実的なもので、ここらへんの人物の心の動きの描き方は雑だったと思う。
中途半端にやるんだったら、大河ドラマなんだからしっかりやるか、それとも割り切ってバッサリいってもよかったんじゃないかな。
前畑秀子に感情移入がしづらいよ。
さて、やたらと東京市長に噛みついていた岸清一はその後、昭和天皇にロサンゼルス・オリンピックの報告を行い、なにやら興奮気味。
ものすごく光栄なことだったことは分かるのですが、ここらへんもちょっと雑かな~と。
興奮しまくってたことは分かりますがね。
嘉納治五郎、岸清一の夢である東京オリンピック招致に向けては、今回杉村陽太郎、副島道正を迎えて新体制で臨むことに。
野口源三郎が相変わらず蚊帳の外でウケる。
ポっと出てきた田畑政治がすぐに重役になっちゃうし、急に杉村陽太郎みたいなのも出てくるし、不満たまってるんだろな~野口。
杉村陽太郎はとても優秀な人なんだろうけど、嘉納治五郎の愛弟子なんだからコネといえばコネだもんね。
しかし、杉村陽太郎はいきなり出てきたけど、あのダンディーさはヤバいね。
田畑政治を背負い投げでブン投げて、いきなりの存在感示してるし、こりゃまた面白い人でてきたぞ!
一方、田畑政治の方はというと突然、酒井菊枝さんと急接近。
そして、以前から保留にしていたお見合い相手が酒井菊枝と知って突如プロポーズするという急展開。
とにかく雑!(笑)
「歴史」を描く大河ドラマにとって、田畑政治の結婚は重要な話ではないのは分かりますが、今回の大河ドラマってそういうことじゃないってのがウリなんじゃないの?
全然しゃべらないから、酒井菊枝さんの気持ちもサッパリ分からないし。
やっぱり中途半端なんだよな~。
ここで金栗四三の方についてもちょっとした動きが。
ロサンゼルス・オリンピックの熱狂ですっかりマラソンバカに戻ってしまった四三の前に一人の青年が現れる。
青年は小松勝といい、四三を尊敬してマラソン九州一周を目指しているとのこと。
まともに話も聞かずに、小松勝には足袋をプレゼントし、水をかぶる四三。
そして衣服をひっぺがされ、水をかぶるよう強要される小松勝(笑)。
小松勝が恒例の「ヒャー!」と叫び声をあげた瞬間、場面は変わって五りんが「ヒャー!」と叫ぶ。
これまで謎をされてきた五りんの父親がついにここで判明ってことですね。
そういや、五りんって登場してきた時に名字は「小松」って言ってたと思う。
この小松勝がシマの娘・増野りくと出会って五りんが生まれるってことですね。
この話も中途半端に描かれるような不安が・・・・。
話は戻って嘉納治五郎たち東京オリンピック招致を目指す一同。
しかし、ここで岸清一が死去するという不幸が訪れる。
序盤の岸さんの出番の多さはこういうことだったのか・・・。
東京オリンピックを見ることなく、この世を去った岸さん。
いつも嘉納治五郎に振り回されてたけど、いいコンビだったよね。
脇役だったけど、何か目の離せないゆるキャラのような存在だったような気がします。
お悔やみ申し上げます。
その後、嘉納治五郎たちは東京オリンピック招致にはライバル都市・ローマの存在が問題になる。
まともに戦ってはローマに勝てない。
どうする?どうする?
すると嘉納治五郎はイタリアの独裁者・ムッソリーニと話し合ってオリンピックを譲ってもらおうという無茶苦茶な作戦を立案。
田畑政治には日本を紹介する写真集の作成させて、イタリアへ乗り込むことに?
最後に、田畑政治が作った写真集は世界の人々に見てもらおうというのに「日本」という漢字の題名をつけていた。
かつて日本がはじめてオリンピックに出場した際、プラカードの国名表記を世界に発信するために「JAPAN」にしようとした意見に対し、金栗四三は「日本」であるべきとこだわっていました。
主人公である金栗四三と田畑政治が、時を超えて同じ主張を行ったといういい場面だったと思います。
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