大河ドラマ「いだてん」
第11話「百年の孤独」おさらい
この記事では大河ドラマ「いだてん」の第11話「百年の孤独」のおさらいと感想を書いています。
ピエール瀧逮捕を吹っ飛ばした爽やかな三島弥彦の笑顔!
大河ドラマ「いだてん」の第11話「百年の孤独」どうでしたか?
黒坂辛作を演じるピエール瀧の逮捕を受けて、「いだてん」はどうなっちゃうの?なんて思ってましたが、それを吹っ飛ばすような爽やかな回だったと思います。
何というか、スポーツの楽しさ、清々しさが、ピエール瀧のコカイン使用と完全に真逆になって逆に美しく感じました。
大変な一週間だったけど、グチグチ言っててもしょうがない。
逆境を跳ねのけようとする「いだてん」を応援しましょうよ!
では、「いだてん」第11話のおさらいと感想です。
前回の終わりに浮上した日本のオリンピック開会式での国名表記問題。
「JAPAN」派で皆が納得する中、金栗四三だけが「日本」じゃないと出ないと頑なに主張してました。
「JAPAN」派だった三島弥彦も四三の思いに感化されたのかな?
いつのまにか「日本」派に鞍替えしてました。
「金栗君と僕は戦友だ!国の名前が違っていてはともに戦えない」
遠い異国の地で共に初めてのオリンピック出場を果たす二人の友情は、ホントに強固なものになってたんですね。
さて開会式、日本のプラカードに記されていた国名は「NIPPON」。
後にも先にも「NIPPON」で参加したのはこの時だけだそうですが、明治時代に国際化が進んでいく中、日本人としての誇りを忘れなかった金栗四三の頑固さは素晴らしいの一言です。
「JAPAN」派の大森兵蔵が言うように、日本の初出場を世界に示す意味でいうと「JAPAN」が正解かもしれません。
でも、外国にどう見られるかを意識するより、自分が納得できるもの出場したいという、自分にウソをつかない姿勢が好感持てるじゃないっすか。
結果的に「日本」と「JAPAN」の間をとって「NIPPON」となったわけですけど、互いに歩み寄って落としどころ見つけるのも何か「日本人」らしくていいよね。
あと、個人的には開会式で大森安仁子が「キャー!キャー!」騒いでるのがカワイくてホッコリしました。
やっぱシャーロットさん、カワイイわ♡
そして始まる三島弥彦のレース。
ロッカールームでやたらと緊張している弥彦のもとに、監督の大森兵蔵が現れて名言を残す。
「短距離はタイムを競う競技だ。つまり敵はタイムのみ。一緒に走る選手はライバルではなく、タイムという同じ敵に立ち向かう同志と思いたまえ」
これはグッとくる。マジで名言だわ。
病弱で運動もできなかった大森だからこそ、一緒に走ることが出来る人へ贈れる言葉かもしれませんね。
やっと監督らしいところ見せた大森兵蔵のこの一言、これから色んなスポーツで使ってもらいたいと思います。
「日本人」らしくていいじゃないですか?
私見ですが、柔道とかで勝つとド派手なガッツポーズする選手は正直嫌いです。
相手がいるから勝負ができるんだし、もっと相手を敬うべき。
まぁ、アスリートの苦労が報われた瞬間だから分からなくもないんですが、相手に感謝の気持ちがあれば決してそんなことしないと思うんですよ。
相手を敬わず、戦意を失くさせてしまうような行動で一生勝ち続けた人は最終的に「独りぼっち」になりますよ。
いつか戦う相手もいなくなって、その競技すらできなくなっちゃうじゃないですか。
何のためにやってるの?「自分はすごい」ってことを周りに知らしめたいため?違うでしょ?その競技が好きだからやってんでしょ?
だからこそ戦う相手を敬い、大切にすべき。同じ競技を愛す同志として。
ちょっと熱くなって脱線しましたが、大森兵蔵の言葉はこんなこと考えさせられる深い言葉だったような気がします。
さて、この言葉をもらった三島弥彦はこれまでの悩みが吹っ飛んだような清々しい表情に。
「もっと早く言ってくれよ!」なんてツッコんでるのはちょっと笑えましたが(笑)。
結局100m、200mで大惨敗を喫してしまいますが、弥彦は自己新記録を打ち出して大喜び。
これだよ!これ!スポーツってこういうことなんでしょ!
いや~本当にいいもん見せてもらいました。
一方、スッキリしちゃった弥彦とは逆にマラソンを控える金栗四三が今度はモヤモヤと悩みだす。
ちょっとしたことで弥彦に突っかかって、ちょっとめんどくさい四三くん。
でも、何か悟りを開いたしまったような弥彦はそんなことで怒らない(笑)。
弥彦「それってプレッシャーだな」
四三「プっれsy?」
弥彦「西洋人はそういうらしいよ」
四三「なんだ西洋人も感じる感情なのか。なんか安心した・・・」
これでモヤモヤの正体が分かり笑顔を見せる単細胞の四三くん。
単純すぎるぞ・・・(笑)
このあとちょっと面白かったっす。
弥彦「プレッシャーこじらせるとスランプになるけどね」
四三「え?すらんぷ?何それ??何?何?スランプって何?」
弥彦「何でもないさ。部屋から出てけ。ほれ」
四三「・・・・・・・・・・」
この二人のやりとり、回を重ねてどんどん面白くなってる気がする。
その後、400mを走り終えた弥彦は準決勝の辞退を宣言。
それでも「悔いはない」とやりきった笑顔を見せる弥彦には一同が感動。
嘉納治五郎先生も泣いてましたね。
嘉納先生はきっと「弥彦を連れてきて良かった。これがスポーツだ!」って思ったんでしょうね。
思わずもらい泣きしてしまったよ。
そしてマラソン当日の朝。
いつものように川で水浴びをしている四三に弥彦がやってきて一緒に水をかぶり始める。
スポーツを通じて深まった貧乏田舎学生と金持ちエリートの友情、今回はホントーに見ごたえありました。
ちゃんと見てるか?ピエール瀧!
こんな感動回をあんたは台無しにしようとしたんだぞ!
反省しろ!
あんたの人生のゴールはまだ先だろ?
反省して反省して反省して、ちゃんと戻ってきてゴールしろ!
第11話「百年の孤独」
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勝手にMVP
今回のMVPも前回に引き続き、やっぱり三島弥彦。
大森兵蔵の言葉で、もはや「仏」のような悟りの境地に達しちゃった(笑)。
スポーツを通じて人間が一回りも二回りも大きくなっていく瞬間を今回見させてもらいました。
次回 第12話「太陽がいっぱい」
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