大河ドラマ「いだてん」
第11話「百年の孤独」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年大河ドラマ「いだてん」第11話「百年の孤独」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第11話「百年の孤独」
NHK公式 あらすじ
1960年、東京オリンピックを控え田畑政治(阿部サダヲ)は、ストックホルムオリンピックの記録映像に見入る。1912年7月のストックホルム大会開会式。四三(中村勘九郎)と弥彦(生田斗真)は日本初のオリンピック選手として晴れやかに入場する。短距離走に挑む弥彦はレース前に極度の緊張状態に陥るが、監督の大森兵蔵(竹野内豊)の言葉によって本来の自分を取り戻し、一世一代の大勝負に臨む。
大河ドラマ「いだてん」
第11話「百年の孤独」
あらすじ【ネタバレ注意】
プラカード
開会式で持つプラカードの国名表記については、金栗四三が「日本」という表記でなければ出場しないと譲らなかった。
「俺は、頑固な肥後ものなんで、すいません」
すると、最初は「JAPAN」がいいと言っていた三島弥彦まで金栗四三に同意し始めた。
「金栗君と僕は戦友だ!国の名前が違っては共に戦えない!」
そして金栗四三は、自分はここに来るまで「日本」の人々の顔を思い出して辿り着いたことを語った。
「俺はJAPANじゃない。日本人です」
すると、今まで何も話さなかった嘉納治五郎が立ち上がって言った。
「頼もしいっ!」
嘉納治五郎は自分が遅れたことで皆の気持ちがバラバラになっていたかと心配していたが、互いに認め合っているから意見をぶつけ合えるのだと感じたのだ。
「これぞ相互理解!私の不在が、君たちに成長を促した!遅れてきて大正解!」
あっけに取られる皆をよそに嘉納治五郎は筆を取り、国名を書き記した。
7月6日の開会式、晴天のスタジアムには28ヵ国、3,000人の代表が集まっていた。
各国の選手団は100人を超える人数だが、日本は金栗四三と三島弥彦、嘉納治五郎と大森兵蔵のの4人しかいない。
そこで、京都帝国大学からベルリンに留学していた田島錦治も呼び寄せられ、現地案内のダニエルも「遠目には分からないから」と行進に加わり、大森安仁子は観客席からカメラ片手に観覧することとなった。
午前10時半、2万人の観客の拍手に迎えられて入場行進が始まる。
三島弥彦は国旗を持って行進し、金栗四三は嘉納治五郎が考えた国名を記したプラカードを持っていた。
そこに書かれていたのは『JAPAN』でもなく『日本』でもなく『NIPPON』だった。
開会式のあと、三島弥彦が出場する100m走の予選が始まった。
レースを控えた弥彦がロッカールームで緊張している頃、東京の三島邸には3週間前に出した手紙が届いていた。
「戦意喪失、西洋人に怯えるばかりで走る気になれない。兄上、母上、これが最後の手紙になるかもしれません。短い人生でしたが・・・」
途中で突然、和歌子がシマの手から手紙をふんだくり言った。
「わっはっは!心配せんでよか。『弥彦は勝ちます。薩摩隼人の底力を見せてやります』と続きに書いてあるでごわす!」
皆を心配させまいと和歌子は笑い飛ばしてウソをついていた。
「弥彦は必ず勝つ!」
三島弥彦の惨敗
ロッカールームでは、鬼気迫る表情の三島弥彦に大森兵蔵が声をかけていた。
「三島くん、短距離走はタイムを競う競技だ。敵はタイムなんだよ。一緒に走る選手はタイムという同じ敵に立ち向かう同志なんだ」
大森の言葉に弥彦は少し勇気づけられた。
「ありがとうございます!監督」
そして弥彦は4人の選手とスタートラインに並び、号砲とともにスタートを切った。
金栗四三も観客席から応援していたが、弥彦はすぐに引き離されて最下位でゴールした。
1位の選手とは10m以上も差をつけられていた。
心配した四三と嘉納治五郎、大森安仁子がロッカールームに行くと、レース後の弥彦は笑顔を浮かべていた。
「自己最高記録を出したんだから、成功だと思っています」
弥彦の記録は11.8秒で、12秒を切ったのは初めてだった。
そして弥彦は四三と握手を交わして言った。
「金栗くん、日本人には短距離は無理なようだ。頼んだぞ」
ロッカールームを出ると四三は大森に、翌日の1万m走を棄権すると言った。
マラソン1本に絞り、弥彦の無念を晴らそうと四三は考えていた。
4日後、弥彦は200m走の予選に出場するも惨敗。
日本でそれが報じられている頃、美濃部孝蔵は円喬から7月の初高座に上がることになったと聞かされ慌てふためいていた。
「まだ、小咄の1つも教わってねぇのに」
不安そうな孝蔵に円喬は声をかける。
「出来るよ。君には『何か』あるから」
それ以上の助言はもらえず、孝蔵は円喬の所作を真似て練習することしか出来なかった。
その後、大森兵蔵の病状は悪化し、金栗四三は一人でトレーニングに励んでいた。
スウェーデンの夏は暑く、レースに備えて練習時間を減らして木陰で休んでいると、四三は春野スヤが歌う「自転車節」が聞こえた気がした。
三島弥彦の意地
400m走の予選前日、金栗四三は三島弥彦に「短距離走は無理」という言葉の意味を聞いた。
「言葉通りさ。日本で敵なしの僕がここでは圧倒的敗北さ。でも明日も走れることが嬉しいよ。こうなったら徹底的に負けてやるさ」
笑顔を見せる弥彦に、四三は言った。
「俺はダメです・・・何か・・・こう・・・モヤモヤしたものずっとあるんです」
それは西洋人が『プレッシャー』と呼んでいるものだと弥彦は言う。
四三は西洋人も抱えていることを聞いて安心し、笑顔をみせるようになっていた。
翌日の400m走予選では、容態が回復しない大森兵蔵に代わって金森四三が三島弥彦のコーチを任された。
レース前、四三は弥彦からカメラを渡され、走る姿を正面から撮影して欲しいと頼まれた。
そして予選が始まり、弥彦がスタートラインに並ぶと、選手は他に一人しかいなかった。
エントリーしていた5人中、3人が棄権していた。
2位までが予選通過となるため、弥彦は完走さえすれば準決勝に行ける。
号砲が轟き、スタートした弥彦は序盤で大きくリードしたが、中盤に入ると追い抜かれてしまう。
しかし、それでも弥彦は全力で駆け抜けた。
その姿に見入るあまり四三は、カメラのシャッターを切る事ことさえ忘れていた。
結果、弥彦は日本で行われた予選での記録を3秒以上も縮めていた。
観客席で見ていた嘉納治五郎も興奮しながら駆けおりてきた。
「よくやったぞ!準決勝へ進むとは大したもんだ。日本スポーツ界の記念すべき日だ!」
すると弥彦は荒い息を必死で整え、棄権を申し出た。
「充分、走りました。察してください。悔いはありません」
弥彦の言葉を聞き、治五郎はその決断を受け入れた。
マラソン本番が行われる朝、金栗四三は運河の水をかぶり冷水浴をしていると、隣に三島弥彦がやってきて一緒に水をかぶり始めた。
「三島さん。400m見事な走りでした。俺も三島さんのように笑ってゴールします!」
四三は固く決意するのであった。
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