大河ドラマ「いだてん」
第10話「真夏の夜の夢」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年大河ドラマ「いだてん」第10話「真夏の夜の夢」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第10話「真夏の夜の夢」
NHK公式 あらすじ
ストックホルムで四三(中村勘九郎)は白夜に苦しめられる。大森兵蔵(竹野内豊)の体調が芳しくないため、四三は弥彦(生田斗真)と共に自分たちだけでトレーニングを開始。だが、外国人選手との明らかなレベルの差に滅入っていく。やがて追い詰められた弥彦がとんでもない行為に…。その頃、「朝太」の名を授かった孝蔵も、円喬(松尾スズキ)の話術を必死に盗もうと取り組むが、その凄さに圧倒される。
大河ドラマ「いだてん」
第10話「真夏の夜の夢」
あらすじ【ネタバレ注意】
金栗四三の足袋
ストックホルムに到着の翌日、金栗四三はスウェーデン人ガイドとマラソンコースを下見し、三島弥彦とともに現地の記者から取材を受けた。
日露戦争での勝利でのためか、金栗四三たち日本人選手に対する注目度は想像以上だった。
ちょうどその時、ポルトガル代表・ラザロという選手も取材を受けていた。
ポルトガルも今回初参加であり、ラザロは勝つか、死ぬかのどちらかだという覚悟を語っていた。
この日、ホテルに戻った金栗四三は嘉納治五郎に手紙を書く。
「三島さんも私も、明日から本格的な練習に入ります。日本スポーツ界の黎明の鐘となるべく、本番までの1ヶ月半、気を抜かず乗り切ります」
こののち、2人は白夜のために寝不足が続いたが、金栗四三は坂道を繰り返し走るという練習を行った。
途中、他の選手とすれ違うと、他の国は1つの競技に複数の選手がいて批評し合っている。
「それならば練習の成果を確実に上げられるだろうな」
その姿を金栗四三は羨ましく感じていた。
練習後、金栗四三は大森兵蔵・安仁子夫妻から、マラソンだけでなく1万m走にも出場してはどうかと勧められた。
弥彦も100m走、200m走のほかに、400m走にも出場するという。
マラソンの予行演習にもなると弥彦から推されて、金栗四三は快く了承した。
ついで大森兵蔵は、この日の練習に出られなかったことを詫び、明日から顔を出すと言っていた。
ストックホルム到着後も相変わらず大森兵蔵の咳は続いていた。
翌日、やはり大森兵蔵は回復せず、弥彦は大森兵蔵が書いた練習メニューを安仁子から受け取って、それをこなしていた。
専門外だったマラソンは、金栗四三が自分で考え走り続けるしかない。
そうするうちに欧州各国の選手団も現地入りし、スタジアムを訪れるようになった。
そんなある日、ロッカールームでラザロが金栗四三に声をかけてくる。
金栗四三が履いている足袋に興味深々だったのだ。
ずっと孤独だった金栗四三は少し嬉しくなり、この足袋は職人が履くものだと大工が釘を打つジェスチャーをしてみせた。
するとラザロは驚き、自分は国では貧乏な大工をしていて、電車に乗れないために走って移動していたところをマラソン選手にスカウトされたのだと語った。
自分の同じような境遇に親近感を覚えた金栗四三は、ラザロに替えの足袋をプレゼントすることにした。
すると他国の選手たちも質問攻めにして、世界記録を出した金栗四三が履く足袋を欲しがった。
困った金栗四三はすぐに黒坂辛作に電報を打ち、至急追加で足袋を送って欲しいと頼むのであった。
ドラキュラ三島弥彦の自殺未遂
その後、金栗四三は再び嘉納治五郎に手紙を書いた。
「練習を開始して12日目、とうとう誰も部屋から出てこなくなりました。このオリンピックは日本人にとって最初で最後のものとなるでしょう。鐘は鳴りません」
こんな絶望的な手紙を書いたのには理由があった。
弥彦は孤独な練習の中で西洋人との差を思い知らされ、すっかり自信を喪失していた。
練習に来ない弥彦を心配し、金栗四三が見に行くと部屋は白夜に耐えかねてカーテンを閉め切った状態だった。
「吸血鬼になった気分だ。もう無理。西洋人には勝てないよ」
弱音を吐く弥彦にとっては金栗四三の存在も原因の1つとしてあった。
世界記録を持っていつ金栗四三は注目され、自分も新聞に載ったかと思えば、金栗四三と間違って弥彦の写真が使われていただけ。
「ここに居たら、君まで疫病神に取り憑かれるよ」
そんなことを言われて金栗四三は大森兵蔵・安仁子夫妻の部屋へ向かった。
「三島さんがマジでヤバいっす!」
安仁子の制止を振り切って部屋に入ると、ゲソゲソになった大森兵蔵が苦しんでいた。
金栗四三は再び廊下に出ると、弥彦の部屋から光が漏れているのが見えた。
のぞいて見ると、弥彦が今にも窓から飛び降りようとしている。
金栗四三は必死で部屋に引き戻して言う。
「我らの一歩は日本人の一歩でしょ!速かろうが遅かろうが、我らの一歩には意味があるんだよ!」
弥彦はうなずき、涙ながらに礼を言った。
これ以来、金栗四三は弥彦の練習にも付き合い、2人で試行錯誤を続けた。
そうするうちに、弥彦は徐々にいつもの調子を取り戻し、大森兵蔵の病状も回復にむかって、ようやく部屋から出てこられるようになった。
JAPANか、日本か
6月23日、夏至を迎えたストックホルムは日が暮れず、一日中明るくなった
スウェーデンの人々はこの季節を「夏至祭」として大はしゃぎ。
ホテルでも音楽が響き、金栗四三たちは迷惑していた。
ある日、金栗四三は耐えられなくなり、弥彦と共に楽団がいるホテルの食堂に向かった。
「す、すいませーーーーーん!静かに・・・・え?・・・何?・・・何?」
静かにしてしてほしいと頼むつもりだったのに、金栗四三たちは日本の歌を歌って欲しいと求められてしまう。
仕方なく2人は「君が代」を歌うと、静寂の中から一人の拍手が鳴った。
「遅くなって申し訳ない。すばらしいよ!まさかこんな大歓迎を受けるとはね」
勘違い甚だしい嘉納治郎が姿を現した。
嘉納治五郎は自分の部屋に内田公使を含めた全員を呼び、金栗四三には足袋を、大森兵蔵には製本した「オリンピック式陸上運動競技法」を手渡した。
内田は開会式のプログラムを持参し、日本の入場はイタリアの次になると説明する。
そして国のプラカード表記について問い合わせがあったので意見を求めた。
英語に長けた大森兵蔵は「JAPAN」でいいだろうと言い、嘉納治五郎も同意したが、金栗四三だけは納得できなかった。
「日本でお願いします。でなければ私は出ません。JAPANは英国人が勝手につけた呼び名であり、自分はあくまで日本人です」
全く譲ろうとしない金栗四三に、大森兵蔵はキレてしまう。
「読めなきゃ意味ないんだよ!日本が国際大会に参加することを世界に知らせる必要があんだよ!」
その後、弥彦と安仁子も参入して話は揉めに揉めた。
オリンピック開幕1週間前の出来事だった。
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