大河ドラマ「いだてん」
第12話「太陽がいっぱい」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年大河ドラマ「いだてん」第12話「太陽がいっぱい」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第12話「太陽がいっぱい」
NHK公式 あらすじ
まもなく四三(中村勘九郎)がマラソンに出場するころ、日本・熊本では、スヤ(綾瀬はるか)が金栗家と共に応援の宴(うたげ)を開催する。一方当の四三は、大森兵蔵(竹野内 豊)を抱えてスタジアムに入り、準備万端とは言えないままマラソンのスタートを切る。序盤は順調に順位をあげていく四三。だが、記録的な暑さと石畳の道が彼の体に異変を来し、幼いころの自分の幻影を見る。そして、森の中へ……。ゴールで待つ治五郎(役所広司)や弥彦(生田斗真)は戻らない四三を必死に探す。
大河ドラマ「いだてん」
第12話「太陽がいっぱい」
あらすじ【ネタバレ注意】
金栗四三のマラソンスタート!
マラソン競技当日、熊本の金栗家には池部家に嫁いでいたスヤが夫・重行と共に訪ねてきた。
「どうしても四三さんに食べて欲しいのです」
スヤは鯛を持ってきていた。
スヤはスウェーデンまで送るには2週間かかるから無理だと説明されても気が済まず、「それでは皆で食べて四三さんを応援しよう!」と台所を借りてさばき始めた。
一方、金栗四三は午後1時半のマラソンのスタートに遅れまいと、11時にはホテルを出た。
大森兵蔵は医師に止められているのもかかわらず、安仁子の制止も振り切って同行してくれた。
2人は市電に乗ったが、間違えて見知らぬ停留所に降り立ってしまう。
ふと見ると、大森は酷く咳き込んでへたりこんでいた。
その姿を見かねた四三は大森を背負って歩き、なんとかスタジアムに辿り着いた。
スタートラインでは多くの選手でごった返し、位置取りをしている。
そして何とか四三が足袋を履き終えた瞬間、スタートの号砲が鳴った。
すると皆、短距離走並みのスピードで走り出し、四三はいきなり最下位となった。
観客席では嘉納治五郎たちが見守る中、四三とトップの差はぐんぐん離れていく。
「心配ないです。彼なりの作戦でしょう」
大森が冷静に言うと、治五郎もうなづいて呟いた。
「世界記録を出したんだ。堂々と走りたまえ」
四三は最後尾のグループでスタジアムから飛び出して行った。
調子を上げる2人
気温30度超、舗装路から熱気が跳ね返ってくる最悪の状況の中、金栗四三はスタートで飛ばしていた選手たちを追い抜いていく。
このとき、日本は夜の10時過ぎだった。
そんな時間に、美濃部孝蔵は浅草から日本橋に誰も乗っていない車を引いていた。
「どけどけどけー!火事だ火事だ!邪魔だ邪魔だー!」
孝蔵は走りながら落語の「富久」の稽古をしているのだ。
初高座の演目は「富久」に決めていたが、どうも気持ちが入らない孝蔵は清さんから車を借り、走りながら稽古しようと思い立っていた。
もともと円喬が車の上で語るのを聞いて覚えたのだから、これが一番稽古になるはずと思ったのだ。
すると孝蔵の思惑通り、いつのまにか語りの調子が上がっていった。
また、金栗四三の方も走るうちに調子が上がっていった。
「こりゃ、行ける!」
しかし、高温に体力を奪われ続けた四三は幻覚を見始めた。
坂を越えると目の前にミカン畑があり、兄や母が手を振っている。
坂を下れば東京高等師範学校の光景が見え、学友たちの声援が聞こえる。
その声に応えて走っていた四三だったが、足がもつれてよろけると現実に引き戻された。
灼熱の太陽に照らされ、視界がぐらつく四三。
「カナクリサン!」
現地案内のダニエルが内田公使と共に沿道から応援してくれている。
「何も考えずに、ただ走るのみ!」
四三は自分を鼓舞して走り続けるのであった。
一方、スタジアムの観客席で待つ嘉納治五郎たちは退屈していた。
テレビもラジオもない時代、レースの様子はスタジアム内に立てられた2本の国旗で知るしかなかった。
順位が変わるたびに国旗は差し替えられていたが、この日は日の丸が上がることがなく、治五郎たちはただただ待ち続けることしか出来なかった。
少年・金栗四三
長い上り坂の途中で、ついに金栗四三は立ち止まってしまう。
次々に追い抜いていく他国の選手。
すると坂の上で四三に向かって叫んでいる少年がいる。
「おーい!急がないと遅刻するぞー」
叫んでいるのは幼い日の自分自身だ。
「スースーハーハーと2回づつ吸って吐いてみな。楽になるから」
そう言い残して少年の四三は坂の向こうに駆け出していく。
四三はなんとか息を整えて再び走り出した。
折り返し地点に近づくと、先に折り返してきたポルトガル代表・ラザロが坂を下りてくる。
ラザロは笑顔で金栗四三に向かって手を上げ、走り去っていった。
その後、四三も折り返して下り坂に入り、加速してラザロとデッドヒートを繰り広げた。
ラザロと競り合う最中、給水所がありダニエルが水を差し出してくれたが、四三は受け取らずに駆け抜けてラザロを追い抜くことに成功した。
しかし、日陰から日なたに出ると突如として疲労が襲ってくる。
全身に力の入らなくなった四三は力尽きて歩き出す。
すると、またしても少年の自分を現れた。
「脚痛いよね。苦しいよね。」
少年の自分に問われ、四三はうなずいた。
そして少年の自分は諦めたような表情を浮かべ、二股に別れた道の左の茂みの方へと向かって歩いていく。
四三はフラフラとその後を追っていった。
四三がいない?あっ!いた!!
この日のレースは過酷なもので、選手の半数が完走できなかった。
1位、2位は南アフリカ、3位はアメリカで、1位のタイムは金栗四三の世界記録より4分も遅かった。
嘉納治五郎たちは最下位だという選手のゴールまで見届けたが、四三はまだスタジアムに戻ってきていない。
棄権かと思ったが、三島弥彦が調べてきたところによると棄権者の中にも日本人はいないという。
また、病院に搬送された選手の中にも四三の名前は見当たらなかった。
そのため治五郎たちは、まだ四三はどこかで走り続けていると判断し、待ち続けることにした。
この頃、スヤは金栗家でいつの間にか眠ってしまっていた。
近所の人たちも呼んで宴会を開き、四三に応援の声を届けようと「自転車節」を歌い続けていたため、疲れて寝てしまったのだ。
すでに客は帰り、残っているのは重行と実次だけ。
その時、スヤが突然目を覚ました。
「んがっ!し・・四三さんは、どうなりましたかね?」
実次は笑い、明日以降の新聞に載るまで分からないと答えるのであった。
その後、どこを探しても金栗四三の姿はなく、嘉納治五郎たちは疲れ切ってホテルに戻った。
すると四三が自分の部屋のベッドで寝ている。
「何をしとる君は!」
田島が激怒すると、四三は泣いて謝った。
「じ、自分でも分かりません・・・」
四三はどうやって帰ってきたのかも分からないという。
するとダニエルが事情を説明した。
結局、内田とダニエルが四三を連れて帰ってきたのだが、四三にはその記憶さえなかったのである。
次回 大河ドラマ「いだてん」第13話「復活」あらすじ
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